植物と私

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植物と私

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記事一覧

日常の隙間に

カネコアヤノの演奏会を見てきた 彼女はいつもまるで天使の様で だけど私は1人の人間だと魂で強く歌っていた アヤノの華奢な体から出るエネルギーのでかさとフラストレー…

植物と私
1年前
2

猫の転嫁行動 記録

初めに、我が家の猫達はとてもお利口だ。 問題行動は一度も起こしたことがない。 そして私はそれに甘えていたのだと思う。 朝、妹猫が怪我をしていた 鼻の上の小さな傷 8…

植物と私
1年前
2

猫が苦手だった私が猫と暮らす訳

猫のサブスクに大きな怒りを覚えている昨今です。 私は大反対ですが中には賛成派もいて、猫を飼っていない人には分からないことってあるんだなあ...と驚きながら過ごしてい…

植物と私
1年前
7

クラムボン

いつも海の中にいるみたい 視界も言葉もぼやけて消える 私たちはこの世界で半透明だから 触れるもの全てに毒を 生きていくために 死んだ烏賊は海の水を浴びて人間になる …

植物と私
1年前
1

知らない街

一日中何もしたくない日が 誰にでもあるでしょう? ただ、ただ目の前の 景色を眺めていることが 散歩が好きになった 知らない場所が多いから。 知らなくても良いことを 知…

植物と私
1年前

8月31日

古びた針のレコード、惰性で見る映画 この夏どれだけ一緒にいても わたしは君の音楽にはなれなかったね もしもムーミンが死ぬなら 僕はニンニしか助けない 雲の形が変わっ…

植物と私
1年前
3

海月

楽しいこともあるよ 満ち足りた気持ちにもなる だけど悲しい思いだけが心に残るのは 何故なんだろう 美しい宝石のような言葉 私は私で良いと思えた 水の中にいる様な気持…

植物と私
1年前
1

前世は遊牧民

遊牧民がどんな人かわたしは詳しく知らない。 多分わたしが想像しているような、民族ではないと思う。 でも、歌ったり絵を描いたりして暮らしている。 わたしと同じ悩みを…

植物と私
2年前
5

生きるために食べること

私は最近まで、釣った魚を食べることができなかった。 理由は可哀想だから。 さっきまで生きていた魚を食べるなんて 一瞬でも関わると、愛着が湧いてしまう 昔は釣った魚を…

植物と私
2年前

予定は予定

昨日の悲しい事を思い返しては ひとりぼんやりと過ごす。 本当は、やるべき事があったのだけれど、 あまりやる気にならなくて諦めた。 家にいるのにも飽きたので、コンビニ…

植物と私
2年前
2

花束みたいな恋をした感想

終わりに向かっていると気づいても、楽しかった時の事ばかり思い出してしまう気持ちが痛いほど分かって、心が痛かった。 お互いが段々変わっていく事が、どちらも悪いわけ…

植物と私
2年前
1

春の雨

春だというのに、朝、空から氷が降った。 大きな雷と、氷。 わたしはこのままこの世界が終わってしまうのではないかと思っていた。 いつしか氷は雨に変わり、雷と雨は止み…

植物と私
2年前
11

未来のこと

私が写真を始めたのは大学一年生の時だった。 何か夢中になれるものがほしくて、自分の居場所が欲しくてカメラを始めた。 私は小さい時から習い事は何をしてもぽんこつで人…

植物と私
2年前
4

1人にしてごめんね

わたしの心の中には白いくまのぬいぐるみがいる。 それは、ほとんど会ったことのない父が私が子供の頃の誕生日に買ってくれたものだ。 そのくまはとても大きく、子どもの時…

植物と私
2年前
4

ぼんやりと、でも必ず頭の片隅にあるもの

好きだった猫が、危篤状態になっているらしいとSNSで知った。 大人になって沢山の情報を知れるようになり悲しい話もよく耳にするようになった。 わたしはその度自分の事の…

