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薪割り 焚火 リラックス【薪ストーブのある暮らし】

ヤモリーズ6期生42歳厄年、シモダです。
去年の4月から地域おこし協力隊制度を利用して津和野町に移住してきて、自伐型林業を学び始め、気がつけばあっという間に1年2ヶ月が経過しました。

「死なない」という最低限にして最大の目標は守れているものの、若くもなければセンスも経験もない私には、林業は難しいし甘くない、厳しい世界だと痛感する日々です。

とは言え鹿児島の田舎出身の私は田舎暮らしには大して抵抗もなく、刺激の少なさは本とNetflixでカバー。人生で一番映画鑑賞と読書と焚き火を楽しんでいる日々でもあります。

薪割りと薪積みの日々

田舎暮らしの醍醐味の一つが焚き火です。
今住んでいるところは薪ストーブ付きの家で、薪を置くスペースにも困らない割と広い庭があるので、家の中でも外でも一年中焚き火が楽しめる贅沢な環境にあります。

この辺りでは薪ストーブを使う家が少なくなく、至る所であらゆるスタイルの薪の積み方を見ることができます。
中でもヤモリーズOBの原田B先輩の家にあったドイツ式の薪積み方法、通称薪タワーを初めて見た時は自分でもやってみたくなりました。

自分が30分頑張れば家族が3日暖かいという想いで仕事のあとに丸太を軽トラに積み込み、
時には休みの日にも薪集めに出かけて日が暮れるまで薪割りと薪積みを楽しみ、
半年かかりましたが今年の冬用薪タワーを2棟完成させました。

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崩して使うのがもったいなく思えてきました。

「誰でも自分の薪の山を見るときは、愛着のこもった視線を向ける。ぼくは薪を窓のまえに積んでおいたが、薪の山が高ければ高いほど、労働の楽しさを思い起こさせてくれるのだ」「森の生活-ウォールデン-」 ヘンリーDソロー(著)

先日、新規現場探しで挨拶させてもらった地元のおじいさんが言った「もう自分が死ぬまでに使う薪は充分準備してある」という言葉が刺さりました。そんなセリフ、死ぬ前に言ってみたい。

今住んでいる左鐙地区の自治会長さん宅も立派な小屋に薪が綺麗に積んであって、倉庫から古い斧を見つけて、サンダーかけて綺麗にしたらおじいちゃんの名前が彫ってあったという素敵なお話や、斧の振り方を教えてくださいました。手作業で薪作りするのが好きで、薪割り機は使わないとのこと。共感。

「薪棚にふざけた話などなにもない。株価が下がることもなければ、錆びつくこともないし、離婚の原因になるわけでもない。薪棚はただそこに存在し---冬の到来を待っている。」「薪を焚く」 ラーシュミッティング(著)

薪割りの道具 

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薪割りに必要な道具といえば斧と薪割り台くらいのもの。斧は先輩に借りた物、薪割り台も頂き物。

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あると便利なファイヤーサイド デジタル含水率計。木材の水分を計測するもので理想の薪ストーブに使う薪の最適な水分量は15%~20%前後らしいです。先輩からの頂き物。

薪割り初心者におすすめの本

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「森の生活-ウォールデン-」 ヘンリーDソロー(著)

田舎暮らしがしたくなる本。

19世紀末の作家ソローが、森での暮らしと大自然の素晴らしさを新鮮な感覚で綴った、米文学史上に輝く名著。


「薪を焚く」 ラーシュミッティング(著)

読むとすぐに焚き火がしたくなります。焚き火をしながら読みたい一冊。

ただひたむきに木と対話する。そこに浮かび上がる、自然との関わり、道具への偏愛、スローライフの哲学、手仕事の喜び―ノルウェーの伝統的な薪焚きの技術と精神を伝える薪と人の物語。


「伐木造材術」 ジェフ・ジェプソン(著)

