マガジンのカバー画像

和紙の可能性

124
和紙のこと、染めや工芸など和紙加工のこと、つづっていきたいと思います。
運営しているクリエイター

2020年9月の記事一覧

使われてこそ生きる作品

使われてこそ生きる作品



note 友達の 🌟 さんが大切にしている宝物の鉱石。
その入れ物として私の箱を選んでくださいました❤️

愛猫🐱🐈ちゃんも 気に入ってくれた様子😊
ご要望 大きさから用途 色合い 雰囲気などなど
何度もメッセージやりとりして お互い納得のいく出来栄えの箱になりました。
こうして使っていただくことで初めてボクの作るものは生きてくると 改めて思いました。

🌟さんと 楽しく話し合いする

もっとみる
石州紙を染めてみた

石州紙を染めてみた

石州 石見の国 現在の島根県の紙 石州紙。
原料の石州楮(こうぞ)の繊維が長く 強靭な紙が特徴です。
入手したのは 薄口の紙と特厚ちり入り の二種類。
薄口の紙は白く 特厚ちり入りは ちょっと生成りです。

こちらは 薄口の紙を染めた様子です。
まず ドウサ液で模様を付け 色の墨で彩色し、その後柿渋に色墨を混ぜて重ね塗りしました。
もともとの紙の性質に加え ドウサ液が効いていて 柿渋がそんなに浸み

もっとみる
共同(協働)作業

共同(協働)作業



書道家で表具師の 陽子さんが 染め和紙を持ってきた。
写真の作品だ ↑ 。
「こんなのできました~♪」って
写真の右左に映っている作品は 表と裏。
表側からだけ見ると 一見 黒い墨と柿渋の 単純な染めのように見えるけど 裏側を見ると色墨を使ったり いろんな複雑な工程を経ているのがわかる。
結局それが 染め和紙作品の 目には見えない(気づきにくい)奥行きを産んでいる。美しさの微妙な揺らぎかな。

もっとみる
和紙の折敷の作り方レシピ 1

和紙の折敷の作り方レシピ 1



洗える和紙の折敷(ランチョンマット) 作ってます。
今日はその作り方レシピをご紹介しますね。
まず 厚紙を二枚 貼り合わせます。
今ボクは 3mm厚の茶色の固めな厚紙と4mm厚の少し柔らかい色紙(二枚芯)を貼り合わせて使ってます。
貼り合わせには 両面テープと 木工用ボンドを使用します。

手に持っているのが 厚紙を貼り合わせて 下張りを施したものです。
下張りをすることで かなりしっかりして

もっとみる
和紙の折敷を作ろう 後編

和紙の折敷を作ろう 後編



今回は裏を貼ります。
両面使えるようにしようと思うので 裏は際(きわ)まで貼ります。
和紙に限らず 紙は水をつけると伸びるので 今回貼る紙は全体的に一分(いちぶ、約3ミリ)小さく切ります。

水洗いできるようにするため 万が一にも剥がれちゃいけないので 糊は濃い目で、正麩のりを使います。
壁紙を貼る時くらいの濃さ。どろっとしてます。
ちなみに掛け軸を作るときの裏打ち糊の濃さは お米を洗ったとき

もっとみる
染め和紙のレシピ

染め和紙のレシピ

今日は和紙の染めについてのレポートしてみます。

使うのは墨。固形のもので、硯ですって使います。
色の墨 結構なお値段なので 大事に最後まで使います。

まずは 白い和紙に ローラーや 刷毛を使って ドウサ液で模様を付けます。
その様子は以前に記事にしましたので興味がある方はご参考にしてみてください。 2020年6月25日 「今朝の墨染」マガジン和紙の可能性の中にあります。

これはローラーでドウ

もっとみる
和紙の加工 しわを入れる。

和紙の加工 しわを入れる。

白い何の変哲もない和紙に しわを入れるだけで 表情が出ます。

まず 用意するものは 和紙 と 滑りの良い 「竹のさし」 のようなもの。

ゆるっと 巻きます。

中に 竹のさし を入れたまま

ギュギュっと 端のほうから 紙を寄せて しわを入れていきます。

こんな感じになります。
広げると

こういう 自然だけど規則的な模様ができます。

光をすかすと結構きれい。
窓際に垂らして カーテン代わ

もっとみる
二人展 開催します。

二人展 開催します。



今月15日から 岡山県南 ちょっと東寄りにある和気町の 栂(とが)さんというギャラリーで 二人展 開催します。
相方は アクセサリーの作家 ちぃちゃんこと 楚々(SOSO)さん。

展覧会に向け 鋭意制作中。

私は 壁掛けや 箱 洗える和紙のお皿 などを

楚々さんは ミニツケルモノ を中心に・・・

楚々さんの 髪飾りは 美人画の作家さんで 売れっ子の 宮崎優(呉榮子)さんの作品の絵にも 

もっとみる