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2023年劇場鑑賞録

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ドニー先生を信じろ。アイカツ!を観ろ。
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2023年5月の記事一覧

綾野剛オブザイヤー。『最後まで行く』

綾野剛オブザイヤー。『最後まで行く』

 イケメンが汚れ役をするのが何よりも大好きなので、予告編だけを頼りに『最後まで行く』を観ました。ほとんど予習をしておらず、韓国映画のリメイクということも鑑賞後に知ったので、比較もできませんが、面白かったです。主に Go Ayano の話をします。

 不運の積み重ねから人を轢き殺してしまい、衝動的に遺体を持ち去り事件をなかったことにしようとする刑事と、彼を追う監察官。二人はそれぞれ違う思惑で動いて

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次の10年に進むための引き金を。『劇場版 PSYCHO-PASS PROVIDENCE』

次の10年に進むための引き金を。『劇場版 PSYCHO-PASS PROVIDENCE』

 シリーズ10周年の集大成となる劇場版『PROVIDENCE』を観て、期せずしてタイムリーなものになってしまったこの物語をどう咀嚼するべきか、非常に迷っている。たとえば、今向き合っているこのnoteのエディターにも「note AIアシスタント(β)」なるものが搭載されていて、私が何気なく書いたアイデアを読み込んで書き出しを提案したり要約をしてくれたりして、私の拙文を「正しく」してくれるらしい。それ

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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』笑顔でサヨナラさせてくれて、ありがとう。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』笑顔でサヨナラさせてくれて、ありがとう。

 正直、一作目はそんなにハマってなかったんです、ガーディアンズに。

 でも、『Vol.2』のオープニングでダンスするグルートの姿を観た時、あぁ、「みんなに会えて嬉しい」って感情が心の底から湧いてきて、劇中のユーモアに笑って、最後は泣いて。で、『インフィニティ・ウォー』や『エンドゲーム』、『ラブ&サンダー』でガーディアンズに会えると自然と笑顔になっちゃってて、いつの間にか大好きになっていた銀河の愛

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燃やせ燃やせ 燃やし尽くして『BLUE GIANT』

燃やせ燃やせ 燃やし尽くして『BLUE GIANT』

 映画『BLUE GIANT』をようやく観ました。公開当時、忙しくて(あと他の作品に狂っていたので)見逃していたのですが、こうして劇場で観る機会に恵まれて良かった。ジャズも詳しくないし原作も未読だけれど、これは配信で済ませたら勿体ない作品だとアンテナが働いていたので。

 公開から時間もたって、詳細な感想も出揃っているでしょうから、話したい部分だけ書きますね。作中のセリフで、「客の前で一回死ね」と

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『オオカミ狩り』映画史に残る出血量、映画史に残る顔の良さ、そして……。

『オオカミ狩り』映画史に残る出血量、映画史に残る顔の良さ、そして……。

 改めて、映画館で映画を観るという行為は、ギャンブル性の強い行いだと思う。服を着てよそ行きの化粧をして、車ないし交通機関などで劇場へ行き、2,000円近い鑑賞料金を払う。パンフレットやグッズを買うならさらに財布は薄くなるし、そこまで気合を入れていざ本編!と意気込んでも、自分の好みと当てはまらないだとか期待と違ったなどで、ガッカリすることもあるだろう。

 そうした「損をしたくない」「コスパ重視」と

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DNAが喜ぶ映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』

DNAが喜ぶ映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』

 まず、先程映画を観終わったんですけど、最高の劇場体験がありまして。本作、エンドロールの最後におまけシーンがあって、とある有名キャラクターが続編のメインになるかも!?みたいなお楽しみがあるんですよ。そうしたら、劇場の子どもたちが(本編中はお行儀よく鑑賞していた)いっせいにそのキャラクターの声のマネをするんです。

 ビデオゲームを語る上で避けては通れない、2Dと3D双方のアクションゲームで革命を起

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