釣妻食堂

北と南の食と生活

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記事一覧

気温40°+下の木陰

もうここ2週間ほど、毎日40度を超える暑さです。 大体、41~44度…。 「暑い..」と言ったとてどうにもならないのはわかっているのですが、 ついつい言ってしまうんですよ。…

釣妻食堂
11日前
13

私が”美味しい”とかんじる理由

8年変わらない味先日、郊外にある食堂で、ギップさんに彼女のパッタイ作りを伝授してもらいました。 ”タイ料理”といえば必ず思い浮かべるメニューの一つがパッタイ。 …

釣妻食堂
2週間前
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タイ料理を作りながら聴くタイミュージック

今日はタイ料理を作る時にかける音楽としてオススメのタイミュージックのご紹介です。 もちろん、私の好みに沿ったおすすめになってしまうのですが、 これを聴くと「タイだ…

釣妻食堂
3週間前
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食文化と手工芸

美味しくない!?モン族のごはん先日のこと、 「そういえば、モン族のごはんってどんな感じなんだろう?」 と思い、モン族の友人夫婦それぞれに聞いてみました。 二人の意…

釣妻食堂
1か月前
43

南国の蜜

色々な甘味タイ語で”砂糖”という言葉はナムターンです。 そして茶色はシー(色)ナムターン(砂糖)。 きっと砂糖は昔は茶色が当たり前だったということですね。 今では…

釣妻食堂
1か月前
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普段から食べたい 鯖缶とひじきのちらし寿司

暑い季節にちらし寿司 先日は、気温がグングンと上がり既に37度になっていた3月3日のひな祭りでした。 海外にいても日本の季節折々の行事にちなんだごはんを食べないな…

釣妻食堂
2か月前
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旅人の癒しカフェ

人の数よりサボテンの数が多い本日はとても素敵なカフェのご紹介です。 普段、noteではオススメの〇〇(お店)という記事はほとんど書きません。というのも、その時おすす…

釣妻食堂
2か月前
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味に出る経験の旨みと世代交代

タイ人の友人と話をしていると、時折「〇〇のソムタムが美味しい」という話題になります。 ソムタムは、パパイヤサラダのこと。 一番基本的なソムタムの材料は、パパイヤ、…

釣妻食堂
2か月前
20

お腹を整える朝食

これからも美味しく食べたいから我が家は、基本的にパンの朝食でした。昨年までは。 昨年、私の友人達の多くが50代前後という年齢に達し、ここ数年、今までと同じ食べ方を…

釣妻食堂
2か月前
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村で一日一匹の豚

料理家ヤオさんが、現在お住まいの郊外の村が好きな理由の一つ。 それは、村で自然のサイクルを尊重し、人ができるだけうまく共存できるように考えたシステム作りができて…

釣妻食堂
2か月前
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海を越える情熱とご縁

先日、日本の愛知県豊田市でタイ料理のお店をされているMinemastuyaさんのタイ料理の勉強会に通訳のお手伝いとして同行させていただきました。 タイ料理の勉強先は料理家…

釣妻食堂
2か月前
14

日本でタイ料理を作る本

先日、再びチェンマイにいらっしゃったタイ料理研究家の長澤恵さんにお会いしてきました。 以前、こちらの記事で少しご紹介させていただいたことがある長澤さんです。 今…

釣妻食堂
3か月前
20

辛すぎは痛いのです

先日、いつものレッドカレー炒めを作ろうと 冷蔵庫を開けてみると、見慣れぬレッドカレーペーストがありました。 私が日本からこちらに戻る直前に夫が自分で料理するため…

釣妻食堂
3か月前
24

文化鍋で炊くおいしい御飯

我が家のお米を自分でブレンド我が家で使っているお米は、 大概いつも3〜5種類のお米を自分で混ぜ合わせています。 基本をジャスミン米にし、そこにライスベリー(黒米…

釣妻食堂
3か月前
145

辛さと香りのバランス

自宅でつくりやすいゲーンカリー昨年の姫路でのタイのおうちごはん教室でもご紹介したカレー”ゲーンカリー(イエローカレー)”は、タイのカレーの中でもタイ以外の国で…

釣妻食堂
3か月前
14

油で揚げるハーブの練習

タイは気温も湿度も高い環境なので、 食べ物が傷みにくいように揚げ物が多い気がします。 もちろん、ただ単に「揚げ物が美味しい!」 ということもあると思いますが(笑) …

釣妻食堂
3か月前
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気温40°+下の木陰

もうここ2週間ほど、毎日40度を超える暑さです。 大体、41~44度…。 「暑い..」と言ったとてどうにもならないのはわかっているのですが、 ついつい言ってしまうんですよ。 暑い。 今週末からチェンマイに滞在する友人からのメッセージは、 「今、チェンマイは沸騰しているらしいね!」 でした。まさに、です。 部屋の中にいても暑いし、蛇口をひねると出てくるのは水ではなく、お湯です。普通住宅の生活水タンクは通常地上にあるので、直射日光を受けて全ての水が”お湯に”なっています。

