八強から四強
ベルギーがやってくれた、という見方をする日本サポーターは多いんじゃないかなあと、ブラジル有利とは思いながらも、ベルギー勝利を待った一人として、今朝は観て良かったなというゲームになった。このスーパー夜更かしとか寝不足も、残り僅かになってきたし、グループリーグの頃は、第1節と第2節の時には日本時間で21,24,27からスタートする3ゲームにかじりついていたことが何だか懐かしい。
ベルギーは本意でないG組1位通過で、死の山でベスト4でフランスと決勝進出をかけて相見えることになった。控えるのはスウェーデンVSイングランドとロシアVSクロアチア。スウェーデンが敗れれば、グループ1位2位の綾は結果的に余計なものだったと言えるし、ベスト4に優勝経験国がフランスのみとなって、ロシア大会で初優勝国が誕生するかもしれない。
ベルギーVSブラジルをレビューすると、ベルギーは先制後のリードを15分以上保ってカウンターで追加点。前半は2-0で折り返して、後半30分頃まで無失点と好守だった。結果的に、75分間と失点以降はシャットアウトした。最少失点に抑え込んで、ブラジル相手に勝利をもぎ取る形で快挙を成し遂げた。
ベルギーの本気だとか、日本とブラジルでは単純に比較できない、それは分かっていても、日本が90分で2点も取ったということは、ブラジルがやっとの1点でギブアップを見たとき、劇的逆転負けを喫していながらも、嬉しいような変な感じにはなった。そりゃ負けるよな、というような納得感も出るし、ベルギー強えなという気持ちにもなった。
試合運びも得点時間も敵も異なるが、奇しくもベルギーが2-0のリードを奪った。ここから、どんな展開と結末を迎えるのか、目は覚め眠気は飛んだ。ベルギーが得点する前もしてからも、ブラジルにはチャンスが沢山あった。ブラジルが調子を崩していたわけでもない。特に後半は、攻撃への圧が高まった。シュートを打ち切れない、最後が崩せない。そういう歯痒いシーンも目立った訳ではない。得点になるかどうかは本当に紙一重の差だった。ベルギーのストップからの鋭いカウンターや敵陣ボールキープは秀逸で球持ちがアザールにしろルカクにしろ抜きん出ていた。恐らく、ブラジルがリードの展開ならば、ネイマールが立ち回っていただろうチームを救うプレーだ。
寧ろ、ベルギー守りに入ってるけど、ピンチだな攻め込まれているな、それほど良い攻めを見せていたこともまた事実で、ブラジルの強さが消え失せた訳ではない90分だった。点になる時はなるし、入る時は入る。これがサッカーで、どれだけチャンス作っても枠内シュート打ってもゴール前を横断しても、ゴールの数だけが勝敗を分かつ。オウンゴールでも不思議なゴールでも超レアなファインゴールやゴラッソでも、得点数を多く挙げたチームが勝つ。
ドイツがメキシコや韓国に攻め込んでも敗れたり、クロアチアがアルゼンチンに3得点快勝、日本対セネガルの2-2ドローもそういうこと、お互い死力を尽くしても良いプレーをしても、点数のみがスコアに反映される。
惜しくも敗れた、日本VSベルギーも日本も良い攻撃をしたけど、ベルギーが3点を取った。致命的なチャンスでいえば、もっと取っていたかもしれない。3点しか取れない取れなかったと言えるかもしれない。
ベルギーVSブラジルも、お互いにとって、得点に至らなかったシーンについてはフラストレーションが溜まるも、得点取れずで負けたブラジルこそ、この思いを強く抱いていることだろう。
日本は2点リードを活かせなかったが、ブラジル相手にベルギーはそれをやってのけ、優勝候補の名をより高めた。ベルギーの強さや戦い方から、学び取り入れるところが多いとは言わざるを得ない。ただ、一点差と僅差だし、一回戦ではブラジル2-0メキシコ、準々決勝フランス2-0ウルグアイはあったものの、本気度が高い国際大会ではスコアは開かない。実力差を詰めることも必要だが、堅い試合を勝ち抜く術についても、もっと勉強と研究しなければならない。
※7/7に投稿すべきものを、延び延び延ばし延ばし、やってしまいました。
ベスト4は今や出揃い、大会もクライマックスです。まずは、ファイナルに進出する1チームが明日の5から6時には決定しますね。寝不足も多くてあと4回なのが名残惜しい気もしますが、どれもハイレベルでしょうから、本当にお祭りですね、楽しみましょう。
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