Takayoshi Yamakawa

流しのビジネスプロデューサー。アイデア求めて西へ東へ。 瞬考 メカニズムを捉え、仮説…

Takayoshi Yamakawa

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戦略コンサルタント・ビジネスプロデューサーになる前に、やっておいて役に立ったこと。

精密工学科の大学院をでて、エンジニアの道に進んだものの、その後、畑違いの戦略コンサルティングに転職しました。無謀なキャリアチェンジではありましたが、エンジニア時代に行ったことで、戦略コンサルタント、そしてその後のビジネスプロデューサーを行う上で、大変役に立ったことがあります。本日は、そのことについて、書きたいと思います。これからコンサルティングやビジネスプロデューサーを目指す人に少しでも役に立てればと思います。 1)四季報丸暗記 これは、ドリームインキュベータに在籍してした

    • 第四の経営資源 経営の意思

      ここ数年ベンチャーマーケットに流入してきた資金は、金利の上昇と共に急速に縮小し、ベンチャー企業の資金調達も以前と比して困難になりつつある。リーマンショックの時も同様なことが起きたわけだが、その後は低金利の恩恵を受け、大量にベンチャーに資金が投下されたのはご存知の通りである。 この手の話は、2000年のITバブルの崩壊、その後のリーマンショックと繰り返されてきたわけだが、その度毎に大企業のベンチャー投資の熱は冷めてきた。CVC(Corporate Venture Capita

      • 分析力を鍛えてくれたホリイのズンズン調査

        数ヶ月前に、「コンサルタントやビジネスプロデューサーになる前にやっておいて良かったこと」という題材で、四季報丸暗記について書かせてもらいました。四季報丸暗記は、自分で気合を入れて始めたわけではなく、先輩に言われて嫌々始めたものでしたが、後々大きく役に立ちました。横河ヒューレットパッカードのSE時代であった28から29歳という、まだ脳みそが比較的若い頃に行った地道な作業は、後の私のビジネスキャリアの土台を作ってくれました。その後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社

        • 成長し続ける企業の見極め方

          気がつけば、コンサルティング業界に25年もいた。四半世紀もいると、コンサルファームに入社が決まった方々に、「コンサルタントを目指す上で、何を勉強しておいたら良いですか?」とよく聞かれる。昔と違って、MBAなどを保有していなくても、コンサルティング会社に入社する人は多数いるので、事前に勉強しておきたいということらしい。以前にもお話ししたが、私はとりあえず四季報や日経情報を読み込むことを推奨している。全企業が無理なら、マザーズ上場企業だけでも読み込んでビジネスモデルを理解してみて

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        戦略コンサルタント・ビジネスプロデューサーになる前に、やっておいて役に立ったこと。

          30年前、先生に教えてもらったこと

          私が大学生だった1980年代とは異なり、今の学生が必ずしも大企業に就職しなくなって久しい。大企業にいかず、ベンチャーを起こす学生も多数いる。プロフェッショナルファームも大人気である。 今も学歴主義が存在しないわけではないが、卒業して30年以上たち、いろいろ振り返ってみると、会社の中で昇進することが必ずしも幸せなわけでもなく、だからと言って旧帝大卒や早慶の卒業生が全員偉くなっているわけでもない。 昭和も終わろうかとしている頃、私が卒業を控え、同じ大学の大学院に進学希望を出し

          30年前、先生に教えてもらったこと

          借りる力

          仕事ができることと勉強ができることの違い 高学歴である人が必ずしも仕事が出来るわけではない。これは誰しもが企業生活をしていれば経験するものである。高学歴ではあるが、なかなか仕事となると必ずしもみんながうまくいっているわけではない。勉強ができること=我慢強いこと、かもしれないが、勉強ができることと仕事が出来ることは異なるものである。 ** ** 高学歴=受験勉強はできた。ということは事実である。しかし勉強とビジネスの最大の違いは、自分の力である程度完結するか、多数の相手が存在

          コロナ禍の報連相

          仕事を進める上で、上司から報連相が悪い!と叱られた経験のある人はたくさんいると思います。とかく言う私も、相手が興味がないことを長々と話して、注意されたこと多数。報連相は実はとても難しい問題なのです。 報連相が難しい原因は多々ありますが、一番の理由は「相手が何を知っていて、何を知らないか」そして「相手が何を知るべきで、何を知る必要がないか」がわかっていないためです。つまり報告する前に、これを整理するかしないかで、その後の惨事が起きるか否かが決まります。 これをコンサルっぽく

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          東方神起から学べるビジネスモデル

          数か月前の話だが、人気アーティスト 東方神起のチャンミンが結婚を発表した。この韓国の人気アーティストは東京ドームだけでなく、巨大な味の素スタジオまで3日間満席にする強力なパワーをもつ。その一人が結婚することを発表したのである。今後、人気に陰りがでるか否かはわからないが、その東方神起から学べるビジネスネタについて、本日は書いてみたいと思う。 現在の東方神起はチャンミンとユノの二人である。以前は5人であったが、残りの3名とは分裂し、現在は2人の活動となっている。韓国には兵役があ

          東方神起から学べるビジネスモデル

          ボケとツッコミ。どちらのタイプ?

