記事一覧
インターチェンジフィーをめぐる雑な議論
おはよう人類。 先日、日経にこういう記事が掲載されていた。 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72640260W1A600C2TL5000/ 会員限定記事なので、会員外の方には申し…
海外に赴任することになったときの銀行口座
コロナ禍が落ち着きを取り戻し、海外とのやり取りも正常化に向けて各種の規制が緩和されてきている。それに伴い、企業も凍結していた海外出張や海外異動を再開させつつある。周りでもぼちぼち辞令が出され始めた。
ところで、コロナとは関係なく、海外駐在する際に問題になるのは、現地での給与の受け取りの口座開設と共に、国内になんらかの形で口座を残す必要がある点だ。
なんだかんだ言って、結局は戻ってくるわけだから
おもしろ投信運用日記(2022年4月)
もう5月も終わりになってるにの4月の日記を書くのを忘れてた。
なので、この日記は5月22日時点の話だ。
塩漬してる国際キャピタル日本株オープン(ロシアルーブルコース)は、まさかのプラ転。相変わらず取引は制限されているが、急激な円安を背景に評価額がおかしくなっている
一方で、DWS欧州廃イールド債券ファンドの方は、円安にもかかわらずマイ転。どうにもついてない。ナンピンじゃナンピン
というわけで
おもしろ投信運用日記(2022年3月)
おはよう人類。
ご存じの通り、弊猫のノートは別に収益を目的にしたものではないが、投げ銭を頂けるものならありがたくいただいている。ただし、せっかくいただいたものは有効に活用したいという思いから、ネタで投信に突っ込んでいる。
ところが、ネタ度が高いからなのか、わずか1年ほどで最初の投信が償還してしまった。とても悲しい
最初の投信当初から運用してた投信がこれ、UBSAMの地方銀行ファンドである。地方
SWIFT遮断はどのような意味を持つのか
おはよう人類。
ロシアによるウクライナ侵略に端を発する西側諸国の経済制裁は、ロシア大手行に対する金融制裁に発展した。特に、国際送金を担う金融ネットワークSWIFTからの締め出しは、ロシア経済に大きな打撃を与えており、グローバル市場からロシアのアクセスを封じる形となっている。
SWIFT遮断と並んで、金融決済を遮断するために、暗号通貨の穴をふさぐという道も模索されているのだが、暗号通貨による決済と
金融庁はみずほの暴走を止められるか?
おはよう人類。
去る9月22日、金融庁はみずほ銀行及び親会社のみずほフィナンシャルグループに対し、銀行法に基づく業務改善命令(行政処分)を発令した。
事前に一部報道機関により、金融庁がみずほ銀行のシステムを直接管理といった報道がなされたため、一部界隈ではその法的な根拠をめぐって騒然としたのだが、処分内容を見てみるとかなり異例な処分であることがわかる。(太字部分は当猫による強調)
【みずほ銀行
AUKUSに潜む期待と不安感
おはよう人類。
先週突如として、英仏豪の新しい安全保障枠組みAUKUS(オーカス)なるものがぶち上げられた。オーストラリアが、米英の支援を受けて原子力潜水艦のを取得して、緊迫度を増す太平洋地域における対中国戦略を新たに構築するものと言われている。この突如ぶち上げられたAUKUSの背景には何があるのだろうか?
きっかけはオーストラリアの切迫した事情AUKUSの背景には、オーストラリアの次期潜水艦
みずほ銀行のシステム障害特別調査委員会報告書を読んで
おはよう人類。
2月28日のみずほ銀行のシステム障害を発端として、3月に計3回、その後も8月に3回のシステム障害が発生し世間を騒がせている。メガバンクの中でも最新かつ先進的なシステムを採用し、しかも本格稼働してすでに2年以上たっているシステムで、なぜこのような障害が連続するのか、なかなか理解しがたいものがある。
このうち、2月28日の第1回目障害から3月中に発生した計4回の障害については、6月
ネット銀行といってもいろいろ
おはよう人類。
今回は小ネタである。データが入手できるネット銀行7行について、2021年3月期くらいの規模感を集計してみた。集計しながら気づいたのだが、2021年3月末時点の計数に合せればよかったのだが、怠惰な猫なので銀行によってズレがあるので、だいたいこんな程度と思ってほしい。
なお、集計対象とした銀行の計数は以下の通りである。
・・・いやホント揃えろよ当猫。
預金量
預金量では、SB
「新しい」ことは「いいこと」なのか?