伐木造材の実践ガイド的な一冊で、第6章の「薪割りと薪積み」では材の割り方なども解説されていて、薪割り初心者に特におすすめの実用書。

第6章「薪割りと薪積み」
薪を割る
 薪を割る2つの方法  
 手作業で割る長所  
 機械で割る長所  
 薪割りオノと鎚を選ぶ  
 薪割りを成功させる3ステップ  
 ステップ1:材をよく調べる  
 ステップ2:材を固定する  
 ステップ3:材を打つ  
 大きな材を割る  
 薪割り機をいかに超えるか  
 割れない材  
 挟まったオノを外す  
薪を積み重ねて保管する
 薪の計量方法  
 薪積みの基本ルール  
 置き場所  
 薪積み手順  
 薪の乾燥


焚き火のリラックス効果の正体は「1/fゆらぎ」


火を眺めていると、なんだか落ち着いた気持ちになりますよね?
そのリラックス効果の正体は「1/fゆらぎ」にあります。
「1/fゆらぎ」とは、光や音や振動などに含まれる、一定のようで完全には予測できない不規則なリズムのことで、焚き火やろうそくの炎の揺れ方、木の年輪や木目の間隔、木漏れ日、ホタルの光、虫の声、小鳥のさえずり、小川のせせらぎ、波の音、人の心拍の間隔、焚き火の音などなど身の回りの自然現象の中に溢れています。人間が五感を通じて「1/fゆらぎ」を感知すると、生体リズムと共鳴し脳内でα波(リラックス時の脳波)が増え、本能的に落ち着き、快適だと感じることがわかっているそうです。

ヤモリーズメンバーによる薪ストーブと焚き火の記事

OBを含むヤモリーズメンバーの皆さんが書いた薪ストーブと焚き火関連の記事をまとめました。みんな焚き火が大好きなんだなぁ。

2期生ニックさんの記事。含水率計をくれたムードメーカー的先輩。薪生活のアドバイスもくれるし、飴もくれる。

薪ストーブが暖かすぎる・・・
https://note.com/tsuwanoyamori/n/n0c33b2885460


4期生ガッチョさんの記事。林業関係者の間では有名なサイト、きこりやろうの中の人。

「薪ストーブってすごい」といまさら思った話
https://note.com/tsuwanoyamori/n/nf785171c7ca9

家のうらに生えている竹で「火吹き竹」をつくってみる。
https://note.com/tsuwanoyamori/n/n42a5a1de784f


4期生の細谷さんの記事。現在のこの家は細谷さん卒業後に入ったのですが薪ストーブを置いていってくれたお陰で今の薪生活があります。

薪ストーブで出来ること
https://note.com/tsuwanoyamori/n/n62cd01533778


5期生の原田Bさんの記事。一番近所なので回数では一番お世話になっていて、薪タワーも斧貸してくれたのもこの先輩。

木を燃やす
https://note.com/tsuwanoyamori/n/n8cf33a18f59f

煙突掃除
https://note.com/tsuwanoyamori/n/n4ec6df375c1d

薪タワー(holz hausen)
https://note.com/tsuwanoyamori/n/n14ad93eda81b

斧を研ぐ
https://note.com/tsuwanoyamori/n/n79c8c1cd443c

以下は現場で使えそうなウッドガスストーブDIYの記事。

ペール缶ウッドガスストーブ
https://note.com/tsuwanoyamori/n/n6ce5b3ac00da

ペール缶ウッドガスストーブの作り方
https://note.com/tsuwanoyamori/n/ncd53e9a4a5ef

ドラム缶ウッドガスストーブ前編
https://note.com/tsuwanoyamori/n/nb74376089f3b

ドラム缶ウッドガスストーブ後編
https://note.com/tsuwanoyamori/n/nc729d23aff8b


6期生、同期のおじさん藤原さんの記事。外の焚き火で大活躍のファットウッドについて。

ファットウッド
https://note.com/tsuwanoyamori/n/n3ddda97dcbf6


道具も知識も助けてくれる仲間たちが周りにたくさんいて、幸せな薪がある生活が送れています。
それでは皆さんも火事にはくれぐれも気をつけて、良い焚き火ライフを。

津和野ヤモリーズ6期生、シモダグンジでした。

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