櫻井 ヒロ

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自発と構造

この間、ある場で子どもの遊びの話題になったことがあったんですよ。 自発的あそびと構造的あそびがあるってある大学の先生が言ってました。 あるある多いね笑。はい、進みます。 自発的あそびというのは、勝手に生まれてくるようなもの、例えば子供が砂場でなんか砂いじくってるとか、スーパーのカートを乗り回してるとか、名前すらついていないようなあそびだと私は解釈しました。 構造的あそびというのは大きめの集団で、せーのでやるようなもの。鬼ごっこ、ポコペン、てんか、サッカー、とかそういう

    • 「ダンスの学校(仮)」はじめます

      前からやってみたかった「ダンスの学校」っていう企画をスタートしてみようと思ってます。 学校を指すschoolの語源はギリシャ語で余暇を意味するschole(スコレー)と言われてます。 生活の必要でも快適さの為でもない知を持つ人が「知恵がある人」と見なされていたんですね。つまり知を愛する人たちの集いの場だったということです。 私は昔から学校が好きじゃありませんでした。 道徳はスラムダンクと不良仲間から学びました。 恋愛からリテラシーを学びました。 アムウェイをやってたお金持ちの

      • シェアハウス1

        札幌小劇場界隈でダンスとか演劇をしていると、実家住まいの子が多いのに気がつきます。かくいう私も帰国してから2年くらいは実家に借り暮らしでした。 それまでは7年くらいバックパッカー生活をしていました。バックパッカー=貧乏旅行者です。バックパッカーはだいたいお金がないので、1人部屋なんかありません、行く先々で安宿に泊まる日々です。 初めての安宿は一部屋30帖くらいの所にヨーロッパ系、アフリカ系、アジア系が15人くらいって感じでした。匂いを覚えてます、色んな生き物の匂いがしまし

        • 焼け跡世代のスーパーダンサー和子さん

          昨日友人のダンサーの和子さんに会ってきました。 彼女はいま80歳を越えていますけど、バリバリ踊ってます。レッスンやって発表会に出品して即興もやって、スゴいね、スーパーダンサーです。 嫁いだ後も周囲がダンス活動を許してくれなくて、旦那さんが単身赴任中にこっそりスタジオを立ち上げちゃってなし崩し的に認めさせたそうですよ、逞しいね。 団塊の世代の前だから焼け跡世代ってやつですね。私はいつか彼女の半生をインタビューして纏めておきたいなと思ってるんです。 そんな和子さんに昔出演

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        • breakfast dialy
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          日課

          コロナで月末の舞台の本番が飛んじゃいました。仕事はなくなったけど、めっちゃ元気です。 なんでかというと畑にいる時間ができたからです。リハーサルが無くなったので、ぽっかり時間が空いたと思っていたら近所の佐藤のおじちゃんがうちに来て、重機で土を均してくれました。どっか流れが詰まると別な所から流れてきます。私は自分の手で土を捏ねたい派ですが、いいんです。ここは私の住む家だけど私の土地ではないんです。大家さんもいるし、近所の佐藤のおじちゃんも管理してくれてます。借りぐらし、人生借りぐ

          0円劇場(3)

          昨年0円劇場H2Oを作ると決心してからDIYをしている色んな人に会っています。GW中には札幌と小樽の間の銭函という町に住む友人家族、伊地知さんに会いに行ってきました。彼らはコンサルタントと古本屋業の2足のわらじ生活をしていて、秋のオープンに向けて現在建築中の店舗兼住居を見せてもらいました。銭函、名前がもうすごいですね。銭の箱です。昔ニシンが沢山捕れた頃、漁師の家に銭箱が積まれていたからそうです。北海道、特に日本海側はニシンマネー、ニシンドリームの名残りを色んな所で見られます。

          0円劇場(3)

