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焼け跡世代のスーパーダンサー和子さん

昨日友人のダンサーの和子さんに会ってきました。

彼女はいま80歳を越えていますけど、バリバリ踊ってます。レッスンやって発表会に出品して即興もやって、スゴいね、スーパーダンサーです。

嫁いだ後も周囲がダンス活動を許してくれなくて、旦那さんが単身赴任中にこっそりスタジオを立ち上げちゃってなし崩し的に認めさせたそうですよ、逞しいね。


団塊の世代の前だから焼け跡世代ってやつですね。私はいつか彼女の半生をインタビューして纏めておきたいなと思ってるんです。

そんな和子さんに昔出演のオファーをされた事があって、私は「(出演料)いくらですか?」と言ったらケンカになったことがあります。

「踊れるだけでありがたいと思いなさい!」って。

そりゃそうですよね、焼け跡からサバイバルしてきたんですから。良い思い出です。


昨日会った時もやっぱり元気でした。

「コロナでレッスンもできないし、頭も働かない、このままやめちゃうのかもね」って。

またドゥルーズを思い出しました。脳内ドゥルーズです。切断面を見よ、です。

ダンスという根を切られた和子さんだけど、焼け野原で伸びてきた根っこはタフで、舞台やスタジオはないけど、野が山があるじゃないか、国破れて山河ありです。最終到達点です。

ぼやきながら散歩する和子さんは、私にはやっぱり踊っているように見えました。



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