植物と私
2年前
2

写真を撮る事

愛しかった日々。 自分の中で大切にしまっていた写真達。忘れたくないこと、たしかにそこにあったこと。

植物と私
2年前

日常の隙間に

カネコアヤノの演奏会を見てきた

彼女はいつもまるで天使の様で
だけど私は1人の人間だと魂で強く歌っていた

アヤノの華奢な体から出るエネルギーのでかさとフラストレーション
歌うことで呼吸をすることが出来るその姿に力をもらった

メンバーとの演奏が一本の映画を見ているみたいに綺麗で
ライトがまるで星々の様に見えた。

確かな事は彼女が目の前に存在していて
笑ったり歌ったり演奏したりしていた事
それ

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猫の転嫁行動 記録

初めに、我が家の猫達はとてもお利口だ。
問題行動は一度も起こしたことがない。
そして私はそれに甘えていたのだと思う。

朝、妹猫が怪我をしていた
鼻の上の小さな傷
8時半から8時35分の間の5分間の出来事である。

我が家の猫は完全室内飼いのため
怪我をしたのはこれが初めてのことであった。

朝から病院に行った。小さな傷でも化膿してはいけないと心配になったためだ。

先生はこのくらい大丈夫ですよと

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猫が苦手だった私が猫と暮らす訳

猫のサブスクに大きな怒りを覚えている昨今です。
私は大反対ですが中には賛成派もいて、猫を飼っていない人には分からないことってあるんだなあ...と驚きながら過ごしていたのですが
ふと、自分が猫を嫌いだった時のことを思い出しました。

私が猫を嫌いになったのは、小学校低学年の時
近所の公園でネズミの皮を剥いで食べている口の周りが血に塗れた白猫の姿を目撃した時です。
その時の光景はトラウマとなってそれ以

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クラムボン

いつも海の中にいるみたい
視界も言葉もぼやけて消える
私たちはこの世界で半透明だから
触れるもの全てに毒を
生きていくために

死んだ烏賊は海の水を浴びて人間になる
それなのに幸福と絶望は同じだけ
私たちはただ月を見ていた
波に漂い浜辺に打ち上げられたの
そしてクラムボンになった

知らない街

一日中何もしたくない日が
誰にでもあるでしょう?
ただ、ただ目の前の
景色を眺めていることが

散歩が好きになった
知らない場所が多いから。
知らなくても良いことを
知りたくなって、歩くの

螺旋階段、狭い路地
四角い建物
全部全部知らなかったの
この街にずっといるのにな

猫が増えたこと、映画館が無くなったこと
君がいたこと
全部全部知らなかったの
この街にずっといるのにな

8月31日

古びた針のレコード、惰性で見る映画
この夏どれだけ一緒にいても
わたしは君の音楽にはなれなかったね

もしもムーミンが死ぬなら
僕はニンニしか助けない
雲の形が変わっても
波が砂浜を覆っても
私たちは夏にいて、いろいろな光を見ていた

空の星を数えてみても、さよならはくるね
困った様に笑うから
じゃあまたねは言えなくて、おやすみでごまかしていた

君が唄ってくれた歌は君の気持ちだといいな
波の音に

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海月

楽しいこともあるよ
満ち足りた気持ちにもなる
だけど悲しい思いだけが心に残るのは
何故なんだろう

美しい宝石のような言葉
私は私で良いと思えた
水の中にいる様な気持ち
私はそこでクラゲになった
きっとみんな感じている

思い出は宝石みたいに
宝箱にいれておいて
時々そっと取り出して眺めるの

本当は早く冬に逃げ込んで
隠れてしまいたいけれど
知識の海で溺れている
私はそこでクラゲになった

この

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前世は遊牧民

遊牧民がどんな人かわたしは詳しく知らない。
多分わたしが想像しているような、民族ではないと思う。
でも、歌ったり絵を描いたりして暮らしている。
わたしと同じ悩みを持っている人達は
同じような暮らしをしていた仲間かもしれない。
相手の痛みはどんなに優しい人でも請け負う事ができない。
人の話を聞いたり、見たりして
悲しくて辛くなったりすることがあるけれど
どんなに優しい人でも痛みを代わってあげることは

