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キノコとの出会いは奇跡。

この出会いは奇跡。
キノコを見つけるたびにそう思うんです。

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阿寒湖の森は雪解けが終わる6月頃からキノコが生えだして、10月の終わりにはその姿が見られなくなります。
その間、さまざまなキノコ達との出会いがあります。

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キノコって、条件が合えばどこにでも生えてくるんですよね〜。
それが枝の先っちょでも。

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これを見つけた時はめっちゃ笑えました。
「しまった!生えてくる場所を間違えた!」
きっとそう思ってるに違いない!って(笑)

そうかと思えば、生える条件にピッタリなお立ち台を占領するキノコもいます。

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まるで、このキノコのために用意されていたような舞台。

阿寒湖の森にいるキノコたちは大きさも種類も様々です。
でも、ちゃんとその存在をアピールしてくるんですよね。

こ〜んなミリ単位レベルのキノコもいれば...

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10㎝レベルの大物まで。

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時々、保護色になっているキノコもいます。

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森を歩いていると気配を感じるんです。
なんかね、見られているような...呼ばれているような...

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その気配がする方にいくと、いるんですよね〜。キノコが。
ど〜も〜、ど〜も〜!って感じで(笑)

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私の方も「あら〜!いたの〜!」って感じです。

こんなところにひっそりといるのって健気だな〜とか、なんて立派な形をしているんだろうとか、活き活きしてるな〜とか...その時々で思う感想は違うんですけど、気がつくと撮ってるんですよね。
それも、そのキノコと出会った瞬間に感じた感情を写したくて。

私はキノコを食用目的で探していないので、その種類は全くわかりません。
っていうか、種類にあまり興味がないんですよね。

それよりも、そのキノコが今、ここで、こうやって生えている。
その瞬間がとても愛おしいんです。

今年もよく頑張ったね、って。

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キノコは成長します。
私は毎日森に入るわけではないので、今日出会ったこの形にはもう出会えないんですよね。次に来た時には形が変わっているし、見つけられるとも限らない。
だから、この日の出会いは奇跡だ。
いつもそう思うんです。

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生まれたてのタマゴダケも、次の日にはこの形をとどめていないはず。
この瞬間を見つけられてラッキー!って思うんです。

私は長野県の山奥で育ちました。
なので、秋になると山に入ってキノコ採りを手伝わされたことがあって。

その時はあまりキノコは好きじゃなかったんです。
すごい山奥に入らないとキノコには出会えないし、松茸とか、いくちとか、キシメジとか...食用を探すから、探し方も結構厳しくて。目的以外のキノコを採ったり探したりするのは仕事の邪魔になるって、祖母によく叱られました。

もちろん、食べるのは大好きですよ♪

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キノコの姿って、生命力を感じるんです。
どんな場所だろうと、そこで寿命全うしようとするその姿がね、なんだか勇気をもらえるんです。

だから、その姿を残しておきたいなって。

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森以外でも、なんでこんなところに?!っていうキノコもいます。
ド根性にもほどがある〜。

キノコってほっこりするんですよね。
見てるだけで癒やされるというか、そのフォルムがかわいいし。

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今年はキノコの遭遇率が高めでして。
シーズンは残りわずかですが、まだまだ出会えていないキノコたちとの遭遇に期待しながら森歩きを楽しみたいと思います。

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