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世界一周その5 - 世界一周旅行の締めくくりは医療ツーリズムで、アーユルヴェーダ初体験となるスリランカへの旅

あっという間だった世界一周の旅ですが、いよいよ最終目的地「スリランカ」まで来ました。

はじめての方はこちらから
One World 世界一周券を30分で作成、ネットで購入して世界一周、周遊旅行計画を始動
https://note.com/txtxtx711/n/n9bc3fa39da8b
世界一周その1-日本からはるか離れた世界都市ブエノスアイレスと世界最大の絶景の滝イグアスに行く
https://note.com/txtxtx711/n/nde1cf0e7b189

1.スリランカにわざわざ興味を持ったわけ

スリランカといえば、世界遺産が多く、内戦が終わったとはいえ、高度経済成長モードに入った他の東南アジアの国とは違うし、お隣インド本国とは違い独自の孤高なる魅力を持った国、というイメージ。モルディブに行く際にトランジットぐらいでしか寄らないだろう、自分にとっては縁の遠い国でした。

ところが、今回one worldの世界一周券でスリランカ航空が使えることがわかり、今回はそれに加えて「医療ツーリズム」初体験と合わせて寄港地として選んでみました。(クアラルンプールとかに行ってもしょうがないので)

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スリランカを舞台にした医療ツーリズムといえば、なんといっても「アーユルヴェーダ」です。それ系の情報発信をしていた高城剛氏の著作は昔からよく読むのですが、彼が毎年必ず行くという、スリランカ・南西部の海岸(多分、空港に近いリゾートのあたりだと思われます)に行ってみようということになりました。

※しかしこの本、もう絶版ですね。。。。。

本当は、世界遺産を見に行ったり、紅茶の産地に出かけたり、サファリツアーに出かけたりと、いろいろと選択肢があったのですが、滞在日数も限られていたので、空港からほど近い「アーユルヴェーダ」の体験ができるホスピルを兼ねたリゾートに滞在することになりました。

2.アーユルヴェーダと医療ツーリズム

アーユルヴェーダといえば、WTOにも認められた東洋医学でもなければ西洋医学でもないインド古来の医学を現代風にアレンジした新しい医療分野として世界各地の注目を集めています。

自分は小さい時から持病の皮膚のアレルギー疾患に悩まされてきました。保険の効かない苦い漢方薬を飲んだり、高知県の健康保険の効かない病院に大学を休んで1ヶ月入院したりしてきたので、こうした系の話には抵抗感はないのですが、そうした様々な医療を試した上で結局体質は良くならず年齢を重ねて体の反応が沈静化した、というのが今のところだったので個人的には興味あります。

医者ではないので、素人目線で恐縮ですが、人間の体の病気は(熱が出たり膿が溜まったり痒みが起こったすること)必ず理由があるものです。その原因を解決しようとすると別の問題が発生する、自然界の食物連鎖もみたいな微妙なバランスの上で僕らの一生は生かさせているもの。そうしたバランスにまともに向き合ってる医療は、東洋も西洋も文明が発展する過程で、より対処療法的となって(より直接的な効能・効率性が求められる社会になったため)こうした医療は(精神と肉体と環境のバランスを医療の根幹とするような考え方)世界中でインドぐらいになったのかなと自分では捉えています。

でも逆に効率至上主義で解決できない病気の問題がある昨今、逆に世界最先端のようでどこか新しいのだと思います。

また世界的には「医療ツーリズム」という旅に出る新しいアクティビティとして注目されるのではないかと思う部分にチャレンジしたかった、というのがあります。

日本に住んでいると日本の医療の素晴らしさを健康保険の元、当たり前に享受しているものですが、海外の人からすると日本のきめ細かい医療水準に興味をもって来日する人たちが一定数いるようですし、タイには海外富裕層向けターゲットを絞った病院もあるようですし、このあたりの動きは今後加速していくように思います。

スリランカのアーユルヴェーダは、体のバランスを内的にも外的にも整える、という観点で日本の女性から注目されている分野らしく(男性は少ない)実際滞在した施設には日本人は何人かいましたがほぼ女性でした。

アーユルヴェーダは、滞在期間によって深く体験出来るものから、オイルマッサージの延長線上のライトなものまで幅広く、東京でも体験できるものもありますが、食生活から含めてすべてをアーユルヴェーダ付けにしたほうが、それはそれで全く違った経験が出来るのではないかと思います。それまでの世界各地の美味しいものを食べながら旅行するのが、世界一周旅行の一つの楽しみでしたが、スリランカ滞在中は、一切禁欲的な食生活となりました。

