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一度食べたらクセになる。京都のソウルフード「べた焼き」のつくりかた

京都の義実家で作ってもらった「ねぎ焼き」。クレープっぽい生地がモチモチで美味しかったので無性に食べたくなり、ネットでレシピを調べたけれど、なんか違う。ネギのお好み焼きばかりヒットする。旦那さんを介してお義父さんに作り方を聞いたら、その日のうちに回答をもらえました。

今ふと思い出したけど、子供の時は「べた焼き」とも言うてたなぁー。親父(旦那さんの祖父)は一銭洋食と呼んではった。
べた焼き、ねぎ焼き、一銭洋食、おなじやなぁ。

べた焼き!それそれそれそれ!それですよ!お義父さん!

京都の下町で昔から親しまれてきた「べた焼き」

べた焼きは、京都の下町で大正時代から食べられてきたおやつのようなものらしく、お祭りの屋台や駄菓子屋さんで売られていたようです。一枚一銭なので「一銭洋食」とも

べた焼きが進化したのが、お好み焼き。昭和の後半頃には、お好み焼きが主流になり、べた焼きは姿を消したんだそう。

ちなみに京都祇園に「壹銭洋食」という名の専門店があります。創業者が「あんな手軽で美味しいものを食べられないのは勿体ない!」と、現代風にアレンジして提供しているそうです。

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※写真:食べログ「壹銭洋食」より(サムネイル写真、同)

焼いてのせるだけ。簡単すぎる「べた焼き」の作り方

さて義父に教わった作り方です。

1. 市販のたこ焼きの粉を分量通り作る。
2. フライパンかホットプレートで、クレープ状に焼く。
3. 刻んだ九条ネギを好きなだけのせる。
4. ちくわの輪切りをのせる
5. 好みで天かすをのせる
6. 適当に焼いて畳む。畳まなくても良い

こんな感じで焼いて、のせて、

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こんな感じで畳みます。

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ソースでもポン酢でも、それぞれに美味しい

義父によると、駄菓子屋では薄いソースを付けていたらしいです。ソースも濃厚で美味しいですが、ポン酢でさっぱり頂くのもおすすめ。いくらでも食べられちゃいます。

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大人は紅生姜も入れて、いただきます(子供達に急かされて写真がボケました。。)。

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当時は切ったコンニャクの炊いたん(コンニャクを砂糖、醤油とだし汁で味つけたモン)なんかも入ってたそう。

ちなみにこの手の軽食を総称して京都では「虫養い(むしやしない)」と呼んでいたそう。最近はあまり使われないようですが、お年寄りや祇園界隈ではまだ使うと聞きます。私も最初「虫養いしよか?」と聞いた時は、ギョッとして3回くらい聞き直してから、通訳してもらいました。

週末にホットプレートを出して、家族や友人と焼いて食べて飲んだら盛り上がりそうですね。シンプルだけどクセになる美味しさ。特にモチモチ好きにはたまりません。ぜひ一度お試しください。

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