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制作日記:去年とは違う立ち止まり方

振り返った後の制作

現在、ゴールデンウイークの企画開催中。

企画に際して、今まで出してきた有料記事を読み返すことになる。

対象記事の殆どは昨年の〈自身の掘り下げ〉期間中に制作したもの。
その中でも詩画集の「孤独の樹海」とエッセイの「色彩心理を受講して、色を思い出した話」は大変だった記憶があります。

【孤独】というテーマ自体、あまり向き合いたくないもの。
しかし、昨年は描きたいものが出てこなくなり向き合わずにはいられない日々でした。
自分でも「暗いな・・」と呟くほど思いテーマ。
〈自身の作品は日記の様なもの〉
振り返る作品自体、当時の心情が浮かんできて辛くなってしまったり。
ちょうど親を見送って一年もたっていなかったので、向き合うのは早すぎたかもなと今でも思う事があります。
でも制作してよかったと思いますね。
その作品と向き合い制作したことで自分の心のもっと奥を見ようと思えたのは確かなので。
「色彩心理を受講しよう!」と思う過程も、なかなかでした。

認知心理学の本を読んで書き出して自分を知る作業を見つけました。
「何をした時が楽しいと思えるのか?」
「感謝された出来事は?」の様に問いに答えていき作業の中で〈あれ?〉
と気付いた事がありました。
辛い事や悲しかった事はすぐ思い出すのに、楽しかった事や嬉しかった事が全く浮かばない。
そんな現象に自分自身驚いたし、危機感を覚えました。
「ありえなくないか?一つは出てくるだろう!」
でも、頑張れば頑張るほど何も出てこない。
絵も立ち止まっているし、自分自身も止まってしまっているようで嫌でした。〈せっかく制作をはじめて10年目の節目なのに〉と寂しくもなりましたし・・でも節目だからこそ立ち止まったかも知れませんね。
昔から心理学に興味があった事もあり色彩心理で自分を掘り下げる意気込みで受講しました。
が・・出てきた、出てきた、もろもろの出来事。
セッション形式での受講は鏡を見ているかのように、忘れていた事や向き合いたくない事が目の前に記憶として映し出されます。
講師が友人であった事や〈変わりたい〉という思いもあり、疲弊しながらも半月を受講。生活も、果ては制作も変化しました。
〈変化〉というか〈変化する覚悟ができた〉気がします。

自分にとっては〈変化〉のきっかけになったので、読んでいただきたく企画しました。見てもらえると嬉しいです。

ゴールデンウイーク企画ページ

変化を形にするもどかしさ

最近、結構もどかしい。

〈覚悟〉ができた、次の瞬間には何もかも新しくなっている・・
はずもない・・そんな、漫画みたいなことないよなと思いながらも〈もどかしさ〉を感じずにはいられない。
でも、考え方が変わったので前より視野が広くなっている実感はあるんですよね。過去の自分を掘り下げて認めたからこその、立ち止まりがある
そんな感じに思うようにしています。
「また、後ろ向きな考えになったなぁ」と気付いて「違う答えに行き着きたい」という欲がでてくる。
2024年の今年は、立ち止まって考える事が多くなりました。
そして、試すことも多くなった。
制作も制作もよく考えて悩む。
〈良い方向に考えたい〉〈もっと違う方法があるのでは?〉
油絵・水彩・ペン画・鉛筆画・詩画集制作・・なにを選べばいいのか悩む。
各方法によって構図も違うし描き方も違う。
贅沢な悩みかも知れないし、手を出し過ぎているかもと思う事がある。
「悔いのないように」
最終的にはそんな考えになる。
昔の考え方も認め抱えながら、新しい考えのもと〈何かを作る〉その何かが見えているはずなのに、分かりやすい言葉が浮かばない。
自分の中の新しい変化を認知するのに時間が掛かり「じれったい!」ともどかしくなる日々。

「でも、何かを一から作る事って、こんな感じだったかな・・」

振り返りの作業の後に楽しい記憶を思い出したので、その感覚を大事に制作しています。でも、考えすぎと時々「楽しい」という感覚を忘れる時があるので注意しています。

2024年4月28日

「木霊 ②」2024年/180×140㎜(鉛筆画)


悩み過ぎて手が止まる時がある。
でもやっぱり気になりまた描き出す。


制作日記


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