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古都金沢の夜は 焼きおむすびから始まる

【1096むすび】 駅の蔵(金沢)しらすの焼きおむすび
《連続1219日目!》


「能登のおむすびの中には、ロマンが詰まっているから」

能登半島に、なぜおむすびを探しに行くのかを聞かれたらそう答えるだろう。

本当のことをいうと、これまでおむすび探しをしたことのない地域であり全国旅行支援が使えたということもあるのだけれど…


なぜロマンが詰まっているのかって。


それは、おむすびの歴史における「始まり」がここにあるから。。
実は、この能登半島が日本における1番古いおむすびが発見された地であるらしいのだ。


石川県中能登町にある杉谷チャノバタケ遺跡では、およそ2000年前の弥生時代中期のおむすびの化石が出土しているのだ。
それも偶然固まったようなものではなくて、人の手で結ばれているものらしい。


その形は、少し尖った三角形。
つまり、現在のおむすびにおける山型は弥生時代に存在していたということだ。

食用なのか、祭儀用なのかはわかっていないらしい。でも、その時代からおむすびという存在が人々の中にあったということは、誇らしくも思える。


今のおむすびを食べて、その記録を書き残していく「1000日チャレンジ」を続けていく意義。
この地に行けば、あらためて感じることが出来るかも。




そんなことをぼんやり考えていたら、あっという間に金沢駅に着いてしまった。


ライトアップされた鼓門。
荘厳な眺めだ。
金沢駅は世界の最も美しい駅14駅のひとつにも選ばれているらしい。


次の日の朝は早くから出発するので、まずはホテルにチェックインしてごはんを食べに行こう。


夜遅くまでやっていた金澤旬料理「駅の蔵」へ。


白海老の唐揚げ。
カリカリっとした食感と口いっぱいに広がる甘みが最高。


よもぎ、栗、金時草。3種の生麩の田楽。
生麩のふわふわ、もちもちした食感がたまらない。


あっ。そうそう。
おむすびはあるのかなあ。


あった!
シラスの焼きおむすび。

外はカリカリ!
中はふんわり。
しらすの旨みと焦げた醤油の香ばしさ。

そこにビールを流し込む。

ぷふぁー。うまい!


おっ、よくよく考えると…
この三角形で香ばしく焼きあがったおむすびは、2000年前の能登半島で弥生人が食べていたおむすびにちょっと似てるかも。

太古から続くロマンを感じながら、
金沢の夜は更けていくのであった。


ご馳走たまでした!



ぐるり能登半島!秋のおむすび探し編スタート!
次は、どんなおむすびが出てくるのか乞うご期待!!


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