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【台湾ぐるり旅】台北 iPhone広告に目凝らす
台湾をまるまる一周する「環島」旅行は9日目。最低限の基隆観光を経て、留学生活の最初にホテル隔離の日々を過ごして以来、3カ月以上ぶりの台北にやってきた。
相変わらずどんよりした空模様。わたしが語学留学先に台北を選ばなかった理由の一つが、台北の、この冬季のすっきりしない天気だった。台南を選んだ自分の決断が正しかったことを確認する環島の最終盤なのである。
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【2022/12/09の旅日記】
この日の朝も雨に降られるところから始まった。環島前半で訪れた墾丁や台東の青空が懐かしい。つい何日か前まで半袖半ズボンで歩いていたのがウソみたいだ。
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まったく観光しないのも基隆に失礼なので、朝ごはん散歩がてら中正公園に来てみた。高台から見下ろすとこの街がホント港を中心にできていることがわかる。雨のなか、近くの中学校ではピロティみたいところで運動会をやっていた。 pic.twitter.com/fEHX1K8CuQ
— u5505 (@u5505tainan) December 9, 2022
朝食は猫のいるカフェ。美式培根蛋の三明治(100元)と普通の美式咖啡(60元)で160元=710円強。高いけど注文後の調理でおいしかった。培根はベーコン。
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写真、よく見てみてください。猫は1匹だけじゃないですよ。
貓町珈琲 Cattown : Coffee Stand
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隣に座ったのは60歳半ば〜70歳くらいの夫婦と、そのどちらかのたぶん90歳前後のお母さん。夫婦はそれぞれ携帯でなにかを読んでいて、おばあちゃんはたまにコーヒーを飲みつつ、基本的に目をつむっている。3人とも何も喋らないけど、熟年ファミリーならではの、静謐な、しかし幸せな時間が流れている。 pic.twitter.com/vDXQVPK6oc
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基隆の宿は雑居ビルの6階にあって、香港の重慶大廈を思い出す感じ。ただ内部はとても清潔で、流暢な英語をしゃべる老闆も優しかった。なぜかドミトリーとシングルルームが50元しか違わなかったのでシングルを選ぶ。750元。受け取ったシーツと枕カバーを自分で敷くのも昔ながらのユースホステル形式。 pic.twitter.com/M2uRij6p85
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昔の西田ひかるとかこういう広告に登場していそう。90年代半ば。 pic.twitter.com/bpZRcmEFF1
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基隆から台北まではバスに乗って1時間もかからず。文字通りあっという間に到着した。
昼食は台北の行天宮近くで牛雜翡翠麵(125元)と鍋貼(100元)。今年の前半に受けていた北京の外国語系大学の日本人同學と初めてリアル対面した。ひとり175元=約780円。わたしの中国語の研修もすでに最終盤、今年はいろんな人との新鮮な出会いがあった(すでにブルーモードに入りつつある)。 pic.twitter.com/RHsNnG13wu
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翡翠麵を頼もうとしたら何度も何度も何度も「細い麺だけどいい?」って聞き返されたのは何故だったのだろう。
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天福園麵點世界
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特に用があるわけではないが、地下鉄の忠孝復興駅に立ち寄った。前々日の九份から妙にハマっている、「12年前と同じ場所、同じアングルで写真を撮る」遊びを続けるためだ。
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どうですか。この2枚はかなりアングルを揃えられたと思いませんか?
