【台湾ぐるり旅】台北 iPhone広告に目凝らす
台湾をまるまる一周する「環島」旅行は9日目。最低限の基隆観光を経て、留学生活の最初にホテル隔離の日々を過ごして以来、3カ月以上ぶりの台北にやってきた。
相変わらずどんよりした空模様。わたしが語学留学先に台北を選ばなかった理由の一つが、台北の、この冬季のすっきりしない天気だった。台南を選んだ自分の決断が正しかったことを確認する環島の最終盤なのである。
【2022/12/09の旅日記】
この日の朝も雨に降られるところから始まった。環島前半で訪れた墾丁や台東の青空が懐かしい。つい何日か前まで半袖半ズボンで歩いていたのがウソみたいだ。
基隆から台北まではバスに乗って1時間もかからず。文字通りあっという間に到着した。
特に用があるわけではないが、地下鉄の忠孝復興駅に立ち寄った。前々日の九份から妙にハマっている、「12年前と同じ場所、同じアングルで写真を撮る」遊びを続けるためだ。
どうですか。この2枚はかなりアングルを揃えられたと思いませんか?
この1枚はかなりこだわった。カメラも違えばレンズも違うので、実はアングルを揃えるのは結構大変なのだ。まず向こう側通路にある「5番出口」の位置を確認、さらにはエスカレーターをみながら自分がどこに立つかを決める。
写真の上端は5番出口の天井部分がぎりぎり写らないくらい、下端はホームのブルーのラインがぎりぎり写るくらい(このラインは12年間変わっていない)を目安にした。なお左右はそもそも写真の縦横比が異なるので気にしない、気にしない。
乗降客がエスカレーター周辺に滞留する瞬間を狙っている。こればかりは撮影の時間帯が違う(12年前は九份から帰ってきた夜だったみたいだ)ので、あんまり揃えることができなかった。
あらためて写真2枚をみてみると、駅の設備はほとんど変わっていない。そしてなにより目立つのが広告だ。いずれも通信キャリアの中華電信×アップルのiPhoneというかけ合わせ。ただし12年前はiPhone 4だったのが今回はiPhone 14になっている。
こういうのを発見して一人ふふふと笑う瞬間に、この遊びの醍醐味がある。おそらくこのわずか1枚の写真の撮影に20〜30分はかけていると思う。誰かと一緒に行動していたら、こんな遊びは決してできないだろう。一人旅万歳。
いったん台北駅前にあるホテルに荷物を下ろし、続いて台湾大学へ。
机に向かっての勉強時間は1時間26分。
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