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妻と日常

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夫婦に関するエッセイ。 主に雑記です。
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記事一覧

おうち時間

《街は静まり返っているのに家にいる方が穏やかに感じられる》という不思議な状態に陥っている地球人。
私達地球人はこの現状にどう取り組んでいくことが賢明なのか、は僕が語ることでもないしそんな情報は他であり溢れている。
現在では、むしろそれ以外の情報を耳に目にすることの方が珍しい。
そんな中飛び込んで来た「剛力彩芽さんと前澤友作さんの復縁報道」。
素晴らしくハッピーなニュースだ。

“そんなことどうでも

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爺ちゃんの死で学んだこと

2019年10月2日、爺ちゃんが亡くなった。
享年94歳、大正から令和までを生き抜いたまさに大往生だった。
2ヶ月前に会った時はまだ元気で僕としっかり会話が出来たが、年齢から考えれば死ぬことは自然なこと。
いづれ亡くなることは容易に想像出来たが、実際その時が来ると意外と胸に来るものがあった。

爺ちゃんの容態が悪化したのは亡くなる1週間前。
母からその知らせを聞き、僕たち兄弟(孫)は仕事の休みを利

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取捨選択

休日前夜、仕事終わりに帰宅の身支度。
女性の先輩に明日の予定を聞かれ、
「妻と映画を観ます」
と答えると
「本当に仲が良いね」
と言われた。
さらに「意識的に仲良くいようと思わないと仲良くいられないですから」
と返すと、妙に感心された。
僕にとって大切なもの以外は不必要なものであり、そこに金も時間もかけるつもりはない。

最近になって、「家は建てないのか」だったり「車を買わないのか」だったり、、僕

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風邪薬と蟲

妻は風邪をひいてしまいました。
今日で4日目です。
季節の変わり目に体調を崩すことは珍しくありませんが、今回の風邪はなかなかしぶとい。
僕は風邪をひき始めても悪化する事は少なく、大半は職場の人に気付かれないうちに完治します。

いや、させます。

安直な方法ではありますが独自の治療法で無理矢理治しているのです。
その方法は、
喰う、飲む、寝る、以上。
固有名詞を用いて具体的に書くと、

・やよい軒

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SNSでみんなと友達

人と繋がることが簡単な時代になった。

昔は人様の前に姿を表す媒体がテレビや雑誌ぐらいしかなかったため、芸能人が妙に位の高いお方のようにされていた。

インターネットが普及し近年では動画共有サイトやSNSを老若男女、誰でも利用し始めたため芸能人と一般人の境目が曖昧になっているように感じる。

芸能人と友達になることも出来るし、一般人でも芸能人のように扱われることもそう珍しいことではない。

誰とで

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似た者夫婦

職場と家の往復の毎日ですが、素晴らしく充実している。
仕事は億劫になる事もあるけれど同僚との関係は良好。
家に帰ると、客観視すれば痛くてたまらない程、馬鹿で幸せな夫婦生活が待っている。
その為に急いで職場から帰宅する毎日だ。

人間は色んな刺激を受けて成長、もしくは変化しますが、やっぱり一緒にいる人間からの影響が一番強いようです。
僕ら夫婦も影響し合って、似た者同士になりつつある。

昨晩、近日公

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より愛するためにより愛せるコスチュームを着せよう

僕の休日と妻の休日はほぼリンクしているので、毎週デートに出かける事は二人にとって当たり前になっている。
要するに毎日を共に過ごしているわけですが、僕たちはお互いの小さな変化にも気付けるようにお互いが勝手に気を付けているように感じています。
妻に確認を取った訳ではありませんが、意識的にか無意識にか、気を付けていると思う。
これは相手を大切に思うならば当然の事でしょう。

最近、僕が気付いた妻の小さな

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STARBUCKSにおける侘び寂び

これは勧告でなければ問題提起でもない。
ただ、注文したドリンクの飲み終えるまでのポージングとしての駄文だ。

STARBUCKSに入店した瞬間、皆がスマートに見えるのは何故か?
Mサイズを当然のようにTallと言い換え、普段聴かないJAZZに心を落ち着かせる。
席に着くとパソコンかスマートフォン、文庫本か参考書を開き自分の時間に没頭する。
他者を意識せず、尚且つその空間を乱さないために皆がスマート

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今年の過ごし方

先月末に僕は29歳になりました。
要するに年度末が誕生日なのです。
社会に出てから、そのせいで腑に落ちない発言をする羽目になっています。

年齢を聞かれた際に
「今年〇〇歳になります」
と答えないといけないのです。

解説していきましょう。

例えば、今月の一日に年齢を聞かれたとすると、
「(つい数日前に29歳になったばかりですが)今年30歳になります。」
とカッコ内を省いて伝えないといけないので

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美容師を辞めて

世間一般の感覚で言えば、僕はなかなかな倹約家だ。
仕事の日は1日千円、休日は2日で一万五千円。
休日は妻にも休んで欲しいので外食メインのため予算は多め。
仕事の日は妻が弁当を持たせてくれているので千円も使うことはまずない。
趣味のCD収集の予算はこの千円のチリツモで確保しているのだ。
急な出費もなるべくこの範囲内でやりくりするように努めている。
ひもじくも窮屈にも感じることは無いが、僕と同じような

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短所を再認識した休日

休日前夜の妻との外食はお店選びが重要。
休日に向けて気分を盛り上げることも大切ですが、休日に支障が出ない程度の金額に抑えることも必要です。

今回選んだのは人気のイタリアン。
シンプルなマルゲリータが売りのお店で、モッツァレラチーズの量ではなくトマトと生地の美味さで勝負している本格派。
僕はハウスワイン、妻は瓶に入ったオーガニックのブラッドオレンジジュースで乾杯。
サラダも色鮮やかで、キャベツのソ

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男のケジメ

昨晩の土砂降りだけでは物足りなかったようで、今日の昼頃から空は大荒れ。
あんなに見事な雷鳴は久々に聞いた。

今日、会社の先輩が結婚式を挙げた。
職場からは店長が代表として参列しスピーチも務めたそうだ。

世間では【結婚は男のケジメ】という履き違えた使命感は未だに健在だそうで、残念ながら今回の結婚はその類のものだった。
同棲生活が長かったようで、いつも彼女への不平不満ばかり漏らしていた彼が結婚に踏

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緩む口角とケツの穴

人間の感情の中で “恥ずかしい” は唯一の不必要なものだと思う。
“怒り”や“悲しみ”はあまり良い結果を生まないことが多いが、自分にとって大切なものを守るために無くてはならない感情だ。
しかし、羞恥心によるメリットは何一つ思い浮かばない。
こんなに不自由なものを神様は何故そんな感情を作ったのか?

とは言え、この “恥ずかしい” を克服することで生まれるメリットは大きい。
何かを解放することで心か

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物自慢と宗教教育

お気に入りのCDを掛けて過ごす休日の朝は格別に清々しい。

洗濯物を終えて部屋に戻ってきた妻が、朝食の洗い物をしている僕に向かってこう話しかけた。

「“きどりっこ”か。音的に“にゃんにゃんがプー”かとも思ったけど明確に声が違うね」

と。
妻は物覚えが早い。
なんの話をしているかと言うと、

きどりっこは80年代の末にデビューしたテクノポップバンド。
チープなシンセ音で彩られたNW的なアイドルソ

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