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日帰りできるけれど泊まってのんびり満喫近場旅 -Vol.2-


好きが高じて職人

今回の旅では、何人かの職人さん達に会ってきました。
どの方もうん十年もその道に携わってきた方々。
私も以前、ヨーロッパでとある職人として働いていました。
人々の生活がかわり、社会経済的事情から職人という立場での働き方がどんどん変わってきています。

あるところでは後継がいない問題があり、あるところでは後継人を育てる環境が保てないことに問題があったり…となかなか長く続けるのが難しい状況です。

そんな中、私は人生をかけて職人という仕事をしている方々を尊敬しており、憧れがあります。

ランパーンは小さな規模の街。その中で昔ながらの商売を続けている方々がとても多いようです。新しいものも入ってきていますが、昔ながらの商売がキチンとまわっているという印象でした。

まず最初にお会いしたのは銀職人さんです。突然私達が現れたにも関わらず、仕事をしながらお話ししてくださいました。

銀職人さん
指輪を製作中
村の人々からオーダーを受けています。
私達も連絡先を交換してもらいました。
現地に持ち込めば、状況によりますが数時間で作ってくれますし、
他の地域から郵送にてやりとりもしてくれるそうです。

ちょうど村のおばあちゃんの為に仕上げたたくさんのシルバーのブレスレットを見せていただきました。どれも素晴らしい仕上がり‼︎

そして私が今回特に惚れ込んだ職人さんは、こちら。

タイの御守り”プラクルアン”のプロ。
私たちが今年お借りすることになったプラクルアンのケースを選んでいただき、
納めてもらいました。

実は…私も趣味でプラクルアンのケース入れやチェーン装飾の制作を独学でやっていたのですが、今回プロのやり方を教えていただけました!

この方は元々プラクルアンに対して情熱があり、
(本物のみ)収集してお店も構えていたのですが、

彼の豊富な知識と、丁寧に扱う姿勢に町の人達がプラクルアンの相談に来たり、ケースをほっしたり、持ち込みのプラクルアンをケースに入れてあげたりしているうちに、プラクルアンのケース選び、奉納、販売がいつの間にかお仕事になってしまったそう。

今まではお寺からお借りしていた私たちですが、
あまりにも心地のいいエネルギーを感じるお店だったので、
記念にプラクルアンを一つこちらのお店から”お借り”することにしました。

※タイのお守りプラクルアンは、自身で購入しても、誰かからいただいても、”お借りする”と言います。それは、神様/スピリットなどの力をお借りして身を守っていただく、ということから来ています。

こちらが今年私達がお借りしたプラクルアン。

ケースを選んでいただき、きちんと納めていただきました。
チェーン装飾は私の手作りです。石・ガラス・繊維・銀..と
私が普段扱うエレメントを全て入れました。

この他にも天然石を研磨する職人さんにもお会いしました。
この方には、次回私自身のもっている天然石を持ち込んで削ってもらおうと考えていますので、その時またご紹介できたらなと思っています。

大概、タイで出会う長年続けている職人さん達はどのかたも、
ちょっと物静かで落ち着いた感じ、自然体の柔らかさを持ち、芯の強さが会話中に現れます。そしてどの方も笑顔が可愛い!
”好き”が続いて、続いて、気がついたらウン10年も立っていた…!
経験からくる豊富な知識をシェアしてくださるときの嬉しそうな楽しそうな笑顔が本当に素敵なんです。

今回会った方々は、後継者のことなどは何も気にしておらず、
自身の子供達に”残せるもの”を考えていらっしゃるようでした。
時代が変わり、社会も市場もどんどん変わっていくので、
子供達は子供達の好きな道へ。
自分が培ってきたものを、この先同じように続けてもらうのではなく、
自分が何を子供達に残せるかのみをひっそりと準備しているようです。


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