          重力について書く

          今日は今私が関わっているダンス作品の共演者の堀内まゆさんから「重力」に関して文章を書いてください、と言われて彼女に書いたものを載せたいと思います。 以下 重力:地球上で物体が地面に近寄っていく現象や、それを引き起こすとされる「力」[1]。人々が日々、物を持った時に感じているいわゆる「重さ」を作り出す原因となる力。物体が他の物体に引きよせられる現象。および(その現象は《力》が引き起こしていると見なす場合の)その「力」。その物体の質量によって生じる時空の歪みが他の物体を引き寄

          重力について書く

          歯を磨くように

          「そういえば君,いつも夜になるとやってくるよね〜。そんで、一通りかき回して帰って行くじゃない。アレけっこう辛いのよ。もう3週間くらいになるかな。眠れてないよ。」  1月のダンス公演で私が喋ってたテキストです。当時私は極度の躁状態で、ほぼ一ヶ月半不眠状態で創作活動をしてました。ちょうどそのとき友人が送ってくれた躁鬱病の漫画家の方の連載を読みました。そこでは躁鬱病の主人公が黒いもじゃもじゃした鬱キャラに話しかけていました。それを参考に早速私も躁状態の自分自身に話しかけてみること

          歯を磨くように

          小人が踊る家

           小人=こびと=Covidです。小さな生命体、Covidくんですね。このこびとくんには私、感謝しているというか、彼のおかげで色々なことが見えてきました。表出です、露になってきました。つらつらと書きます。    今度北海道の砂川市のゆうという劇場でダンス公演をします。そのタイトルが、「小人が踊る家」なんです。 チラシデザインは我が家の長男くんに頼みました。一枚目のデザインを描いている途中に、「音符記号の写真を見せて」と言ってきたので、なんだか変だなぁと思い、見ると音符記号を模写

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          マイ・フリースクール

          最近、オンラインのフリースクールでダンスの講師をしないか?っていう話をいただきました。なるほど。いいですね。オルタナティブ、新しいです。私も学校が嫌いな小学生でしたから、自由な校風に憧れます。 一時期、長男のひだかが宿題をやりたくないと言って泣いてた事がありました。「宿題なんかやらなくていいじゃん。俺が先生に言ってやるから。」と言って先生に電話しました。 「先生、ひだかが宿題やりたくないって言って困ってるんです。」 「はぁ」 「宿題は義務ですか?」 「いいえ」 「

          マイ・フリースクール

          0円劇場(2)

          続きです。 そういえばさっき知人から「文章が坂口恭平になってる」と言われました。最高の誉め言葉です。そうなんです、坂口恭平が身体の中を通っている感じがします。惚れちゃうと、自分と相手の境界線が無くなるんです。同化です。バックパッカーだった頃はインドにいるとインド訛りの英語、フランスにいるとフランス訛りの英語を喋ってました。 そうそう、0円劇場の続きです。ようやく0からのスタートを切ることができました。やっぱりお金のことが気になります。収益、売上です。通常だと、劇場公演の主な収

          0円劇場(2)

          0円劇場(1)

          2018年から「サッポロ・ダンスボート・プロジェクト」というのをやってます。ダンス箱舟企画です。私が好きなダンサーを呼んで、ワークショップとか、公演とかやってもらうんです。 惚れっぽいんです。好きになるとすぐに会いたくなっちゃう。岩名雅記さん、鹿児島のC.I.CO.、モノクロームサーカス、Mei Kuang Li、皆呼んじゃいました美味しいものはみんなで皆で食べるノリです。 2018年くらいからは色んな所からお金をもらってやるようになりました。助成金ってやつです。国、自治体、

          0円劇場(1)

          そうさくダンス

          私は子どもの頃からダンスと呼ばれているものが好きになれませんでした。私が育った町には小さなダンススタジオが1つあり、私の姉はそこでジャズダンスを習ってました。当時5歳くらいだった私はスタジオの床で滑ってあそびながら、「なんで皆揃ってピチピチの服を着て、右向け右で同じことさせられてるんだろう。僕みたいに床を滑ればいいのに。だいたい全然楽しそうな顔じゃないな。」 なんて思ってました。 高校に入ってから授業で習ったフォークダンスも全然やりたくありませんでした。 ただ、それは数あるダ

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