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キヲクノォト Vol.2
この日は1月の連休最終日。 用事がてら電車に乗って行った場所では 成人式の振袖を着た新成人たちがちらほら。 この町では成人式ができたようだ。 ふと、自分の20歳の頃を振り返ってみる。 写真にも出会っていなかったし 死もまとわりついていなかった。 ただ、まだ理由の分からない無力感と 世界に馴染めない違和感を抱いて 日に日に色を失っていく生活に燻っていた。 あの頃の私はまだ生まれてもいなくて 生きるということがどういうことかも知らず 自分のことを知りもしなかった 全てを分かっているような気になっていただけで。 その後の20年 地獄のような時期も長いことあったけれど それを越えて、表現に出会い 気づけばずいぶん楽に生きられるようになった。 やっとなんとか大人になったような気もする。 世界に馴染めない自分も自分らしさに変えて あの鳥のように自由には羽ばたけなくとも 重たい鎖に縛られていようとも 今日もゆっくりゆっくり歩いてる。 【お知らせ】 せっかく考えて決まったタイトル、「キヲクノォト」ですが、 早速次回からタイトル変更します。 新しいタイトルは、 「今宵、何処かの終点で」 終点は始発に変わる。 今日という日を何度終わらせてもまた新しい1日を始める。 そんな、気持ちでやっていきたいです。
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キヲクノォト Vol.1
個展が終わって この先どんな感じで写真していこうって。 今までと同じようでは意味がない気もしたし ただグダグダと写真をあげるのも違う気がした。 なんとなく、ある夜動画で写真あげようかなと思った。 動画で写真をあげる上で 写真より動画重視にならないこと 写真がよりよく見えること、という課題はあるけれど、 一つの形に仕上げることっていいなって思う。 それは毎回始まりがあって終わりがあるということだから。 なんだかそれが、今の自分にしっくり来る気がした。 1日、1日 始まらせて、その都度終わらせる。 だんらりと続いてしまう毎日だからこそ 「終わらせる」という作業が意味を持つ。 でも果たしてそんなことが今の自分にできるのか。 試行錯誤の始まりだ。 手元に動画が撮れるのは今のところiPadだけ。 動画編集ソフトもない。 一つ一つ、揃えていくつもり。 キヲクノォト Vol.1は 今年初撮影。 コロナで最近また外に出にくくなってるので 近くの海までの散歩道。 いつもの風景。 いつもと同じような写真。 風がとても冷たくて手が悴む。 だけどこの季節が好きだ。 いつもと同じでいれることは 今や普通のことでは無くなったようだけど 私はまた今年もこの冬を切り取っている。 冬の控えめな光が 冷たくなった体の奥の芯に届く時 今生きていることを感じられる。 さて、今年はどんな1年になるでしょう。 キヲクノォト、 まだまだ拙いですが、よろしくお願いします。