滞在先は、アーユルヴェーダ体験談が書かれたブログなどを見つつも、最後は予約のしやすさ・変更のしやすさでbooking.comで予約できた下記の施設にしました。

アーユルヴェーダは、それなりの薬を使うようで、現地で突然体調を崩したりしたときに、それなりに旅程つめた旅であるためにまあまあ大事になってしまうため、なんちやってお試し系ホテルではなく、医者が常時滞在する施設を選ぶことにしました。

あと、スリランカはとても蚊が多い国だと聞いていたので冷暖房完備のよい部屋にしました。

こちらのホテルは、入国時からスリランカ・ルピーを持たず、ホテル代も米ドル建てのクレジットカード決済が出来たので楽でした。(次回はもう少し滞在場所は考えたいと思います)

3.いざ入国、そして滞在へ

ドバイを飛び立ったのが夕方で、コロンボ空港到着が22時過ぎ。今回の旅程では入国する国で夜遅くになるのは初めてのパターンです。入国が深夜になると、お店が空いていなかったり、利用できる交通機関が制限されたりと、過去の海外旅行時にいろいろなトラブルに巻き込まれた経験があり、不安一杯の中での入国です。

あと、ちなみにスリランカはもともと観光ビザが必要な国なのですが、直近にルールが変更になり現在はビザが免除されています。

入国はあっさり出来たのですが、スマホのローミングがつながらないトラブルが発生。やっぱりアクシデント発生です。ただびっくりしたのはコロンボ空港は22時を過ぎてもほぼすべてのお店はやっているととても沢山の人達でごった返しています。トランジットの兼ね合いなのかコロンボ空港のピークタイムはどうも深夜のようです。現地SIMショップも空いていて、LTE通信4日間で1000円ぐらいのツーリストカードを購入する事ができました。

がしかしまたしても新たなトラブルが発生。どうもコロンボ空港は、数年前に反政府組織寄るテロ事件があり、スリランカ航空の飛行機が実際に爆破され、死傷者も多数出たことがあったらしく、空港付近の検問が厳しいのです。通常のタクシーは入れるらしいのですが、Uberのような交通手段は規制されているようで、なかなかタクシーを捕まえることが出来ません。

そんな中、やっとの思いで捕まえたタクシーで現地に向かうことになったのが23時30を回っていました。

4.薄暗い道路と、放し飼いにされる野良犬

空港からホテルまではタクシーで20分ぐらいだったのですが、衝撃が走りました。薄暗い道路の両脇に深夜になって屯するスリランカ人たちがいたばかりでなく、なんとたくさんの野良犬が放し飼いになっていたのです。

夜の22時すぎに野良犬にクラクションを鳴らして車が走っている光景はちょっと異様です。万が一噛まれたりして狂犬病になったらどうすればよいのでしょうか。。。。

後から調べて分かったのですが、スリランカは仏教の国ということなのか、自然に向き合う国ということだからなのか、生き物(ペット)の殺処分をしない国、社会主義国ということで、野良犬が多いようです。多いといっても、30年ほど前の日本ぐらいなのだろうと思わないほうがよいです。むちゃくちゃいます。

日本は最近野良犬が本当に減りましたよね。この影には保健所で殺処分されていることがあるのでしょうけど、世界的にいろいろな都市を回りましたが、野良犬がこの規模感でいるのはそうそうないと思います。

でも動物に優しい国だと考えることも出来るわけで、でもじゃあなぜ猫がいなくて犬ばかりなのかの自分の中の疑問は解決されませんが、像が歩いていたりと、そういう国があってもいいか、ぐらいに考えるのがよいのかもしれません。

5.ホテルに到着、滞在禁欲的な食生活が始まる

深夜に到着したので、翌日朝ごはんを食べてから、まずは主治医の先生の診察から始まります。

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こんな感じの真ん中にプールがあり、その脇にレストランがあります。各部屋はコテージで完全個室となっていてプライバシーは保たれています。ごま油とドロ土を混ぜたような薬を全身、髪の毛の中まで塗るわけですが(もちろん下着の中も)慣れれば極楽です。蚊がたくさん飛んでいるので蚊よけをする必要があります。

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最初の食事から、食べたことのないような味付けと、芋とライスと山菜中心の食事が始まりました。こんな感じの食事をまる4日続けました。先生から「今日はどんなうんちが出たのか」「うんちが出た時間はいつか」など細かく毎日のように聞かれました。体の老廃物を出していく食事なのだろうと思いました。うんちうんちしつこいのでうんちに該当する英語(Poop)はビジネス英会話では使わないと思いますけど覚えました。。。