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生きるために食べること

私は最近まで、釣った魚を食べることができなかった。
理由は可哀想だから。
さっきまで生きていた魚を食べるなんて
一瞬でも関わると、愛着が湧いてしまう
昔は釣った魚を、お風呂で飼って
死んだら埋めた。
鰻も浴槽で名前をつけて飼っていた。
わたしは今も自分と他者を切り離すことが苦手だ。
最近は、釣った魚を食べることができるようになった。
スーパーで買った魚は食べることができたので
生きている姿が見えて

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予定は予定

昨日の悲しい事を思い返しては
ひとりぼんやりと過ごす。
本当は、やるべき事があったのだけれど、
あまりやる気にならなくて諦めた。
家にいるのにも飽きたので、コンビニまで歩く
コンビニでお茶を買って飲んだ。
お茶は家にあるのに、なんとなく買って
飲みたくなってしまった。
昨日から、ギターのアルペジオの練習を始めた。
何も考えたくない時に弾くと
コードのことしか考えられなくなるので良い。
アルペジオは

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花束みたいな恋をした感想

終わりに向かっていると気づいても、楽しかった時の事ばかり思い出してしまう気持ちが痛いほど分かって、心が痛かった。
お互いが段々変わっていく事が、どちらも悪いわけでは無いのが1番悲しかった。
出会った時は共通点が沢山あって嬉しくなるけれど、一緒に暮らしているうちに全部知った気になって当たり前に思えるのも、人間の駄目な所だとか合わない所は誰しもあるけれど
お互いに最初は合わせようと努力していて、だけど

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春の雨

春の雨

春だというのに、朝、空から氷が降った。
大きな雷と、氷。
わたしはこのままこの世界が終わってしまうのではないかと思っていた。
いつしか氷は雨に変わり、雷と雨は止み、日が差していた。

未来のこと

未来のこと

私が写真を始めたのは大学一年生の時だった。
何か夢中になれるものがほしくて、自分の居場所が欲しくてカメラを始めた。
私は小さい時から習い事は何をしてもぽんこつで人より秀でているものなど無かったように思う。
正直、今でもこんなにも自分が夢中になれるものに出会えたのは奇跡だと思う。
わたしがカメラを買って、初めて撮らせてもらったのが大学時代の友達だった。
初めはミラーレス、次に一眼レフ、そしてフィルム

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1人にしてごめんね

1人にしてごめんね

わたしの心の中には白いくまのぬいぐるみがいる。
それは、ほとんど会ったことのない父が私が子供の頃の誕生日に買ってくれたものだ。
そのくまはとても大きく、子どもの時の記憶では自分よりも大きいテディベアだった。
その当時はとても嬉しかったが、いつしか私は成長し、くまの存在を気にも留めなくなって行った。
先日、母からくまのぬいぐるみをリサイクルショップに持って行った話を聞いた。
母は800円にもなったと

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ぼんやりと、でも必ず頭の片隅にあるもの

ぼんやりと、でも必ず頭の片隅にあるもの

好きだった猫が、危篤状態になっているらしいとSNSで知った。
大人になって沢山の情報を知れるようになり悲しい話もよく耳にするようになった。
わたしはその度自分の事のように胸が締め付けられ苦しくなる。
今、我が家の猫が健康で過ごしているのは決して当たり前の事ではない。
年齢を重ねて経験を積むごとに私はどんどん痛みに弱くなっていっていると思う。
出会いと別れ、変わってほしくない事への執着。
これから先

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写真を撮る事

写真を撮る事

愛しかった日々。
自分の中で大切にしまっていた写真達。忘れたくないこと、たしかにそこにあったこと。