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和紙の可能性

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和紙のこと、染めや工芸など和紙加工のこと、つづっていきたいと思います。
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#作るのは楽しい

染め和紙の箱

染め和紙の箱



あらかじめ ドウサ液で模様を付けていた楮紙に色の墨で着色し

  墨が乾かないうちに 揉み加工をし

      それを広げたら

このような揉み紙ができます。
これは半紙を入れる大きな箱に貼りました。
箱つくりの様子は 後日レポートする予定です。

タイトル画像は ペットの りんちゃん(♀)
ウロコインコです。
ゆるりと 良き一日をお過ごしください。

  〒700-0822 岡山市北区表町

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アメリカ発信のサイトで紹介していただきました。

アメリカ発信のサイトで紹介していただきました。



この写真は 倉敷のギャラリービョルンのハイジさんが撮ってくれた写真です🐱

https://ournarratives.net/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E/
サイトのアドレスはこちらです。
ご興味がございましたらどうぞご覧くださいませ。

   先日の満月。
   川面に映るキラキラが かわいい。

先月はとてもいろいろイベントめじろ押しでした。
岡山市芸術祭で 

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キャッシュトレイの修繕

キャッシュトレイの修繕



10年近く使って頂いて かなりくたびれたキャッシュトレイの修繕依頼が来ました。
和菓子屋さんで大切に使っていただき感謝です。
下貼りがしっかりしているのでこのまま上貼りをします。
まず、そこの面に木工ボンドをつけます。

          上貼りの和紙を貼ります。

     カドカドの重なる部分を喰い裂き(水切り)にします。

そして今度は紙の方に木工ボンドをつけてしっかりと貼り付けます。

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今朝の染め和紙

今朝の染め和紙



今朝は厚手の紙を使ってみました。

まずは 裏から色墨を入れて 表から霧吹き。
そのままだと(写真の通り)単なるきれいな色のついた紙になるのでどうにか工夫をしようと思いました。
いったん乾かし ドウサ液で模様を付けました。
ドウサ液は乾くとほとんど見えなくなるので どんな状態で模様がついているかわかりません。

なので これに 柿渋に色墨を混ぜた染料を使って 色付け。
塗ると ドウサ液の模様が

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今朝のお仕事

今朝のお仕事



今朝は色墨を使って染めました。
予定では裏から染めて霧吹きをかけ 表に滲み出るようにしたかったのですが、今回の紙は染料が染み込まず、急遽予定変更。

表から色を差すことにしました。
もう一工夫欲しいので、これからどのように処理していくかは素材と相談しながら この和紙が一番美しさを発揮できるよう実験してみます。

こちらは、予定通りのモミ紙。
染めたては色が濃く出てますが、乾くとグッと薄くなりま

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とき満ちて🐈

とき満ちて🐈



岡山県北の 新見美術館さんの ミュージアムショップに
洗える和紙の器並びます❤️

富岡鉄斎展が始まる12月4日以降の販売です!

ご縁を結んでくださった 日本画家の森山知己さんに感謝です。
新見美術館の学芸員の方にもずいぶん前から お勧めしてくださっていたみたい。ただ この時期だから結ばれたご縁かなと思います。
例えば一年前なら 僕の作品はまだまだ未熟で 出

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アメリカからの依頼

アメリカからの依頼



フェイジョア キウイフルーツに似ている味💕
ただ、食べごろを見極めるのが難しい。
早すぎるとすっぱいし 遅いと腐っちゃう🐱

今年は めじろちゃんのおかげさまさまで 大豊作☆彡

あ、本題。
アメリカ在住の あけみさんからの依頼で、和紙のプランター(植木鉢カバー)を 作ってほしいとのこと。
コロナの影響で みんな自宅にいて インテリアに凝ってお部屋の中を飾りつけしてるって。あけみさんの周り

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和紙の藍染まとめ。

和紙の藍染まとめ。

和紙に藍染をするとき一番ネックになるのが 染めた和紙を水洗いすることです。
和紙って 水洗いすると破れるよね~ という意見を持っている人が大半だと思います。
そしてそれは正解です。
破れにくくするために こんにゃく糊 を塗布します。
まず、藍染する和紙に表から こんにゃく糊を塗ります。

こんにゃく糊は乾いたら 糊跡が見えません。
また この写真の和紙にはドーサ液で模様を付けているのですが、そのド

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柿渋染め

柿渋染め



        今朝は柿渋染めと墨染めをしました。

       あらかじめドーサ液で模様を付けています。
       ドーサ液は塗ったあと乾くとほとんど見えません。

       まず 裏から柿渋を塗ります。
       赤い色をしているのはベンガラを混ぜているから。

       それから全体に松煙を混ぜた黒色の柿渋を。

        表に返したところ。
        ドー

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お皿を貼る。そして糊のこと。

お皿を貼る。そして糊のこと。



年末の 岡山天満屋デパートでのイベントに出品する、赤と黒の洗える和紙のお皿を作ってます。

       和紙のほうにはでんぷん糊(正麩糊)。

        本体のお皿のほうには木工ボンド。

           紙の上に 本体を乗せます。

          ひっくり返して

          撫で付けます。

          次の作業は裏に折り返す。

    まずは お皿の

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使われてこそ生きる作品

使われてこそ生きる作品



note 友達の 🌟 さんが大切にしている宝物の鉱石。
その入れ物として私の箱を選んでくださいました❤️

愛猫🐱🐈ちゃんも 気に入ってくれた様子😊
ご要望 大きさから用途 色合い 雰囲気などなど
何度もメッセージやりとりして お互い納得のいく出来栄えの箱になりました。
こうして使っていただくことで初めてボクの作るものは生きてくると 改めて思いました。

🌟さんと 楽しく話し合いする

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石州紙を染めてみた

石州紙を染めてみた

石州 石見の国 現在の島根県の紙 石州紙。
原料の石州楮(こうぞ)の繊維が長く 強靭な紙が特徴です。
入手したのは 薄口の紙と特厚ちり入り の二種類。
薄口の紙は白く 特厚ちり入りは ちょっと生成りです。

こちらは 薄口の紙を染めた様子です。
まず ドウサ液で模様を付け 色の墨で彩色し、その後柿渋に色墨を混ぜて重ね塗りしました。
もともとの紙の性質に加え ドウサ液が効いていて 柿渋がそんなに浸み

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和紙の折敷の作り方レシピ 1

和紙の折敷の作り方レシピ 1



洗える和紙の折敷(ランチョンマット) 作ってます。
今日はその作り方レシピをご紹介しますね。
まず 厚紙を二枚 貼り合わせます。
今ボクは 3mm厚の茶色の固めな厚紙と4mm厚の少し柔らかい色紙(二枚芯)を貼り合わせて使ってます。
貼り合わせには 両面テープと 木工用ボンドを使用します。

手に持っているのが 厚紙を貼り合わせて 下張りを施したものです。
下張りをすることで かなりしっかりして

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和紙の折敷を作ろう 後編

和紙の折敷を作ろう 後編



今回は裏を貼ります。
両面使えるようにしようと思うので 裏は際(きわ)まで貼ります。
和紙に限らず 紙は水をつけると伸びるので 今回貼る紙は全体的に一分(いちぶ、約3ミリ)小さく切ります。

水洗いできるようにするため 万が一にも剥がれちゃいけないので 糊は濃い目で、正麩のりを使います。
壁紙を貼る時くらいの濃さ。どろっとしてます。
ちなみに掛け軸を作るときの裏打ち糊の濃さは お米を洗ったとき

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