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歯を磨くように

「そういえば君,いつも夜になるとやってくるよね〜。そんで、一通りかき回して帰って行くじゃない。アレけっこう辛いのよ。もう3週間くらいになるかな。眠れてないよ。」

 1月のダンス公演で私が喋ってたテキストです。当時私は極度の躁状態で、ほぼ一ヶ月半不眠状態で創作活動をしてました。ちょうどそのとき友人が送ってくれた躁鬱病の漫画家の方の連載を読みました。そこでは躁鬱病の主人公が黒いもじゃもじゃした鬱キャラに話しかけていました。それを参考に早速私も躁状態の自分自身に話しかけてみることにしました。
「そんなことしても誰も得しないんじゃない?やめたら〜?」
そうなんですよ、躁なんです。その漫画には躁も鬱も結局は自分自身とのこと対話不足だって書いてあって、夜な夜な自分自身に話しかけてました。
「なした?」
「話してみ?」
ってな具合に。
そうすると案外大人しくしてるんですよ。躁も拍子抜けしてました。だからといって寝れるようになった訳じゃないんですけどね。でも、なんか私自身の奥のほうが嬉んでる感じでした。それから1ヶ月くらいして、不眠は治りました。
 そしてそこから鬱になりました。当然ですね。躁になると鬱になります。気圧と同じです。上がると下がります。そうやってバランスをとってるんです。だからそういう創作はもういいかなぁーって思ってます。まぁ、思ってるけどやっちゃったんですけどね。わかっちゃいるけどってやつです。
 政治活動に熱心な友人が言ってました。「歯を磨くようにデモに行こう」って。なるほど「歯を磨くように生きよう。」即ち「歯を磨くように踊ろう」ですね。
 今度やる時は稽古は1回1時間だけ。週3回、1回通して終わり、ってのやってみようと思ってます。リハーサルを日課にしようということです。ダメ出しも無しです、禁止です。誰も歯を磨いてダメ出ししないでしょう。でも、皆上手に磨きますよね。歯磨きができない人に会ったことないです。たぶんダンスも同じだと思ってます。毎日やればサラサラとできるようになるはずなんです。
 今夜は久しぶりにダンスの稽古です。秋の公演にむけて札幌のフレッシュな人たちと踊ってきます。サッポロ・ダンスボート・プロジェクトっていう企画です。はい、よければ観に来てください。サラサラっと歯を磨くように踊って、ダメ出しもせず、颯爽と去る。あぁ、良いですね。風のように去りぬ、です。
 あ、この写真は昨日の朝ご飯です。最近イタリアに住んでいる親友とbreakfast dialy ってのをやっています、朝メシ交換日記です。向こうはロックダウン中なので、朝飯にひと言添えて互いに生存確認してます。昨日は天気が良かったので外で妻の作ってくれた豚汁とおにぎりと紫キャベツのサラダを食べました。

これも日課ですね。

はい、ではまた

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