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南国メシ

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釣り人の妻が魚以外の素材で作る南国お家ごはんのご紹介。
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いつでも料理に使えるタケノコの保存方法

タイのタケノコ料理 先週、私たちの友達夫婦に会いに行ってきました。 以前はこのご夫婦だけのお家に遊びに行ったことはあったのですが、今回郊外にあるご実家に引っ越したとのことで、初めて遊びに行ってびっくりです。 とっても広大な土地を持つ農家さんでした。 久しぶりに会ったご夫婦と話は盛り上がり、あっというま数時間が経ってしまいました。 帰り際に私たちのために数分前に採ってきた筍、ラムヤイ/ロンガン、グリーンマンゴーをたくさんいただきました。 私たちも手土産を持って行ったの

美味しいガパオライスの色と香り

まずは育てるところから先日、また小さな食堂のシェフ-ギップさんにタイ料理を教わりました。 ↓前回、ギップさんに教えてもらったパッタイの話はこちら。 今回の一品はパッガパオ。日本ではガパオライスと呼ばれているものです。 パッガパオは、日本語に直訳すると、”バジル炒め”。ガパオ=ホーリーバジルなので、お好みで豚肉、鶏肉などをバジルと一緒に炒めます。 今回、ギップさんには豚肉と鶏肉を使うそれぞれのパッガパオを教わりました。 まずは主役のバジルから。 バジルの花と葉っぱ部分

いつもの調味料:おすすめ

数年前から、いろいろな形で”料理に関すること”を人に提供するようになってから、どんな調味料を使っているのか聞かれることが多々あります。 私自身もタイ人の料理家さんや料理教室で習ってきて、先生たちの意見も参考にしますが、作り手が料理をする上で何に重きを置くかで選ぶ調味料も変わってきます。 今日は、私がタイ料理(日本料理・西洋料理・中華料理も)でいつも使っている調味料のご紹介です。 まず、私が料理関係のことを提供するお相手ですが、 主にこんな方々です。 西洋食・文化にバッ

ミャンマーの発酵茶葉サラダ”ラペットゥ”の作り方を習う

ミャンマー料理に呼ばれる最近、ミャンマー料理に夢中です。私自身は2種類のミャンマー料理が作れますし、近くに美味しいミャンマー料理のお店ができて、そこでミャンマーのお茶やまだまだ知らない種類のミャンマー料理を食べることができます。来週は友人とそこでランチ予定で、今週はパートナーとそのミャンマー料理店に行ってとても美味しかったと感激していたら、なんと知り合いのミャンマー人の女性から彼女のラペットゥの作り方を教えてもらうことになりました! ミャンマーの発酵茶葉サラダ”ラペットゥ

南国の蜜

色々な甘味タイ語で”砂糖”という言葉はナムターンです。 そして茶色はシー(色)ナムターン(砂糖)。 きっと砂糖は昔は茶色が当たり前だったということですね。 今では色々な種類の砂糖・甘味料が使われています。 とはいえ、タイでも一般的によく使われるのは白糖です。 白糖はナムタンサーイといい、 ”透明な・透き通った”砂糖という呼び方をされています。 私がこの土地で使う甘い調味料には 大きく分けると3種類あります。 ココナッツシュガー 黒糖(サトウキビのしぼり汁を煮詰めてそ

普段から食べたい 鯖缶とひじきのちらし寿司

暑い季節にちらし寿司 先日は、気温がグングンと上がり既に37度になっていた3月3日のひな祭りでした。 海外にいても日本の季節折々の行事にちなんだごはんを食べないなぁと思うもの。3月3日はせっかくなのでちらし寿司を食べたいと思い、 暑い環境でもサラッと食べられるちらし寿司を作ってみました。 それがまたおいしく出来上がったので、 しかもとても簡単だったので、 タイほどのトロピカルな環境ではなくても、 日本の暑い季節にいいのでは?と思い、 簡単にレシピをご紹介。 この日のメ

お腹を整える朝食

これからも美味しく食べたいから我が家は、基本的にパンの朝食でした。昨年までは。 昨年、私の友人達の多くが50代前後という年齢に達し、ここ数年、今までと同じ食べ方をすることに胃が限界を感じてきているというのです。 今まで唐辛子も肉もなんでも食べられたのに、全く胃が受け付けなくなった人。唐辛子はもちろん、生野菜も化学調味料もお店で何度か使われている油で揚げた揚げ物、コーヒーも受けつけないなどなど。 タイでの外食が難しい状況の方々の話をよく耳にしました。 そこまで重症ではないも

