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阿寒湖の植物たち

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#阿寒湖

キノコとの出会いは奇跡。

キノコとの出会いは奇跡。

この出会いは奇跡。
キノコを見つけるたびにそう思うんです。

阿寒湖の森は雪解けが終わる6月頃からキノコが生えだして、10月の終わりにはその姿が見られなくなります。
その間、さまざまなキノコ達との出会いがあります。

キノコって、条件が合えばどこにでも生えてくるんですよね〜。
それが枝の先っちょでも。

これを見つけた時はめっちゃ笑えました。
「しまった!生えてくる場所を間違えた!」
きっとそう思

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小さな小さな一輪咲きの「ヒメイチゲ」

小さな小さな一輪咲きの「ヒメイチゲ」

フクジュソウから始まり、エゾエンゴサク、ミズバショウの次に花を咲かせるのが「ヒメイチゲ」です。

イチゲで調べてみるといろんな種類があるんですよね。
特に北海道ではエゾイチゲと呼ばれるものもあるそうなんですが、阿寒湖近隣で咲いているのはヒメイチゲでした。

イチゲは「一花」と書き一輪咲きを表すそうです。
ヒメイチゲは漢字では「姫一花」と表されます。

(2021.5.6撮影)

うっかりすると見落

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湿地帯を美しく彩る「ミズバショウ」

湿地帯を美しく彩る「ミズバショウ」

ミズバショウは葉が大きく、水辺(湿地帯)に咲くことから「水芭蕉」の名がついています。

春先の咲き始めの頃の姿からはその名の由来は想像しきれないのですが、花が終わり始めると一気に葉が成長します。

(2021.5.26 弟子屈町 水郷公園)

あまりのデカさにびっくりです!

一ヶ月前はこんなに小さくて可愛かったのに〜(笑)

(2021.4.23 阿寒湖畔エコミュージアムセンター)

ミズバショ

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春の訪れを知らせる花「フクジュソウ」

春の訪れを知らせる花「フクジュソウ」

力強く金色に咲く「フクジュソウ」
草花が芽吹き出した頃、一番先に花が開きます。

阿寒湖の雪溶けは4月に入ってから。
地表が見え始めるとフクジュソウは咲き出すので、比較的暖かい場所を探しに行ったら咲いていました。

(2021.4.2 森の小道にて)

フクジュソウが咲き始めると幻の川魚「イトウ」が川を登ってくるとされ、漁の準備を始めることからあいぬごでは「チライ・アパッポ(イトウの花)」と呼んだ

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縁起の良い名を持つ「フッキソウ」

縁起の良い名を持つ「フッキソウ」

雪溶けが始まった途端に青々とした葉が起きてくるのが「フッキソウ」です。

(2021.3.31撮影)

ムクムクっと起き上がるさまは冬眠からの目覚めを思わせ、他の植物たちの目覚めを促しているようにも見えます。

フッキソウの花が咲くのはいくつかの野花が咲き終わったあと。
控えめな白い花を咲かせます。

フッキソウはその繁殖力の高さから「富貴草」と呼ばれ、別名「吉事草」とも呼ばれます。

富・吉とか

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ハート型の葉がかわいい「コミヤマカタバミ」

ハート型の葉がかわいい「コミヤマカタバミ」

阿寒湖畔の遊歩道は陽当たりが良いので、雪が溶けると週替わりで草花が咲き出します。

最初はフキノトウが幅をきかしていましたが、段々と他の草花も芽吹いてきました。

その中で早々に花を咲かせるのは「コミヤマカタバミ」です。

高さが10センチ前後の小さな白い花です。
花びらにはほんのりとした紅色の筋が入っています。

この花は固まって咲くのですが、特徴的なのはその葉の形。
ハート型の葉がとってもかわ

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阿寒湖の春 〜フキノトウ〜

阿寒湖の春 〜フキノトウ〜

厚く地表を覆っていた雪が溶けて真っ先に顔を出すのが「フキノトウ」です。春の訪れが遅い阿寒湖の周辺では、4月の上旬ごろからみることができます。
今年は雪解けが早かったので3月の下旬にはもう出てきていました。

遊久の里鶴雅の玄関前にて。

アイヌ語でフキノトウは「マカヨ」葉が何枚も重なっているフキノトウ、その姿を「マカヨ」というそうです。フキノトウに纏わるアイヌの昔話があるそうです。

フキノトウに

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