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【SLAM DUNK GI】13話「アメリカの仲間」

海を渡った終生のライバルと言われる桜木花道と流川楓。

その経緯と環境は対象的な道となった。

大学からオファーがあり将来を渇望され、挑戦を続けた流川楓、

一方は自ら海を渡りストリートで腕を磨く桜木花道。流川楓のドラフト指名の快挙となる約60日前。

「ハナミチ、今年もアーリーエントリーをすましたぞ。」ジャック
「サンキュー」

ドラフトの自動資格を持たない桜木は、本人の希望によりドラフト60日前に宣言を行うことで資格を得るという「アーリーエントリー」で資格取得可能となる。
AND1主催による有望選手発掘を目的とした大会でチームとして好成績を残す等、日々の鍛錬を怠らず、ドラフト当日に備えていた。


そして安西の言葉通り甘くはない現状を思い知る一方で、

「カエデ・ルカワすごいじゃないか!? 日本人にもこんな素材がいるんだな!」ジャック
「ルカワ、、、、、あのやろう。。。」

テレビ越しながら久々に流川の姿を見た桜木はヒートアップする。



「あのキツネ、、久々に見たがあの性格悪そうな面はかわんね。」
「・・???? ハナミチ 知り合いか?」ジャック


「ルカワは俺が倒す、、、、、いずれな。」


英語が堪能ではない桜木が同じ高校の流川のことなど日常会話に出すことなく、桜木の心の中でとどめてあった流川楓の存在。

ことの流れをジャックに話した。



「ははっ そうか ハナミチ やはりお前も隅には置けない奴だな!」ジャック


ドラフトから数カ月後、流川がNBAデビューを飾る。途中出場での数分間の出場ではあったが、得点も記録。開幕序盤での起用にアメリカでも話題をさらった。


「カエデ・ルカワいい選手だ。センスを感じるな。」エリック
「今は得意のプレーで短い時間で勝負させてもらってる感じだな。」アレックス
「しかしそこでしっかり結果を出した。大したもんだぜ。」ジャック

「・・・・・」










「not satisfied(満足していない)」
流川はインタビューに答えた。


そして時は過ぎ、翌年のNBAドラフトに備えるが、


桜木花道にNBAドラフト指名がかかることはなかった。




「ハナミチ カエデ・ルカワを倒したいって言ってたな?」


ジャックが桜木に丁寧に問いかける。


「アメリカのストリートのレベルは低くはない。ここで腕を磨くことに関しては悪い選択ではない。実際、ハナミチのプレーはスケールアップしたはずだ。」

「しかしまずはカエデ・ルカワと同じ土俵にたたなければならない。それはプロの試合を意味する。他の海外でプロになることでNBAへの移籍の可能性もある。」

「日本人初のNBA選手、ユウタ・タブセが日本から移籍したように、そういう道もあるのではないか?」


「・・・・・」

「それにカエデ・ルカワを倒すといったが必ずしも敵になることではないことはハナミチがわかっているはずだ。」ジャック


ある言葉が桜木の脳裏に浮かんだ。










「彼のプレイをよく見て、、盗めるだけ盗みなさい。そして彼の3倍練習する。そうしないと、、、。」


「日本でオリンピック開催するだろ?」エリック

「ハナミチ・サクラギとカエデ・ルカワ、二人同時に見てえもんだぜ。」アレックス

「・・・・」


「桜木君!! 日本から電話よー 水戸洋平君って人から!!」

ジャックの夫人である秋子が桜木を呼んだ。

「!? 洋平から?」
「もしもし えっ、、、、、、、。」
「わかった。」




桜木は先程のジャックの問いかけに答えた。



「そうだな。」

「We are your company. Please visit anytime.(俺達は仲間だ。いつでも訪ねてこい)」


桜木花道、23歳 アメリカに渡って3年程、アメリカでの挑戦は一時休戦。

日本へ帰国。










そして帰国の数カ月後、あのテルノン会長の国際試合、国際大会禁止宣言が唱えられたのだった。









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