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サポーター目線で感じた「スタジアムの感染対策のイマ」を記録する


新型コロナウイルスの変異株が猛威をふるっている。この1年余り戦ってきたウイルスと比べて、明らかに強く高い感染の波。
感染者が各地域で急増しており、緊急事態宣言が東京、大阪をはじめとした1都2府1県に発令された。また、まん延防止等重点措置も7県で実施されている。

緊急事態宣言の中では、プロ野球やJリーグなどのプロスポーツ興行は無観客開催。まん延防止等重点措置の中では、各自治体が設定した規模要件等(人数上限・収容率、飲食を伴わないこと等)に沿って開催をすることが要請されている。


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果たして…

コロナウイルスの感染は食い止められるのか。
東京オリンピックは無事開催できるのか。
以前のような熱狂のスタジアムは取り戻せるのか。


今の時を記録し次の時代に残すために、スタジアムの現状をリポートし残しておきたいと思う。

場所は、東京オリンピックの競技実施会場でもある埼玉スタジアム2002。


まん延防止等重点措置下の試合

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日曜日に行われたJ1リーグ浦和レッズvs大分トリニータ。
チケット発売後にまん延防止等重点措置が実施されたため、収容上限1万人(実際は発売途中で終了)となっている。


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通常走っているスタジアムのシャトルバスは走ってなく、電車で最寄りの浦和美園駅まで行って歩くか、あるいは公共交通機関以外の方法(自家用車や自転車など)で、スタジアムまで来ることも推奨されている。(スタジアムの駐車場は有料予約制だけれど一般開放をしている。)

通常時には公共交通機関で来るように案内されていたので、ここは大きく変わったポイントとも言える。


スタジアムへの入場

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通常、スタジアムの入場で最も混む時間となるが、人はそれほど多くない。いつもの混雑と比べるとスムーズに入場できるけれど、どうしても寂しさを感じてしまう。

スタジアムの内外にスピーカーが設置されていて、感染対策の案内が大きく流されている。



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入場ゲートでは、アルコールによる手の消毒と検温、マスクチェックなどが行われている。
マスクから鼻を少し出している方が係の方に注意されていた。案内は徹底しているようだ。


チケットは係が確認後、観客自身で切り離し袋に入れる方式。



スタジアム内での貼り紙

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スタジアムのいたるところにマスクの着用についてのポスターや貼り紙が貼られていて、啓蒙されている。

このあたりは、この1年間でだいぶ整備されているポイントだ。



座席の間隔は

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スタジアムの中の様子。
6万人以上収容できるスタジアムに1万人弱の観客のため、2階席や南側アウェイスタンドなどは開放していない。
座席については、左右が1席ずつ空きがあり、前後は1列まるっと空いている。
屋外のスタジアムでもあり、換気は十分。周りとの距離も空いているので、感染の怖さを感じることはなかった。



制限のある中での応援

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現在、応援での声出しや飛び跳ねなどは禁止されている。
サポーターたちは、太鼓と拍手、手拍子と限られた中で工夫をしながら応援し、選手を鼓舞している。

試合は、3-2で浦和レッズの逆転勝利!


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スタジアムのオーロラビジョンでも感染対策が流されていた。
ここまでは、しっかり対策が取られているように感じられる。


気になったポイント



もちろん、気になるところはある。
ここからは、サポーター目線で見た時に、改善の余地が感じられたことを3つ挙げたいと思う。


1.ハーフタイム時のトイレの行列

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サッカーの試合の特性とも言えるが、ハーフタイム時にトイレが混雑してしまう。
行列の整理や間隔の徹底など、動線をしっかりと決めることが必要かもしれない。



2.試合後の混雑

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試合終了後、観客が一斉に帰るのでゲートまで混雑してしまう。一応、スタンドごとに分散しての退出が案内されていたようだけど、ほとんど機能していない。
しっかりと分散を明示して、実施することが必要かもしれない。



3.入場時の手荷物チェック

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係の方の感染対策もあるのだと思うけれど、コロナ前まで徹底されていた入場時の荷物チェックが行われていない。
テロなどの別の問題もあるので、簡易チェックなどでもいいのであったほうが安心できる。


そして問題ではないのだけれど、少しだけ気になるところもある。

★アルコールの提供

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スタジアム内の飲食ブースではアルコールの提供もされていた。
ビール会社がスポンサーとしてついていることもあるのかもしれないけれど、この状況下ではスタジアム内でのアルコールの販売は考えてもいいのかもしれない。

ひとつのアイデアだけど、特製のビールグラスなどを試合後に販売(本当はビールの6本パックとか欲しいけれど法律で無理かな)して、おうちに帰って乾杯しようみたいな施策はできないものだろうか。

ビール会社のロゴをサッカークラブのロゴとダブルネームで入れられれば思い出の品にもなるし、酒屋やスーパーなどでのブランドの指名買いにもつながると思う。


いろいろ気づいた部分はあるけれど、それでも、全体的に見ると対策はしっかりとられていると思う。

通勤の電車やスーパーなどの買い物に比べてもリスクは大きいとは言えない。


来場者アンケートの実施

ひとつ付け加えると浦和レッズでは、試合後に来場者アンケートを取っている。

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スタジアムの運営に関して感じたことなどを、伝えることができるのは、サポーターにとっても大きい。こういった細かな対応が安心のスタジアムにつながっている。


オリンピックはどうなるのか

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これから先、感染が収束し平穏な世の中が戻ってくれることが一番大切である。

もちろん、その上でオリンピックが平和的に行われるのであれば、人々に大きな力を与えてくれるに違いない。

そして、近い将来、あのアジアナンバーワンと言われた熱狂的なスタジアムを取り戻せることを、強く願っている。

今回のリポートは、その時に振り返る記録として残したいと思う。



最後まで読んでいただきありがとうございました。


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