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いつもスーツを着ているおじいさんのふんわりスポンジケーキ

昨日の夕方、私のパートナーが家に戻って来た時のこと。
片手に何かを持っていました。

「わ!お土産?」

とウキウキで尋ねると、
その手にあったスポンジケーキを差し出してくれました。

手のひらより一回り大きいスポンジケーキで、上にこんがりと縁が焼けたココナッツの果肉がのっていました。

私のパートナーは普段は甘いものが苦手なのですが、
なぜかスポンジケーキとロールケーキには目がないのです。

夕食後にお楽しみのスポンジケーキを食べることにしました。
かなり大きいので、
まずは半分に切って、
それをまた半分に切って、
1/4の一切れずつ食べることにしました。

このスポンジケーキは、
大袈裟ではなく、
多分私が今まで食べてきたケーキの中で一番美味しいスポンジケーキ!!
とーっても美味しかったのでびっくりしました。
ふわっふわながら、
ものすごい弾力があり、
むちっむちで、
適度にしっとりしています。
ほどよい甘さでココナッツの香りがふわ〜んとしてきます。

驚いている私をみて喜んでいるパートナーがこのスポンジケーキの話をしてくれました。

このケーキを売っているのは白髪のおじいさん。
タイではとても珍しく、
路上で”スーツを着て”、このスポンジケーキを販売しているそうです。

毎日ではなく、
だいたい午後3時ごろから6時ごろの間に
いつも決まった場所に現れるおじいさん。
スーツとネクタイの種類や色は毎回違うそうですが、
でも必ずスーツ姿で販売をしているそう。
こんなに暑い気候の中、外で立ちっぱなしで販売しているので大変そうです。

私のパートナーはここ1年くらい時折現れるこのスーツ姿のおじいさんが気になっていて、昨日はちょうど帰り際に見つけたので寄ってみたそうです。

パートナーが立ち寄ると、
おじいさんは3種類ほどのスポンジケーキのみを箱にたくさんつめて販売していました。ココナッツ、オレンジなど。
おじいさん曰く、毎日自分でこのスポンジケーキを焼いているんだそう。

いい卵をふんだんに使って、丁寧に作っている自慢の美味しいスポンジケーキなんですって!

この話を聞きながら、本当に美味しいスポンジケーキを味わって、
イメージがムクムクとわき、すぐにイラストを描かずにはいられませんでした。

パートナーに「こんな感じ??」

と見せてみると、そうそう、こんな感じ!!!似てるね〜。と。


「次にまた出会ったら、また買ってきて欲しい!!」
と言いましたが、私自身も買いに行きたくなりました。

なぜいつもスーツを着ているのか、
なぜこんなに美味しいスポンジケーキうを路上で販売しているのか、
販売する曜日な時間などは決まっていないのか、、、
などなど、聞きたいことがたくさんです。

大きな一切れですが、
こんなにシンプルなスポンジケーキが50バーツ。
路上で販売するにはなかなか良いお値段です。
なぜお店で販売しないのか。。。路上で50バーツのケーキが売れるのか。
実際はこんなに美味しいケーキが50バーツなんてお買い得です。
かなりこだわって作っているのがわかります。

タイの路上では、星の数ほどたくさん人が食べ物を販売しています。
それぞれ色々な事情を持って。

チェンマイの路上で販売している人の中で、
本当に本当に美味しい一品を作って売っている人を数人知っています。

そこらへんのオシャレな/立派なお店なんかと比べられないくらい美味しいものを、ものすごい良心価格で販売しているのです。
そこにはいつも聞き入ってしまうお話があります。

このスーツを着てスポンジケーキを売っているおじいさんのお話を聞きたくなりました。どんなおななしがあるのか楽しみです。


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