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【SLAM DUNK GI】27話 「神奈川センター会」

代理人を務める花形透と桜木花道らが再会。



翌日、花形透は赤木剛憲に連絡をした。

「トゥルールー トゥルールー」

「? 知らない番号だな。 もしもし赤木の携帯ですが、、、、。えっあ はい 私です。」赤木


簡潔に花形はBar Mr,Buuでのやりとりを説明した。


「驚いたな。ぜひ話をしよう。そういうことならいい場所がある。予約は任せてくれ。」赤木


赤木と花形は落ち合った。そして料亭に入った。


「いらっしゃいませ。 ご予約の2名ですね。当店の板前の腕が見られる特等のカウンター席を用意しております。」従業員


2メートルを超える板前がこの料亭には存在する。


「いらっしゃいませ! まさかの組み合わせだな。乾杯の品はサービスするよ。ゆっくりしていってれ。」




ゴール下のキングコング、湘北の赤木剛憲。

翔陽のスター、柔のセンター、花形透。


陵南のビック・ジュンこと魚住純。

ここにかつてしのぎを削り、神奈川のセンターにはいい素材がいると大学界でも注目を浴びた神奈川センター会が実現した。


そして3人は改めて名刺交換をし、それぞれの現在地を共有した。

そしてしばしの間は昔話にも花を咲かせた。


「教員に代理人、料理人か。時は経ったんだな。赤木はきっかけは何かあったのか?」魚住


「どうだろうな。何となくうっすらイメージは出来ていたかな。選手引退してもこういう形で全国制覇を夢見続ける姿がな。花形はどうなんだ?」赤木


「知っての通り赤木同様、大学でもバスケに精進したよ。そこから先ってのはそう簡単なことではないことは皆もわかっていると思うが、うーん ちょっと恥ずかしい話だが、、、、。」花形

「どうした?」魚住


「桜木かもな。」


「翔陽はあの時、バスケを始めて3カ月の桜木にペースを乱されて、インターハイ連続出場を逃した。悔しかったよ。とりわけ流れでマークをついた時、俺は、桜木のポテンシャルをまざまざと見せられたよ。瞬発力が全然違った。」花形


「陵南との練習試合の時なんて、2カ月くらいか?でも俺からリバウンドを奪ったよ。」魚住

「あの時のリバウンドは一夜漬けだった。めちゃくちゃな奴だが根性のある奴だったよ。」赤木


「海南相手にも十分、リバウンドは通用していた。」花形

「陵南戦ではムラはあったが、勝負所では重要な役割を果たした。福田、仙道、魚住を止めたプレーが勝負を分けたといっても過言ではない。考えてやったことではない。奴の細胞が瞬間的に反応した。そんな感じだった。」花形


「俺の引退試合だな。」魚住







「これは当時よりもっと後に思ったことだが、3カ月の逸材とマッチアップした経験というのは、俺の特権なんじゃないのか?と考えるようになった。」


「いろんな選手とプレーしたが、あの経験というのは、そうできることではない。桜木がきっかけなのかもしれないよ。」花形




「花形があの桜木をこんなに評価していたとはな。」赤木


時間も過ぎていく中で花形が本題を切り出した。

桜木の能力値を図りたいこと、

宮城の助けになると同時に自分の宣伝にもなるということ、

湘北のバスケ部員の代理人が視察することのモチベーションアップと進路が開ける可能性、素材の発掘、成功した時の校内のイメージアップになること。


「そうだな。確かにメリットはある。進路担当の先生は運動部に理解のある先生なんだ。進路も広がるかもしれないし、反対はしないと思う。」赤木



「個人のアピールに走る選手が出てくるかもしれないが、そこを管理するのは赤木の仕事だな。」魚住



「おう あくまでチームあってのことだ。目標は全国制覇だ。個人のキャリアアップではない。」赤木

「俺もそうだが、赤木自身も手持ちの選手の意外な能力の発掘にもつながるかもしれない。あくまで理想だが、WIN WIN WIN WIN WIN WINになるかもしれない。」花形







「そうだな。ファンダメンタルテスト、体力測定を行おう。職員会議に議題をかけるよ。」赤木

「ありがとう。」花形


神奈川センター会の夜は、桜木軍団の夜とは一味違い、実のある話で締めくくった。







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