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マインドフルネスが得意な人とは?

べつに不得意でも構いません。

続けるうちに身につくのは楽器やスポーツと同じです。

業界トップを目指さない限り才能など不要ですので、それを踏まえてお読みください。

洗脳と地下鉄サリン事件

僕はマインドフルネスの実践から社会復帰の糸口を見出したので、どんな症状にも効くと思っていましたが、実はどんな症状にも効きます。

そういうわけで、根本治療の相談を受けるたびにまずは勧めるのですが、苦手で長続きしない人もたまにいます。

なぜ苦手な人がいるのか?
なぜ自分は習慣化できたのか?

苫米地英人の本にまんま答えが書いてありました。

マインドフルネスは思考や感情をコントロールする訓練ですが、それは意識的な自己暗示に近いです。

これを応用するといわゆる催眠術になるのですが、その昔、地下鉄サリン事件というテロがありました。

東京の地下鉄複数路線に宗教団体が毒ガスをまいたやつです。

一宗教団体が戦争で使用された化学兵器を製造するに至ったのは、東大理系のエリートが信者にいたから、という話です。

これをもって「東大生は世間知らずだから洗脳される」と揶揄されましたが、学生が世間知らずなのは三流大でも一緒です。

肝心なのは、勉強に大きく時間を割き集中する経験があった人、ということです。

こういう人って変性意識に入りやすいです。

変性意識とは、五感の情報より頭の中のことにリアリティを感じる状態で、浅いものなら誰でも入ります。

酒を飲む、部屋でボーっとする、PCに向かい集中する、そういった状態です。

深い変性意識に入ると、暗示にかかりやすい状態になります。

五感でとらえた現実に邪魔されず、頭に浮かんだものを信じる状態だからです。

カルト宗教の「洗脳」の常套手段は、閉鎖された場所に信者だけを集め現実世界と切り離すことです。

そして、集団の力も駆使します。
教団を盲信する信者の中に教祖が登場し、場は異様な盛り上がりを見せ、全員で変性意識に入ります。

そうやって結束を高めながら、新人のリクルートにも使われるのです。

勉強だけでなく、創作活動やデスクワークなどに一人黙々と没入する時間。

そういう時、五感や身体感覚よりも思考や感情にフォーカスがいってるので、ふと「現実」に戻った瞬間、映画を見終わった時のような「この世界に帰ってきた感」を感じますね。

そういう行為が日常的になっている人は、浅い変性意識に入り慣れているのでカルト宗教的な催眠にもかかりやすいです。

…という説明は大卒元ガリ勉の自分にものすごくしっくりきました。

良い方向に自分を洗脳する

マインドフルネスをしていると、たまに、身体がホワッと温かくなったり、時間の経過が極端に遅く感じたりして、このトレーニング凄いな、と思っていたのですが、もともと自分に向いていたのでしょう。

マインドフルネスによるメンタルトレーニングがカルト宗教的洗脳と決定的に違うのは、自分の意思で行う点です。

宗教はあまり関わりがないと思いますが、洗脳に近い現象は身近にあります。

たとえば、ずっと一緒にいたいと思っていた彼女(彼氏)に振られ、死ぬことまで考えたあげく、来週にはなんとなく別の相手と付き合ってるパターン。

これは断続的な自己洗脳状態です。
醒めた時の思考とあまりにも解離しています。
(だから楽しいんだ、という考え方もありますが…)

いつまでも残る後悔とは、なぜやってしまったか理解できない種類の後悔で、心に傷を残します。

何らかの原因で現実(自分の本心)と大きく異なるものが植え付けらたとき、それに気づいて矯正する力が必要です。

「自分に気づく力」を鍛えることはマインドフルネスの目的そのものです。

生き方、性格、経験、そういう考え方はいったん脇に置きましょう。

洗脳されることと洗脳を解かれることは同じ仕組みであり、純然たる脳機能の話です。

上で書いたことに当てはまる人は、「思い込み」の魔力にとても弱いのです。

が、弱点であるだけでなく、意識的に使えば人間関係を良好にする武器になります。

詳しくは次の章で解説します。

以上です。


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