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気温40°+下の木陰

もうここ2週間ほど、毎日40度を超える暑さです。
大体、41~44度…。
「暑い..」と言ったとてどうにもならないのはわかっているのですが、
ついつい言ってしまうんですよ。

暑い。

今週末からチェンマイに滞在する友人からのメッセージは、
「今、チェンマイは沸騰しているらしいね!」
でした。まさに、です。

部屋の中にいても暑いし、蛇口をひねると出てくるのは水ではなく、お湯です。普通住宅の生活水タンクは通常地上にあるので、直射日光を受けて全ての水が”お湯に”なっています。

外は無論、灼熱です。

それでも人は働いたり、日々の行動をいろいろとしなければやっていけません。

私は常にバイクが移動手段なのですが、もうヘルメットやシートは目玉焼きができるほど熱く、とにかく身体全体、首、顔を布で覆わないとかえって痛いほどの暑さ。フルフェイスのヘルメットもきっちりと閉めます。気温が低い時(気温37度くらいまで)は、ヘルメットの顔の部分を開けて風を感じるのが好きなのですが、この気温では目玉がシバシバと温風で乾燥して痛くて、目が開けていられなくなるんです。

バイクで走っている時には、まるで巨大ヘアドライヤーの温風”強”を全身で浴びているかのように感じます。

洗濯物は30分も干せばしっかりと乾くし、

何もしなくても、汗が流れ出てきます。

「そりゃ人間も水分飛んでいくよなぁ..」
と恐怖を感じるほどの暑さです。水分補給は本当に大切!

先日、カフェのオーナーとバイクの話をしていたところ、
バイクに乗ることの楽しさを尋ねられ、その一つに、

「風や空気の変わり目を感じられること。」

をあげました。

確かに、四方囲まれて冷房の効いた車に乗る方が心地いかもしれません。雨が降っても濡れないし。
でも、バイクに乗って”移動していること”を全身で感じるのが本当に楽しいんですよね。

山にいかなくても、街の中でも林の横を通るだけで

ひんや〜り

とした空気を感じます。
場所によっては、足元と顔のあたりの温度差が激しい空気の流れにあたることもあります。
まるでグネグネと空気の層が動いているのが見えるかのように、
そのうねりを身体で感じることができるのです。


空気がひんやりしているところには、必ず木が生い茂っています。
ひんやりとした空気には、湿った土の香りも乗ってくることが多いです。
大きく深呼吸をしたいような空気。

木が全くない建物ばかりの場所は、本当に気温が高く、朝晩の温度差があまり感じられません。

バイクであちこち走っていると、
私たち人間が、どんどん樹木を伐採していくことで地球の気温上昇を促していることを簡単に理解できる”体験”ができます。

バイクで昼間移動中、大きい道路の信号待ちをする時は、道端に生えている大きな木の木陰で待機することが多いです。

木陰ってね、涼しいんですよ。

「はぁ。。。」とホッと一息つけるような涼しさ。
そこに風が吹いていたら最高です。

木ってすごいなぁ〜!

と思います。
中には、地中からの水分をあまり必要としない木もありますが、大きな葉っぱが生い茂って、しっかりと木陰を作り出してくれています。

ありがとう。

とつい言いたくなってしまいます。

将来、もしもある程度大きな土地が手に入るとしたら、
私は大きく育つ木をたくさん植えたい。

山の中にいる時、遠くから山の中を通り抜けて吹いてくる風には、
その通ってきた道のりの香りが乗ってきます。

雨の匂い。
土の匂い。
流れる水の匂い。
誰かが焚き火をしている煙の匂い。

森の木々のフィルターを通してくる空気は
”生きている”
を感じます。

自宅というコンクリートの箱の中に戻ると、
夜7時〜夜中0時までが一番暑く感じてしまう時間帯。
昼間直射日光を浴びたコンクリートが熱を吸収し、
壁や床から温熱を室内に発しているのです。

風が吹いている日であれば、対極にある窓を開けて風を通します。
それが本当に気持ちいいんですよね。一気に部屋の温度が下がります。

風のない、夜中でも38度ある超熱帯夜では、
ついエアコンを使ってしまいます。本来なら冷房が苦手なのでできるだけ使わないのですが、この極暑では全く眠れなくなってしまいます。

夜中32度くらいまで下がると
「今夜は涼しいね!」なんて言っている自分の体感温度具合が恐ろしい
素晴らしくて感心してしまいます。無論、扇風機のみでよく眠れます。

チェンマイの多くの小規模商業施設では、昼間照明を消して風通しをよくしている場所がよくあります。
節電の意味もあるのでしょうが、ここまで暑いと照明の光でさえ気温を上げている気がするのです。
チェンマイは、タイの中でも山に囲まれた都市。
エアコンを使わない方が気持ちよく過ごせる場所もたくさんあります。

山があって、森があって、林があって、木があって、
山から水が流れて、
風が吹く。

暑さが苦手な私ですが、
本当に参ってしまう日々ですが、
そんな日々の中で

ほんの数分単位ですが、
「あぁ、幸せ〜!」と感じる瞬間がたくさん訪れます。

木陰があって、風が吹いて、
水が思いきり飲める(購入しますが)。

そんな瞬間です。ありがたい。。



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