私が”美味しい”とかんじる理由

8年変わらない味先日、郊外にある食堂で、ギップさんに彼女のパッタイ作りを伝授してもらいました。 ”タイ料理”といえば必ず思い浮かべるメニューの一つがパッタイ。 米麺を使った焼きそばです。 8年ほど前に彼女のパッタイを食べて以来、このお店に来る時は必ずパッタイを注文してきました。一皿50バーツ。かなりボリュームもたっぷりです。 8年前から値段も量も変わりません。 パッタイはもちろん、街のどこでも食べられるタイのお料理で、まぁ、それなりにどこでも美味しいんですよ。 それぞ

タイ料理を作りながら聴くタイミュージック

今日はタイ料理を作る時にかける音楽としてオススメのタイミュージックのご紹介です。 もちろん、私の好みに沿ったおすすめになってしまうのですが、 これを聴くと「タイだなぁ..」と思える、かなりタイで大ヒットした曲を選んでみました。 これを聴きながらタイ料理を作っているとノリノリで、味がさらにタイの味になる気がします(笑) <オススメ1> Time Machineby นิพนธ์ x โต๋เหน่อ / ニッポン&トーヌー こちらは4人グループなのですが、グループ名が特に

食文化と手工芸

美味しくない!?モン族のごはん先日のこと、 「そういえば、モン族のごはんってどんな感じなんだろう?」 と思い、モン族の友人夫婦それぞれに聞いてみました。 二人の意見は大まかに一致していて、 それは驚いたことに 「とくに美味しくはない。」 とか、 「食文化はない。」 とか、 「揚げる、煮る、グリルなどの調理方法があるけれど、どれも火が通っていさえすれば食べられるという程度。」 というのです。 え!?そんなことってある? 誰かは料理が得意で、これが美味しい!とかあるんじゃな

南国の蜜

色々な甘味タイ語で”砂糖”という言葉はナムターンです。 そして茶色はシー(色)ナムターン(砂糖)。 きっと砂糖は昔は茶色が当たり前だったということですね。 今では色々な種類の砂糖・甘味料が使われています。 とはいえ、タイでも一般的によく使われるのは白糖です。 白糖はナムタンサーイといい、 ”透明な・透き通った”砂糖という呼び方をされています。 私がこの土地で使う甘い調味料には 大きく分けると3種類あります。 ココナッツシュガー 黒糖(サトウキビのしぼり汁を煮詰めてそ

普段から食べたい 鯖缶とひじきのちらし寿司

暑い季節にちらし寿司 先日は、気温がグングンと上がり既に37度になっていた3月3日のひな祭りでした。 海外にいても日本の季節折々の行事にちなんだごはんを食べないなぁと思うもの。3月3日はせっかくなのでちらし寿司を食べたいと思い、 暑い環境でもサラッと食べられるちらし寿司を作ってみました。 それがまたおいしく出来上がったので、 しかもとても簡単だったので、 タイほどのトロピカルな環境ではなくても、 日本の暑い季節にいいのでは?と思い、 簡単にレシピをご紹介。 この日のメ

旅人の癒しカフェ

人の数よりサボテンの数が多い本日はとても素敵なカフェのご紹介です。 普段、noteではオススメの〇〇(お店)という記事はほとんど書きません。というのも、その時おすすめでも半年後に味が変わってしまったり、オーナーが変り提供される食の質も変わってしまったり、閉店してしまったりということが多々あり、飲食関係のお店の変化がとても速くて激しいのです。 私自身もいかなくなる/行けなくなることがほとんど。 ただ、今日ご紹介するカフェは、その在り方とお客様の種類&立地条件とのバランスが良

味に出る経験の旨みと世代交代

タイ人の友人と話をしていると、時折「〇〇のソムタムが美味しい」という話題になります。 ソムタムは、パパイヤサラダのこと。 一番基本的なソムタムの材料は、パパイヤ、唐辛子、ささげ豆、トマト、にんにく、ピーナッツ、乾燥エビ。調味料には、ライム果汁、ナンプラーとココナッツシュガーを使用します。 たったこれだけの材料を臼に入れて、 ポクポクと軽く潰して和えるだけで、 何百万種類の味ができてしまいます。 ここ十数年の中で私の友人と私も一番美味しいと思っていたソムタム。一緒に食べにい

