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#読書感想文
【過酷な現実から目を背けるな】逢坂冬馬著「同志少女よ、敵を撃て」【大人の読書感想文】
銃を構え、緊迫感溢れる少女の表紙が印象的な「同志少女よ、敵を撃て」。
1942年のロシアとドイツの戦争を舞台に、狙撃手として激動の時代に身を投じる少女を描いた大作です。本屋大賞にも選ばれた本作、タイトルだけでも耳にしたことがある方はきっと多いのではないでしょうか。
戦争をテーマにした作品を、私は意識的に避けてきました。その物語の中で描かれるであろう、残虐性や悲哀、避けては通れない大勢の死に対し
【ほとばしる情熱が、あなたの背中も押してくれる】鈴木 智彦著『ヤクザときどきピアノ』【大人の読書感想文】
新年が始まって約2週間。
新年の抱負で賑わっていたSNSの投稿も徐々に日常のつぶやきで埋め尽くされるようになりました。その一方で、受験生たちは人生をかけた戦いに向けて毎日必死に過ごしているかと思います。
そんな受験生の皆さん、あるいは新しい挑戦に身を投じたいと思っている人にぴったりな本、見つけました。
あらすじ
ヤクザへの取材に基づくノンフィクションライターの筆者は、ピアノへの憧れを幼い頃よ
現代人が取りつかれた悪魔「生きがい」とどう戦うか?―朝井リョウ「死にがいを求めて生きているの」※ネタバレあり
朝井リョウさんの「死にがいを求めて生きているの」。タイトルがとても印象的な作品。「生きがいじゃなくて、死にがい・・・?」と思われる方も多いはず。
このタイトルの意味は作品のクライマックスで怒涛のように、息もつかせぬ緊張感の中で語られます!
【あらすじ】
北海道札幌市内の病院で植物状態となって入院している南水智也。その智也の病室に数えきれないほど足を運ぶの、堀北雄介。
二人は小学生の頃から「親
絶対に2周以上読みたくなる。ディストピア世界から私たちの価値観を問う傑作SF小説「るん(笑)」
皆さん、「るん(笑)」って小説、知ってますか?
るん(笑) (集英社文芸単行本) | 酉島伝法 | 日本の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon
【あらすじ】
舞台はスピリチュアルな価値観が蔓延する日本。38度の熱に苦しめられながらも、薬を飲もうとすると妻の真弓に責められる土屋。(「三十八度通り」)
全身が病に侵されながらも、「病院は危ない」と家族から説得され、「るん(笑)」と