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足掻いて、足掻いて、それでもチャレンジをしている人生がかっこいい


かっこいいキャリアって
いったいなんだろう。

かっこいい人生って
いったいなんだろう。


先日テレビで見たキングオブコントの決勝。
優勝したのは、16年前からこのコンテストに挑み続け、5回目の決勝進出をしていたラブレターズだった。

決勝後のインタビュー記事を読んだが、すべてをこの大会に捧げて、今回でラストイヤーにしようと2人で決めていたとのことだった。
今回の決勝戦はハイレベルで決勝戦に残った3組以外も、僅かな点差で順位が決まっていた。
その中で優勝を決めたラブレターズ。

ネタの面白さももちろんだけれど、その挑み続ける姿勢がネタの細部に宿り、会場の空気感を作り、僅かな点差の中勝ち抜けたのかもしれない。



同じように挑戦している人や努力をしている人たちを見てきたものがある。

それが、noteの創作大賞だ。
自分の作品で、賞を獲りたい、出版をしたい、挑んだクリエイターたち。
その熱き想いや、その結晶が、賞として発表されるであろう。

とても楽しみだ。



もちろん、結果を出せる人はほんの一握りだ。

何年も何年も努力して、あと一歩のところまで来たのに・・・
結果がでないことも多い。

でも、それは無駄なことなのだろうか。


いや、それはけっして無駄なことではないと思う。
むしろ「足掻いて足掻いてチャレンジしてきた自分」という存在が、この先の人生を支えてくれて、幸せに導いてくれるに違いない。


では、自分の場合はどうだっただろうか。
キャリアとしては、けっして、順調なほうではないと思う。
むしろ、挑戦ばかりしていたように思える。

その中でも、自分のキャリアをカタチづくったことを一つ共有したいと思う。



販促会議賞(現在の販促コンペ)にチャレンジしたこと


販促コンペとは、宣伝会議が主催しているアイデアコンテストのこと。
有名企業が出した課題に対して企画アイデアを企画書にまとめて、プレゼンテーションするというもので、日本最大級の企画コンペティションとも言われている。
今年で第16回になるが、毎年、プロ・アマ問わず多くの方(グループや団体も含め)が参加をしている。
ちなみに昨年の応募数は約4,400件にもなる。

現在行われている宣伝会議賞(キャッチコピーを競うコンテスト)と並んで、大々的に行われているコンテストになる。


この企画コンペティション(当時の呼び方は、販促会議賞)が始まった第1回目に、自分は応募をしていた。

当時、自分は広告関係の仕事をしていた。
と言っても、大きな代理店みたいなところではなく中小規模で、主に店頭販促を行う会社にいた。しかも企画やマーケティングみたいな部署にいたわけではなく、印刷物などを制作する仕入れの担当。

この販促会議賞に参加するまで、ちゃんとした企画書を自分で作ったことが正直なかった。


この販促会議賞は初の開催ということで過去の受賞作などももちろんなく、コンテストの傾向もまったくわからなかった。

自分はその傾向を考えるというレベルではなく、そもそも企画書とはなんぞやという状況での挑戦であった。


第1回目の販促会議賞は、協賛企業の数も今よりかなり少なく3~4社だったと思う。
しかし、そこには日本を代表するような超ビッグネームの企業(ハンバーガーや清涼飲料、自動車メーカーなど)の名前しかなく、もしかしたらその企業の方たちに自分の書いた企画書を読んでもらえるかもというワクワク感はあった。

企画書を書いたことがない人間が、大手企業の課題に対して企画を考えて応募する。


周りからみたら、無謀にも思える挑戦だったに違いない。
それでも、課題を選び、なんとか企画書のカタチにしてコンテストに応募をすることができた。



奇跡と大撃沈


応募してから、1か月ちょっとが経った。

ここで、奇跡が起こった。

運営側から連絡が届いたのだ。
そこには、自分が書いた企画アイデアが予選審査を通過したとのことが書いてあったのだ。しかも、協賛企業の会社まで出向いてプレゼンをする機会もあるとのこと。

もしかしたら、自分には隠れた企画センスがあったのかも!
めちゃくちゃ、ウキウキドキドキしていた。


しかし・・
そんな浮かれていた自分は、どん底に突き落とされてしまうことになる。


プレゼンをするために向かったのは、日本を代表する超大手の自動車メーカーの東京本社。

通されたのは、大学の授業を受ける講堂みたいな大きな会議室だった。
大きなスクリーンも設置されていた。

その広い会場には、10人くらいの社員や関係者の方々が集まっていた。

人前で自分の企画書をプレゼンするなんて初めてのこと。

本番前に資料をみたり、練習をしたりしようと会場へかなり早い時間に到着していた。(控室もあるとのことだった)

ここまではとても順調であった。

しかし、ここで予想外のことが起きる。
自分の前の時間にプレゼンする方が急遽キャンセルになったらしく、控室ではなく、いきなり大きな講堂の真ん中に通されてしまったのだ。

心の準備もできないまま、プレゼンがスタートした。

資料に目を通すこともできなかった。

頭の中が真っ白だった。
発表もボロボロだった。

プレゼンで何を説明したのか、まったく記憶に残っていない。

マーケティング部署の部長さんが、わざわざ質問をしてくれた。
しかし、しどろもどろにしか答えられなかった。

自分が甘すぎたのだ。
準備を完全に怠っていた。

そもそも、素人が作った企画書である。
今見ると、まったくカタチになってなく、たまたま偶然に近いカタチで審査を通ったものだったと思う。

もちろん、結果もダメだった。


その先の最終審査に残ることもできず、そのまま第1回目の販促コンペは終了した。  




足掻いて足掻いて再チャレンジ



悔しい。

なにが悔しいかと言うと、何もできなかった自分が本当に悔しかった。

この悔しさから逃れるためにはどうしたらいいのだろう。

それは・・・
何もできなかった自分から脱出するしかないのだ。

企画を学び、プレゼンの仕方を学ぶこと。
これを日々の忙しい仕事の合間に行うことにした。



第1回目の受賞者の企画書が公表された後に、それを読み分析した。
それだけではなく宣伝会議や販促会議の過去の誌面を取り寄せ、載っている企画書をひたすら読んだ。
図書館に行っては企画書の書き方の本を集め、徹底的に読んだりもした。

企画の仕方を一から学ぼうと、コピーライターの学校にも通った。

プレゼンやコミュニケーションの仕方については、トレーニングが必要と考え、専門のビジネス講座に通うこともした。

これらをずっと自分に課していった。
仕事の中でも同じだった。
どんな場面でも課題意識を持ち自分だったらどう解決するかを常に考えるようにしていった。



そして、第2回目の販促会議賞の募集が始まった。 


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