3つの線が描けると、伝えたいものが描けるようになると思う
つづるです。住宅設計のSE的な仕事をしたり、たまに設計の仕事もしたり、ほぼ毎日 鍋を食べながら過ごしています。
今日は、建物・インテリア・街並みを描くのが苦手という場合に、まずはじめに3つの線を描くところから取り組むといいんじゃないかという話を綴ります。
わたしもはじめは描くことが苦手だったのですが、それは複雑に考えすぎていたからだと、後からわかりました。シンプルに、3つの線が描ければなんとかなるということを体感した後は、苦手意識を克服出来たと思います。
”3つの線”とは何か
①横線
②縦線
③斜めの線(大体60度くらい)
の3つです。
この線を「なるべく真っ直ぐに、平行に描けるようにする」というところを意識してみるところから始まります。
3つの線を練習する時には真四角の箱を描いてみる
スケッチやパースが苦手な場合は「斜めの線が並行ではない」ことが多いです。「線を並行に描く練習」は真四角な箱を描いてみるのが一番簡単かと思います。
あとは”消失点”だけ覚える
3つの線がなんとなく描けたら、「消失点」というものだけを意識出来るようになれば描けるようになります。
消失点とは「消失点とは遠近法において、実際のものでは平行線になっているものを平行でなく描く際に、その線が交わる点である」とされています。
消失点は目線の先にあります。このことだけ頭の隅にしっかり定着させれば、あとは実践を繰り返すのみです。
写真を見てスケッチをしたい時
写真を見てスケッチをしてみたい場合は、まず消失点を見極めます。
例えばこちらの写真の消失点を見極めてみようと思います。
消失点は「壁と天井の繋ぎ目ライン」「壁と床の繋ぎ目ライン」の延長線上に現れます。
消失点は「目線の高さ」(写真を取っている場合は、カメラのレンズの高さ)の延長線上に浮かび上がります。
消失点を見極められれば、「すべての斜めの線は消失点につながっている」ということを意識して描いていくと、伝えたいことは十分伝えられるパースが描けるようになります。
まとめ
■3つの線を並行に描く意識
■消失点を見極めて、すべての斜めの線は消失点に向かう意識
この2点を抑えることが出来ればなんとなくでも描ける力が身に付きます。
即席で描けるようになると、「まだカタチになっていないもののイメージを想像し、伝える力」に発展します。
日常生活では、新しいモノ(家具など)を買った時にお部屋の雰囲気に合うのか、イメージが出来るようになったり、
趣味としては、旅先の想い出を描き 楽しんでみたり。
設計士としては、お客様との打ち合わせ時に描けるようになると、イメージ共有に役立つだけでなく一種のパフォーマンスとしても喜んでいただけるかもしれません。
言葉を補うための手段として、スケッチはとても便利に感じます。
本日はわたしのnoteに遊びに来てくださってありがとうございます。もっと大きな建物を描く場合はもう少し別のコツが必要になってくるので、また別の機会で綴りたいなと思います。