おはよう人類。
少し前の記事だが、こういう記事があった。
違和感が強い記事で、アーキテクチャも含めた全面刷新を「塩漬け」と評して、主要なアプリケーションの全面刷新を行わないSMBCやMUFJと言ったメガバンクや、浜銀を中核とした地銀共同システムMEJARの姿勢を名指しで批判する内容になっている。
特に、SMBCの勘定系システムは、大手銀行の中では最も先進的と評されているが、記者の手にかかれば
改定後も高い大手行振込手数料
おはよう人類。
以前こういう記事を書いた。
10月1日からの全銀手数料が値下げされる。従来、振込を行うと振込を依頼した銀行(仕向銀行)は、振込先の銀行(非仕向銀行)に対し、3万円以下の場合117円、3万円以上の場合162円の手数料を支払っていたのだが、これが10月1日以降は、振込金額に関わらず一律62円に改定される。
地銀や一部のネット銀行など、まだ改定後に反映される新料金が出そろっていない
ブランドデビットについて改めて調べてみて見えてきたもの
おはよう人類。
ちょっとラディカルな考え方かもしれないが、ここ何年か、銀行のリテールサービスを、都市銀行や地方銀行といった伝統的な銀行と、ネット銀行などの新興勢力と分けて比較することに抵抗を覚えるようになった。
新興銀行といっても、その走りであるPayPay銀行(前身のJNB)の開業は2000年10月と、すでに20年経っている。その間に「新たな業態の銀行」として13行が誕生し、うち2行は破綻や
インターチェンジフィーをめぐる雑な議論
おはよう人類。
先日、日経にこういう記事が掲載されていた。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72640260W1A600C2TL5000/
会員限定記事なので、会員外の方には申し訳ないのだけど、どうもこの記事経済産業省(METI)に設置された「キャッシュレス決済の中小店舗への更なる普及促進に向けた環境整備検討会」なる組織での議論をなぞった話をまとめた
小林化工の経口抗菌剤イトラコナゾール錠に睡眠薬リルマザホンが混入した事案の調査報告書に既視感しかなかった件
おはよう人類。
なかなかいい報告書だったのだけど、システム企画の目線から見ると「これMESでポカヨケが機能してない話だよなぁ」という感想で、システムだけでポカヨケを実現するのは難しい(というかシステムだけでやっちゃだめだ)という思いを強くした。
MES(製造実行システム)とは、工場やラインで製品の製造を統制するシステムのことで、実績の集計と管理、トレーザビリティなどの機能の他にポカヨケの実現が
みずほe-口座は設計を見直したほうがいい
おはよう人類。
2月28日に発生した、みずほ銀行のシステム障害は、その後3月に入って3回の障害を立て続けに発生させ、COVID-19で混乱する世相に大きな暗い影を落とした。当猫も、前身行時代からの口座をメインではないが使っているし、何より親会社のみずほFGの株主でもあるのでとても心配している。
ところで、最初に起きた2月28日の障害は、3月から開始される予定だったみずほe-口座への自動切換に備
全銀手数料値下げでキャッシュレス化は進むのか?
おはよう人類。
先日こういうニュースがあった。
全銀ネット、正式には「全国銀行資金決済ネットワーク」と呼ばれるシステムは、一言で言えば金融機関の間で振込などの資金決済電文を交換するシステムのことで、内国為替決済システムを構成するシステムのうちの一つだ。まぁ決済システムに興味がある方でないと何のこっちゃかわからん表現なので、内国為替決済システム全体から説明してみよう。
全銀ネットの仕組み
上