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ジャパン・ブルーが持つ力

生活必需品となったマスク。

不織布、ウレタン、ガーゼ…と素材の違いがフォーカスされる中で、ジャパンブルーと呼ばれる美しい藍色のマスクと出会いました。

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FACE FIT 正藍染めマスク

季節の色を映す天然染料

現在、市場に出回る衣類の99.99%は、化学染料(合成染料)を使って着色されたもの。

化学染料とは、石炭や石油などのベース原料に着色料を加えて人工的に合成された染料のことで、低コストで安定的に供給でき、長期保存がきき、淡い色から鮮やかな色まで色味の調節が比較的容易にできることから、大量生産、大量消費時代のファッション文化を支えてきました。

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化学染料が広まる前に使われていたのが、葉や花、樹皮、根、貝類、昆虫など、自然界にある素材から色素を抽出して作られる天然染料(自然染料)です。

特に多種多様な植物に恵まれた日本では、四季折々の草花を使った草木染が広く親しまれました。

今でも桜色や山吹色、茜色、牡丹色、撫子色、浅葱色(あさぎいろ)や露草色、瑠璃色など、繊細な色合い伝える草花由来の色名が残っていますよね。

世界最古の染料、藍の魅力

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草木染の中でも、最も古い歴史を持つのが、藍染め。

その起源は紀元前3000年頃のインダス文明にまで遡り、日本には飛鳥~奈良時代に伝わったとされています。

蓼藍(たであい)というタデ科の植物の葉を乾燥させ、100日以上発酵・熟成させて作る「蒅(すくも)」を使って染色する藍染めには、深く美しい色合いの他にもたくさんの魅力があるんです。

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●薬草としての効能
天然藍の葉や種には解毒、解熱、消炎効果があり、藍で染められた布には防虫、消臭、そして、抗菌効果が認められています。
アトピー性皮膚炎も鎮め、敏感肌の方にも優しいころとから、赤ちゃんの肌着にも使われます。

●環境にやさしい
植物の葉から抽出した色素を使うので、生産過程で自然環境を傷つけることがありません。染色する布も自然由来のものを使用すれば、全て土に還る製品を作ることもできます。

●経年変化が楽しめる
身に着ける度に風合いが育ち、経年による色合いの変化も楽しめます。

蒅づくりの本場・徳島の正藍染めマスク

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全国にある藍染め製品の中から「TURNS商店」がセレクトしたのは、藍染料「蒅」づくりの本場・徳島県にある藍染め工房『STUDIO N2』の「FACE FIT 正藍染めマスク」。

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表地、裏地、ひも部分ともに一枚一枚手染めした正藍染め生地を使い、顔表面を深く覆う奥行きのある型紙を使って、「STUDIO N2」の工房内で裁断、縫製して作り上げられています。

正藍染めとは、ケミカル還元剤などを使わずに蒅を灰汁だけで建てる、伝統的な藍染めのこと。藍の高い抗菌作用、消臭、防虫効果はそのまま、敏感肌の方にも優しい製品に仕上がります。

自然染料・藍と手仕事の持つ力が、多くの人の暮らしを守り、つなぎますように。

正藍染めマスク一枚一枚に込められた想い、お手入れの仕方については商品ページにまとめましたので、ぜひご覧ください。


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