          社会人になるまでは、どっぷり関西で過ごしたため、昭和50年代、60年代初頭までは、関西のテレビ番組をくまなく見ていた。土曜の昼にやる吉本新喜劇も、毎朝起きたらやっている「おはよう朝日です」も、学校開始ギリギリまでラジオで聞く「ありがとう浜村淳」もほぼ日課のように視聴していた。中でも上岡龍太郎が司会をする「探偵ナイトスクープ」「ラブアタック!」「鶴瓶上岡パペポTV」は欠かさず見ていた。そんな上岡龍太郎が、58歳の2000年であっさり引退する。探偵ナイトスクープの司会も辞めた。ど

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          新規事業担当になったらまずやるコト

           リーマンショックから世間が立ち直り始めた2013年くらいから、大企業も新規事業を模索し始めた。CVC(Corporate Venture Capital)を創設したり、シリコンバレーに人材を派遣したり、様々な打ち手を打っている。 毎度のことだが、これは2000年から何度もみてきた光景であり、景気の鈍化と共にしりすぼみになるわけだが、今回のコロナ禍では思いの外、新規事業の検討は続くのでは無いかと思っている。 企業には、創業期→成長期→優位性確立期→効率性追求期というサイク

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          人材派遣から能力派遣へ

          再びコロナ感染者が増えてきました。一旦、テレワークを解除した企業も、テレワーク再開となるところも出てきているようです。 さて、テレワークになると今まで物理的に存在していた「人」がその場にはいなくなり、インターネット回線などを通じて機能を提供する形になります。その場にいた場合は、存在そのものでアピールできたわけですが、テレワークになると機能としてワークしているか?アウトカムを出せるか?という話になってきます。所謂ジョブ型という仕事のやり方です。 私が長らくいた戦略コンサルテ

          人材派遣から能力派遣へ

          組織OSと新規事業

          ここ数年、大企業もベンチャー投資を盛んに行うようになりました。コロナ禍になり、今後もベンチャー投資を続けるか否かは不透明でありますが、2000年のITバブルのころに比べれば、大企業のベンチャーに対する意識も変わってきたようにおもいます。 とはいえ、大企業のベンチャー投資は、伸縮を繰り返してきているのは事実です。ベンチャー企業が上場し高値がついているときは、ベンチャー投資が盛んになり、同時多発テロ9.11や、リーマンショックなどが起きると、一気に縮むというのを繰り返しています

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          昭和はサラリーマンの時代。平成はスペシャリストの時代。令和はプロデューサの時代

          私が社会人になったのは、1991年。まだ終身雇用が前提で、入社した会社に一生いることが当たり前の時代でした。私も当然、定年まで勤め上げる前提でいましたが、YHPを4年半で退職し、BCGへ転職することになりました。当時、転職はまだ珍しく、同期の中でも、相当早めだったと思います。しかも、いざ転職したBCGですが、1995年当時、MBAも持たず、海外留学もせず、営業・マーケティング経験ゼロの丸腰で転職したのは、同期では私だけでした。今考えれば凄まじく無謀な事をしたと思います。 そ

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          DIアフターコロナレポート

          ドリームインキュベータのアフターコロナレポート。 私のコメントも後半のせております。 https://www.dreamincubator.co.jp/wp-content/uploads/2020/06/27ddb3f9a49304abab31241250286ec6.pdf DIも連結子会社にペット保険のアイペットがございますが、ペット関連産業は、コロナ禍で大幅に伸びる産業の一つと思われます。 コロナは、過去の同時多発テロ9.11やリーマンショックとは、いくつかの意

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          コンサルタントからビジネスプロデューサーへ

          私がビジネスプロデューサというコンセプトを出したのはDIが設立された2000年6月中旬。ちょうど20年前の今の時期である。なぜ、コンサルタントではなく、ビジネスプロデューサーという新しいコンセプトに至ったのか。これは、新規事業を創るという難しさおよび、それに必要な能力が、戦略コンサルに必要な能力とは、必ずしも重ならなかったためである。 私は前職の戦略コンサルファームでも、何度か新規事業のコンサルティングを行っていた。しかし、新規事業プロジェクトは、市場機会をみつけてコンセプ

          コンサルタントからビジネスプロデューサーへ

          Zoom Economy

          ZOOMエコノミーの出現? 緊急事態宣言が解除されたとはいえ、急に元にもどるわけでもなく相変わらずZOOMで会議、夜はZOOM飲み会などが続いています。少し飽きかけていたところに、先日、非常にクリエイティビティの高いZoom飲み会を経験しました。先方の方々がZoom飲みセットを予め送ってくださったのです。前日に配達してもらい、飲み会の前にレンジで温めなおし、みんなで同じ物を食べ、同じお酒を飲みながら話が弾みます。これが、とても美味しくて楽しかったわけですが、ふとZoomエコ