先生の診察は、毎回目をつぶって私の脈をとって体をさわるだけ。(漢方の東洋医学の先生に昔見てもらったときと似ています)アレルギー疾患のことは理解してくれましたが、執拗に「糖尿病ではないのか」「糖尿病の危険性を指摘されたことはないのか」と言われました。

多分そういう系の病気になりやすいバランスなのだろうと思います。もちろん今後の食生活では留意したいと思います。

帰国時に、バランスを取った食生活の考え方について、レクチャーしてくれる機会がありました。面白かったのは、月ごとに食べるものを順番に変えていくとよいとの話でした。薬やシャンプーとかもそうですけど、体が、外から入れるものや触れるものに順応してしまって次第に効果が薄れたり耐性ができてしまうことがあると思うのですが、そういうことに似ているのかなあ、と思いました。

何ごとも過度は禁物で、体に合わないもの・合うものも少しずつ変えていけばよい、という考え方は少し斬新でした。

ただ、先生との会話やカルテに書かれたのが全部英語でした。独特の言い回しがあるので、もう少し英語をちゃんと勉強しようと思いました。施設には日本語が多少話せる看護師の人がいたので会話は不自由しませんでした、が。

また、帰国時に、私の体に合わせたサプリメントを調合してくれました。2ヶ月分もらいましたが、飲むと体調がよくなくて(多分適度に毒素を出す系の薬なのだと思うので飲み方が難しい)、どう体と向き合うのか、またスリランカに行くのかは少し考えたいと思います。

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ホテルのアメニティも少しスリランカっぽい、ハーブ系のものがたくさんありました。

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部屋の掃除をしてくれる人が毎日タオルでアートを作ってくれました。スリランカの人たちは彼に限らずユーモラスがあって笑顔でみんないい人ばかりです。国民性なのではと思います。

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近くに徒歩で行けるビーチがありました。インド方面を望みます。波が結構高くで遊泳禁止になっていましたが、子どもたちの遊び場となっていました。

6.いよいよ日本に戻ります

長かった世界一周もスリランカで最後です。いよいよ帰国なのですが、スリランカ航空の成田行きの直行便で帰ることも可能でしたが、最後はJALで帰りたいなあと思い、クアラルンプール、シンガポール、バンコクの中で空席を探したところバンコク経由だけ、乗り継ぎが良い便で空席が1席だけありました。深夜にコロンボ空港を立ち(UL402便)早朝バンコクでJALに乗り換えて成田空港につく便です。(JL708便)

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深夜のコロンボ空港は、ヨーロッパ・中東や東南アジア各都市からの飛行機でごった返しています。マレーへの乗り継ぎ含めて深夜が一番混雑しています。ちなみにコロンボ空港は入国時は全く大丈夫だったのですが、帰国時にセキュリティチェックが何重にもなっていて、航空券の予約バウチャーの表示も求められるので要注意です。(4回ほど手荷物検査があった。イスラエルのときより厳重な気がした)

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早朝のバンコク市内。眼下にドンムアン空港が見えます。まもなく夜明けで空が少し明るくなってきました。

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3週間日本食を立ち食べていなかったので、久々のご飯と味噌汁です。。。。というありがたみは本当はなくて、単に希望していたステーキ洋食が売り切れになってしまい、座席後方の上級会員でもない自分は、和食になってしまいました。(JALのビジネスクラスは和食が一番美味しいと思っていたので、まあそれでよかったけど)

8.日本は晩秋から冬に入ったぐらいでした

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東京に戻ると公園の木々がさらに色づき少し季節が進んでいました。翌日は近所の第一生命ホールに子どもたちとクラシックのコンサートを聞きに行き、通常の週末に戻りました。

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9.まとめ

今回の世界一周旅行にいったあと、様々な人から実際何か変わったのか、何を感じたのかたくさん聞かれました。別記事でそのあたりまとめてみたいと思います。(多分それを言語化して記録しておくことが重要だと思う)

そして、また旅行に行きたいと強く思いました。これまでの人生で、旅行なんて気晴らしだろうぐらいにしか思っていなかったので、家族や取引先とのコミュニケーション以外で行く目的を特に見いだせなかったのですが、自分自身との対話、特に何より異文化に触れることの楽しさ、周り巡ってそれが自分自身を見つめることにつながる楽しさなどを学びました。旅行は自分に跳ね返ってくる投資ですね。(と自己正当化してみた)

今回飛行機恐怖症を克服し、長距離移動を繰り返すことで自分の精神や考え方に大きく刺激になったのは間違いありません。そして今年は結婚10周年ということもあり、5月に今度は家族全員で大きめの旅行に行くことにしました。飛行機を使った世界一周旅行の次は、ヴェネチアからのアドリア海を周遊する新婚旅行で行きたかったクルージング旅行にチャレンジします。

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