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large cedar
2019年11月1日 14:12
今年の春、祖母がこの世を去った。両祖父は私が物心つく前に他界しており、もう一人の祖母は学生時代に他界してしまったので、大人になっても元気に生き続けてくれた唯一のおばあちゃんだった。私の中の「子供の自分」は悲しくてむせび泣いている一方で、「親(大人)の自分」は、世代交代の波がもう足元まで押し寄せつつあることに、静かな覚悟を固める。そんな葬儀だった。祖母からもらったものの一つに、祖母の父(
2019年11月5日 17:06
祖母が遺してくれた曽祖父の論文(昭和10年発表)の現代語訳。第2章は、患者と医師の信頼関係が崩れ、互いに疑い腹を探り合うようになってしまった状況について書いている。第2章 現代の医相最近の開業医の悩みは、薬の購入費を納めない患者が多いことだ。どの地域に行っても未納者が3~4割はいる。こういった未納者には、社会の退廃に伴って増加した悪徳な人間もいるのだが、一方で生活に追われる無産者(資本主義
2019年11月18日 14:47
祖母が遺してくれた曽祖父の論文(昭和10年発表)の現代語訳。第3章は、「結核」「トラホーム」「らい病」などの感染症が大流行し、早急な対策を求められているにもかかわらず、貧相すぎる国の衛生対策に苛立ちを隠せない筆者(曾祖父)。そもそも医業を個人医師の営利事業に任せ、効果のない衛生対策に税金を浪費していることが誤り。医業は公営化すべき!と主張する。第4章は、医業を一部公営化するにあたっての全体
2019年11月20日 20:11
祖母が遺してくれた曽祖父の論文(昭和10年発表)の現代語訳。第5章は、医業公営化を実現するにあたっての大まかな手順案と手法案を述べている。「本案のような類は、地方自治団体の自由意志により実現しうる性質のもの」であって「政府はただ一定の方針を定め、この助成に努めれば、自然に発達し得るもの」と本質を突いているのが興味深い。第6章は、反対勢力となりうる都市在住医師に向けたメッセージ(懐柔対策
2019年12月5日 14:05
祖母が遺してくれた曽祖父の論文(昭和10年発表)の現代語訳。第8章は、知育に偏った教育を行ってきたがために学者ばかりが輩出され、実践的な医師が少なくなった現状に苦言を呈している。「学者だけが社会の重要人物ではない。社会は学者の充実より良医の充実を望んでいる」と訴え、世の中のニーズに応え得る医育カリキュラム案を挙げている。第8章 医育について現在の医育は未製品教育である。さらに精製を加えなけ