この1枚はかなりこだわった。カメラも違えばレンズも違うので、実はアングルを揃えるのは結構大変なのだ。まず向こう側通路にある「5番出口」の位置を確認、さらにはエスカレーターをみながら自分がどこに立つかを決める。
写真の上端は5番出口の天井部分がぎりぎり写らないくらい、下端はホームのブルーのラインがぎりぎり写るくらい(このラインは12年間変わっていない)を目安にした。なお左右はそもそも写真の縦横比が異なるので気にしない、気にしない。
乗降客がエスカレーター周辺に滞留する瞬間を狙っている。こればかりは撮影の時間帯が違う(12年前は九份から帰ってきた夜だったみたいだ)ので、あんまり揃えることができなかった。
あらためて写真2枚をみてみると、駅の設備はほとんど変わっていない。そしてなにより目立つのが広告だ。いずれも通信キャリアの中華電信×アップルのiPhoneというかけ合わせ。ただし12年前はiPhone 4だったのが今回はiPhone 14になっている。
こういうのを発見して一人ふふふと笑う瞬間に、この遊びの醍醐味がある。おそらくこのわずか1枚の写真の撮影に20〜30分はかけていると思う。誰かと一緒に行動していたら、こんな遊びは決してできないだろう。一人旅万歳。
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いったん台北駅前にあるホテルに荷物を下ろし、続いて台湾大学へ。
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國立台灣大學のキャンパスを散歩してみる。
— u5505 (@u5505tainan) December 9, 2022
もんのすごく大きくてびっくり。構内をバスが走っているし、あちこちにUBikeのポートもある。そしてカフェテリアやラウンジやコンビニが無数にある。
なんで台南の某有名国立大学はあんなにも、ご飯を食べるところ、時間をつぶすところがないんだろう? pic.twitter.com/wkDWCBcqdf
そして國立台灣大學、白紙運動・白紙デモを支持するメッセージの数々がラウンジの掲示板に貼り出されていた。
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メッセージを書いちゃったら白紙じゃない気もするけど、ここはモノを言える場所だからコレはコレでいいのかな。 pic.twitter.com/aiMO681HUR
9日夕食は台北。今年8月、台湾に来る前一度だけ東京・有楽町でご飯を一緒に食べた27歳男子と再会した。彼は台湾大学の卒業生なので「台大の学生っぽい夜を過ごしたい!」と無茶振りしたら大学街近くを案内してくれた。自分で調理するプルコギみたいなのと、海鮮チヂミ、あわせて一人250元=約1110円。 pic.twitter.com/YF2oCq73fL
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國立台灣大學の校園は、日本でいうと東京大学の本郷キャンパスみたいな感じ。一方で門前の大学街は大きい道路の背後にこちゃこちゃと小さい飲食店が密集していて、なんとなく慶應義塾大のメインキャンパスがある三田っぽさを感じた。楽しそう。
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小飯館兒
+886 2 2369 8800https://t.co/LLIJMroPjK
そのあと向かったのは寶藏巖國際藝術村という、現代アートを手掛ける芸術家のワークスペースみたいな場所が集まっているスポット。
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「臺大の情人たちはみんなここに来るの?」って尋ねたところ「きっと……。僕も初めて来たし、卒業してからしばらく経つのでわかんない」そうだ。 pic.twitter.com/Kg8rNiigZe
さらに台北市と新北市を隔てる河川「新店溪」沿いある公館水岸廣場へ。
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近くにライブハウスみたいなのもあってパリピ多め。このパリピという日本語を彼に教えた。「死語かもしれないけど」との留保つき。一緒にビールを飲む。
なお近くにあった「純愛」というお店も臺大の学生に人気の店らしいです。 pic.twitter.com/vTYeym2E6f
選挙の話になり、凍ったニンニク=凍蒜について尋ねる。台北人の彼は台語は挨拶程度しかできず、凍蒜の意味自体は知っているが、何故そういう言葉を使うのかは知らないとのこと。當選と響きが似てるかららしいよ、と逆に教えると驚いてた。臺南人とご飯食べてるのとはまた違う発見があっておもしろい。
— u5505 (@u5505tainan) December 9, 2022
台湾人とご飯を食べるたびに感じるのは、本当申し訳ないくらい親切にしてくれて、わたしはどうやって恩返しすればいいんだろう、ということなのである。
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これまでに東京を訪れてくれた外国人の知人に、私はここまで親切に振る舞えてきたろうか。そう聞かれたらちょっと心許ない。帰国後頑張らなきゃ。
彼と別れた後、ホテル近くのセブンイレブンのイートインで今日のノルマの単語帳を消化する。が、前方に座っている別のお客さん、ヘルメットを持っているので明らかにバイクで来店しているのにビールを飲みまくっていて、ちょっと心配になった。まあバイトさん的には面倒くさくて注意できないよね。 pic.twitter.com/VVESYlRAOO
— u5505 (@u5505tainan) December 9, 2022
机に向かっての勉強時間は1時間26分。
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