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1年を通して美味しく変化するタイのお惣菜


季節によって

タイはトロピカルな気候であるのはみなさんご存知だと思います。
それでも、乾季、雨季、一応夏と冬のような季節があります。

暑い時(夏)は40度を超え、寒い時(冬)はこちら北タイであれば山の中では零下になることも。多くの人が生活する街ではおよそ15度くらいまで下がります。冬服や秋冬のない、そしてタイの建物の構造上、15度の環境はとても寒く感じてしまうものなんです。

そして、そんな季節の移り変わりがあるこの土地でも季節によって体と環境のバランスを考えた食べ方、そして体質と環境のバランスとで考えた食べ方があります。
いわゆる、インドのアーユルベーダや日本でいう陰陽の食べ物の摂取方法のようなものです。

タイにももちろん、季節の野菜、ハーブがあり、いろいろな体質の方がいらっしゃいます。その土地や体質に合った食を日々少しづつとることができたらいいですよね。

今日は、タイのお惣菜でも季節によって、そして体質によって食材や食べ方を変えてもとても美味しいお料理のおはなしです。

熱々でも、冷やしても

みなさん、ロンタオジャオをご存知でしょうか。
一般的には”ディップ”として知られているお料理です。生野菜や蒸した(茹でた)野菜を必ずそえて食べるもので、ココナッツミルクとタイのお味噌がベースとなったもの。
私の大大大好きなメニューです。
大好きということで、二人の先生から学び、それぞれの違いも学んで、そこから自身の味を作れるようになりました。(日本の味噌でも試してみました:笑)

このお料理は、暑い時には”冷やして”、寒い時には”熱々で”いただくことができます。ご飯だけはどちらも温かい状態で、野菜と一緒に食べるのです。

よく、熱い料理は熱いうちに、冷たい料理はちゃんと冷やして食べると言いますが、このロンタオジャオは本当にどちらでもそれぞれ美味しいのが不思議です。
それから、メインの具の処理の仕方で汁多め具がゴロゴロのシチューに近い形か、汁少なめの本当にペーストに近い状態など、ご家庭によってその形状も変わります。

こちらは豆腐を使ったベジタリアン・ビーガンの方も食べられる仕様。
こちらは鶏肉と魚醤を使用した仕様。

扱う食材や調味料によって、ベジタリアンやビーガンの方も安心して食べることができます。その安堵感は、もともと肉を使った料理を野菜・野菜の加工品に置き換えて作る(作ってもらう)というような、代用料理ではないというところに気兼ねなく食べることができるという感覚です。つまり、普段肉食の方もロンタオジャオの豆腐版を楽しんでいただけるのです。

ベジタリアンの友達が多く、私自身アレルギーなどがあり半分ベジタリアンなので”一緒に食べることができる”嬉しい一品なんです。

タイの味噌は日本の味噌より粒がしっかりした状態。
石臼は、スパイスづくりだけではなく、タイの台所でいろいろな食材に使われます。

クリーミーでコクがあり、
お味噌の塩っぱさと旨味、
甘味、
そして酸味もある、
(お好みで辛味も)
タイのホワイトシチューみたいだなぁ(笑)と
私は思っています。

こんなフレキシブル…いやオールマイティーなお料理は他に知らないので、タイに来て知ることができてよかった〜!と心から思ったお料理です。
一応主婦なので、臨機応変に仕上げられ、簡単に作れるお料理は大歓迎なんですよ。


*以下はお知らせです*

こちらのお料理をぜひ日本の方にも知っていただきたいなーと思い、
姫路のお料理教室『北タイのおうちごはん教室』で登場します。

ロンタオジャオは11月27日(月)の午前の部になります。
石臼使います。

こちらはまだお席がありますので、よろしかったらどうぞ。

冷蔵庫に前日のロンタオジャオがあると、
仕事中や寝る前(!?)、小腹が空いた時にいつでもお茶碗に盛ったご飯にそのままのせてチャチャっと食べられる、というとことも好きなんです。



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