辛すぎは痛いのです

先日、いつものレッドカレー炒めを作ろうと 冷蔵庫を開けてみると、見慣れぬレッドカレーペーストがありました。 私が日本からこちらに戻る直前に夫が自分で料理するために買ったものです。 あまり気にせず、いつものように作ってみると、 信じられないほどの激辛具合になってしまいました。 あまりの辛さに、”炒め”では到底食べられそうになかったので、 水とココナッツミルクを入れて、急遽カレー寄りに仕上げることに。 それでも、出来上がった鶏肉とインゲンのレッドカレー炒めは、 脳天を突き

辛さと香りのバランス

自宅でつくりやすいゲーンカリー昨年の姫路でのタイのおうちごはん教室でもご紹介したカレー”ゲーンカリー(イエローカレー)”は、タイのカレーの中でもタイ以外の国でも比較的作りやすいカレーだと思いメニューの一つに選びました。 ゲーンカリーは、イエローカレー。 簡単にイエローカレーペーストを購入して作ることはもちろんできますし、 比較的どこででも手に入りやすいハーブなどの素材でできているので、カレーペースト自体も作りやすいです。 教室ではカレーペーストから作ることにしましたが

油で揚げるハーブの練習

タイは気温も湿度も高い環境なので、 食べ物が傷みにくいように揚げ物が多い気がします。 もちろん、ただ単に「揚げ物が美味しい!」 ということもあると思いますが(笑) 伝統的なタイ料理の中にも揚げ物を扱うものがたくさんあります。 なかでも私が好きなのが、料理の一部を揚げたものです。 揚げ物と和え物 揚げ物と煮込み 揚げx焼き などなどの組み合わせです。 香りと食感をうまく生かした料理がいろいろとあるのがタイ料理の楽しいところでもあります。 さてさて、日本からタイに戻って

北タイのおうちごはん理教室無事終了..

料理教室11月後半、姫路での個展開催中に 同時に開催させていただきました北タイのおうちごはん教室。 おかげさまで無事に終了いたしました。 2日間全4回のコース。1回でも何種類かの料理が学べ、なかには2回続けてコースをとって下さった方もいらっしゃいました。ありがたいこと! 出来上がりは、鉢や大皿にもった料理から自分のお皿に好きなだけ取り分けるというタイスタイル。何種類か作ることでカフェのようなワンプレートごはんになります。 4回のうち1回はベジタリアン(菜食)用のメニュ

小さな石臼を小さな台所で

すりおろしからすりつぶし これが我が家愛用の石臼です。一番出番が多い、使いやすいタイプの石臼。 タイでの石臼は”三種の神器”くらい重要な家財道具で、昔は生活が苦しくなって質屋に預けてお金を借りることができたくらい価値のあるものでした。 こちらはもっと小さいタイプの石臼。 形がちょっと変わっていてお気に入りです。 この小さいタイプは、ローストしたピーナッツを砕いたり、 ニンニクや唐辛子を潰してソースを作ったり、少量でことが済む時によく使います。 以前は、ニンニクのすりお

1年を通して美味しく変化するタイのお惣菜

季節によってタイはトロピカルな気候であるのはみなさんご存知だと思います。 それでも、乾季、雨季、一応夏と冬のような季節があります。 暑い時(夏)は40度を超え、寒い時(冬)はこちら北タイであれば山の中では零下になることも。多くの人が生活する街ではおよそ15度くらいまで下がります。冬服や秋冬のない、そしてタイの建物の構造上、15度の環境はとても寒く感じてしまうものなんです。 そして、そんな季節の移り変わりがあるこの土地でも季節によって体と環境のバランスを考えた食べ方、そし

吊り下げられた昔懐かし中華麺

行商麺夜中雨が降り、朝になってやっと雨があがった曇りの日。 ごく久しぶりに、おそらく2年ぶりくらいに、野菜の卸売市場に行ってきました。 いつも人とバイクでごったがえしていて、進行方向もごちゃ混ぜで、絶対に真っ直ぐ止まらずに歩くことのできない活気のある市場です。 お目当てのものを探しながらうろうろしていると、遠くから不思議な鐘の音が聞こえてきました。 お寺で聞くような鐘の音です。 「カーン…カーン…カーン…カーン」 とその音が近づいてくるような気がしたのです。 でも、