日常の隙間に

カネコアヤノの演奏会を見てきた

彼女はいつもまるで天使の様で
だけど私は1人の人間だと魂で強く歌っていた

アヤノの華奢な体から出るエネルギーのでかさとフラストレーション
歌うことで呼吸をすることが出来るその姿に力をもらった


メンバーとの演奏が一本の映画を見ているみたいに綺麗で
ライトがまるで星々の様に見えた。

確かな事は彼女が目の前に存在していて
笑ったり歌ったり演奏したりしていた事
それだけで十分だった。

日常の何気ない気持ちや、人には見せたくない所
それすらも肯定して歌う姿には人間らしさや生きている事への愛と喜びがある

上手くいかなかった自分を否定して落ち込んだり、誰かに否定された時、私はその歌詞に救われる
自分を肯定する、そんな当たり前なことが私は時々出来なくなる。
人からの言葉や、態度で見失う事がある。

アヤノは1人の人間でシンガーソングライターだけれど
彼女を自分勝手に救いにして過ごす事は、失礼だけれどもとても心地が良い。
信じるものがある事は許されるような気がしている。
現実から逃げ込んで自分の駄目な部分も少しだけ好きになれる。

宗教を信じる気持ちは私には分からないけれど、同じ様な気持ちなのかも知れないと思う。

2時間の演奏が終わる頃には彼女の中から発せられた莫大なエネルギーを受け取ることで、こちらも随分とエネルギーを消費していた。

帰りには焼肉でも食べたい
大切なのは明るい明日だ

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