お腹を整える朝食

これからも美味しく食べたいから我が家は、基本的にパンの朝食でした。昨年までは。 昨年、私の友人達の多くが50代前後という年齢に達し、ここ数年、今までと同じ食べ方をすることに胃が限界を感じてきているというのです。 今まで唐辛子も肉もなんでも食べられたのに、全く胃が受け付けなくなった人。唐辛子はもちろん、生野菜も化学調味料もお店で何度か使われている油で揚げた揚げ物、コーヒーも受けつけないなどなど。 タイでの外食が難しい状況の方々の話をよく耳にしました。 そこまで重症ではないも

村で一日一匹の豚

料理家ヤオさんが、現在お住まいの郊外の村が好きな理由の一つ。 それは、村で自然のサイクルを尊重し、人ができるだけうまく共存できるように考えたシステム作りができていること。 村のマーケットでは、チェンマイ最大の野菜の卸し市場から買い付けてきた販売ブースをマーケットの半分に。 反対側の半分には、無農薬で野菜を作っている村の方々が、そのご家庭では食べきれない分の野菜や山で採れるキノコ、地鶏などを販売できるブースとして設置されています。 無農薬家庭野菜の各ブースのお母さん達は、1

海を越える情熱とご縁

先日、日本の愛知県豊田市でタイ料理のお店をされているMinemastuyaさんのタイ料理の勉強会に通訳のお手伝いとして同行させていただきました。 タイ料理の勉強先は料理家のYaoさんです。 郊外にあるYaoさんの自宅兼スタジオで一泊二日の泊まり込みのプライベートの料理教室です。 Minemastuyaさんは、ご夫婦で営まれているタイ料理とナチュラルワインのお店。シンプルな内装の店内で、作家さんたちが作られた器をお料理に合わせて選び、店主こだわりのタイ料理をお客様に提供され

日本でタイ料理を作る本

先日、再びチェンマイにいらっしゃったタイ料理研究家の長澤恵さんにお会いしてきました。 以前、こちらの記事で少しご紹介させていただいたことがある長澤さんです。 今回、私が日本に行った際に購入した長澤さんのタイのお料理本『ティッチャイ タイ料理教室』と『ナンプラーでタイごはん』。とても参考になるので、こちらチェンマイに持ってきました。簡単につくれる基本的なタイ料理がしっかりと収まっています。 印象的だったのは、長澤さんのタイ料理に注がれる情熱と愛情がたっぷりと現れた内容である

辛すぎは痛いのです

先日、いつものレッドカレー炒めを作ろうと 冷蔵庫を開けてみると、見慣れぬレッドカレーペーストがありました。 私が日本からこちらに戻る直前に夫が自分で料理するために買ったものです。 あまり気にせず、いつものように作ってみると、 信じられないほどの激辛具合になってしまいました。 あまりの辛さに、”炒め”では到底食べられそうになかったので、 水とココナッツミルクを入れて、急遽カレー寄りに仕上げることに。 それでも、出来上がった鶏肉とインゲンのレッドカレー炒めは、 脳天を突き

文化鍋で炊くおいしい御飯

我が家のお米を自分でブレンド我が家で使っているお米は、 大概いつも3〜5種類のお米を自分で混ぜ合わせています。 基本をジャスミン米にし、そこにライスベリー(黒米)、玄米、赤米、山岳米です。 先日、リス族の方が街まで自分の畑で採れた作物を売りにきたので、天然100パーセントのはちみつとお米を買いました。 いわゆる”タイ米”は我が家では食べません。 タイ米は、タイ国内で一番低価格で買えるお米で、 大衆食堂や屋台で出てくるお米です。 炊き立て(または温かいうち)は美味しいので

辛さと香りのバランス

自宅でつくりやすいゲーンカリー昨年の姫路でのタイのおうちごはん教室でもご紹介したカレー”ゲーンカリー(イエローカレー)”は、タイのカレーの中でもタイ以外の国でも比較的作りやすいカレーだと思いメニューの一つに選びました。 ゲーンカリーは、イエローカレー。 簡単にイエローカレーペーストを購入して作ることはもちろんできますし、 比較的どこででも手に入りやすいハーブなどの素材でできているので、カレーペースト自体も作りやすいです。 教室ではカレーペーストから作ることにしましたが

油で揚げるハーブの練習

タイは気温も湿度も高い環境なので、 食べ物が傷みにくいように揚げ物が多い気がします。 もちろん、ただ単に「揚げ物が美味しい!」 ということもあると思いますが(笑) 伝統的なタイ料理の中にも揚げ物を扱うものがたくさんあります。 なかでも私が好きなのが、料理の一部を揚げたものです。 揚げ物と和え物 揚げ物と煮込み 揚げx焼き などなどの組み合わせです。 香りと食感をうまく生かした料理がいろいろとあるのがタイ料理の楽しいところでもあります。 さてさて、日本からタイに戻って