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泣き虫おじさん、さよならおむすび

80むすび】民家(恵比寿) いくらむすび

今月で8年間勤めた会社を辞めることになった。入社した時、会社が立ち上がったばかりで、クライアントも少なく、知識や経験のある社員も少なく、この先どうなるものだろうと正直思っていた。
だけど、もっともっと大きな仕事をしよう、いつの日か業界に名を轟かせよう、と気持ちだけは大きなものがあった。

それから8年。仲間がたくさん増えて、日本を代表するような一流の企業とも仕事ができるようになった。自分たちがやった仕事が世の中に評価されて、いろいろな賞をいただくようにもなった。


なのに…
「会社を辞めて、新しい挑戦をしたい」
こんなわがままを仲間に伝えた。

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それを聞いた仲間たちの心中は複雑だっただろう。もしかしたら悲しみや裏切りを感じたかもしれない。
それなのに…みんなが温かく送り出してくれた。

送別を兼ねてこのお店で飲む機会を作ってくれた。
仕事の話や、将来の話なんかをいつもと同じように語り合った。

時間は、無情にも進んでいく。
もう、仕事の話を真剣にしたり、どうでもいいお馬鹿な話をしたりすることは無くなっていくんだろうな。

最後の注文で頼んだおむすび。
おむすびを手にとった時、目頭に熱いものがどんどん溜まっていった。
見られるのが恥ずかしくて、もう顔を上げることができなかった。

必死に、いくらが載ったおむすびを頬張る。

なんだか、いつもよりしょっぱく感じるようだ。

泣き虫おじさんでゴメン。
みんな、ありがとう。

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格安で美味しい串揚げと、最高品質のサッポロパーフェクト黒ラベルを提供する恵比寿の民家。本当にオススメのお店です。

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