Venus

自由気ままに、イラストを描いたり、文章を書いたりしています。どれかココロに留まるものが…

Venus

自由気ままに、イラストを描いたり、文章を書いたりしています。どれかココロに留まるものがあれば、嬉しいですね😆何か感じたり、思うことがあれば、コメントをくださると嬉しいです🌈

マガジン

  • 日々の気づき🎈

最近の記事

砂漠にすむサアラ(作品)

ある大陸の真ん中に砂漠が存在していた。 その砂漠の中心部に、オアシスが存在し、そこには人々が寄り添うように住んでいた。 砂漠を旅して、疲れた旅人たちは、このオアシスに立ち寄り沢山の水や食べ物を飲んだり食べたりして、清潔なベットで寝て、英気を養い、また旅立っていくのだった。 そのオアシスの一角に、宿屋を営む家がありそこには、1人の少女が宿屋の仕事を手伝っていた。 サアラは旅人たちが泊まりに来るのがとても楽しみで、手伝いをしながらも、隙を見ては話しかけてみても大丈夫そうな人

    • 青年と見た夢(作品)

      江戸時代、とある村に一人で田畑を耕して、細々と生きている青年がいた。特別日々の暮らしに困るような生活ではなかったが、ただ漠然と今のままでは嫌だな、と思っていた。 そんなある日夢の中に金色の鳳凰が出てきて、青年に問いかけた。 「おぬしは、今の生活に満足しておるのか?喜びや楽しみを感じて生きておるのか?」と。 「いや、私は今のままでは嫌です。私の夢は日本全国を巡り、様々な人や風景と出会い、感動して生きていきたいのです。」と伝えた。 「ならば、そういう生活をしたいと願い、行

      • 空に憧れをいだくアル―(作品)

        サバンナに住む動物にアル―というダチョウがいた。 サバンナはとても広くて、危険な動物もいて、追いかけられることもあったり、餌にありつけず空腹を何日も我慢することがあった。 でも、木陰で夏の暑い日は休むことが出来て気持ちが良かったし、兄弟や仲間とサバンナを走り回ることはとても楽しかった。 だから、アル―にとってサバンナは怖いけれどでも大好きな場所でもあった。 そのアル―には1つ憧れがあった。 地面しか常に走り回ることしかできないアルーだが、その頭上に広がる空を一度飛ん

        • クルーと精霊(作品)

          オーストラリアの北の方に、カンガルーがたくさん住んでいた。 ただ、カンガルーはアボリジニーの人達と共にうまく共存していた。それは、アボリジニーの人が動物や自然を敬っていたから。そのたくさんあるカンガルーのグループの中にとりわけ好奇心が旺盛なカンガルーが混じっているグループがあった。 好奇心が旺盛なカンガルーの名前はクルー。まだ、人間でいえば成人前だが、好奇心はとりわけつよくグループの仲間に 「そっちへは行ってはだめだよ。」 と言われている場所にも自分だけで行ってしまう

        砂漠にすむサアラ(作品)

        マガジン

        • 日々の気づき🎈
          6本

        記事

          黄色のチケット

          ある天の上にある小さな国では、住んでいる人々がみな自分が好きなことや得意なことをして、それを人に提供しそれを対価として相手から欲しいものをもらったり、自分が苦手なことを代わりにやってもらっていた。 その小さな国に住むクムジャという一人の男の子がいた。 その男の子は口笛を吹くのが得意で、おやつ、ガムやクッキーなどを食べたくなったら近くの大好きなお菓子屋さんに行って、白髭をはやした店主のおじさんに 「おじさんが好きな聞きたい曲を今日もぼくは口笛で吹くので、お菓子、そう今日は

          有料
          300

          黄色のチケット

          人を変える、密やかな甘味の力

          ある海辺近くにある古民家風のカフェに、風鈴が1つついていた。 その海辺はそんなに有名ではなかったけれど、風鈴の音がときおり 「ちりん、ちりん。」 となるカフェは風鈴の音の心地よさのせいなのか、車で立ち寄るお客さんは途切れずによっていくのだった。そして、もう一つ人が立ち寄る秘密には・・・ そのカフェの店主が作るプリンがなぜか、懐かしく、でも1回食べたらやみつきになり、また食べたくなる味であるということなのだ。店主はレシピをよくお客さんに聞かれるのだが秘密にしていた。

          人を変える、密やかな甘味の力

          空を飛ぶ豚🐖(小説)

          中世のヨーロッパのある共和国では、有名な豚がいた。 その豚は家畜として飼われているのでもなく、ベットとしても飼われているのでもなく、おもちゃの豚でもなく、一頭の空を飛ぶ豚として存在していた。 その豚はいつも人の姿の前に現れるのではなく、ある条件の時に空を飛んでみせるのだった。 ただ、人々はある条件というのを知らないのでいつその豚が空の上に現れるのか?不思議がって、噂していた。 とあるそのヨーロッパの村に想像力が豊かな女の子がいた。 その女の子はいつも物思いにふけっては

          空を飛ぶ豚🐖(小説)

          女の子がご機嫌になるもの。

          ある家に雨が降る日が大好きな女の子がいた。 だから、天気予報を見ることを欠かさず大好きで、特に雨が降る日が多い夏という季節が好きだった。 「今日も雨なんだ!ワクワクする!なんと、今週はずっと雨じゃん!」 なぜ、その女の子は雨が降る日が好きなのか? その理由は・・・・・ 大好きなレモン色の傘をさせるからだった。 そのレモン色の傘は、傘全体がレモン色で、さらに全体にはレモンのデザインがされていた。 女の子は、たまたま訪れたデパートでこの傘を見つけ、どうしてもどうして

          女の子がご機嫌になるもの。

          魔法のメリーゴーランド

          とある郊外にある遊園地に、昔から愛されているメリーゴーランドがあった。 乗る人たちは子供はもちろんのこと、大人や、老夫婦まで年齢はさまざまだった。 そのメリーゴーランドに乗ると無邪気になれ、ワクワクはしゃいだ気持ちになれるからというのがもっぱらの噂。 だから、大人が乗っても小さい頃のように、いまに夢中になり、後先を考えず、無邪気にメリーゴーランドに乗ることをただただ楽しむのだった。 ある日ひとりの男性が遊園地にきて、メリーゴーランドの前までやってきた。 彼の普段の口癖

          魔法のメリーゴーランド

          妖精に試されたひと

          妖精は、何千年も前からある深い森に住んでいた。 この妖精は見える人と見えない人がいて、見える人は何度もこの森を訪れ、妖精とお話をしてかえるのだ。誰にも内緒にしてね。。。 ただ、ある日妖精を見えるという一人の男性が知人にポロっと妖精について話してしまったのだ。その知人は、そういう妖精とかはいないと思っているタイプの人間だったから、男性と話しても信じなかったし、冷やかし半分に観にいこうと1人深い森へとある日入っていった。 知人が森へ入っても、何も感じない。 何の気配も感じな

          妖精に試されたひと

          大福の喜び

          大福は、朝から自分を買いにきてくれる人を待っていた。 だって、大福は固くカチカチになったら美味しくないし、大きな福をできたてだとより濃く届けてあげられるからだ。 そう、大福は自分には買って食べてくれた人には大きな幸福が訪れる力があることをずいぶん前から知っていた。 食べてくれた人に、大きな幸福を届けられることで役目を果たせたことに安堵をするのだ。自分が食べられてしまっても、自分の魂は新しく創られた大福に新たに生まれ変わり、新しい人に福を届けるのだ。 とある日、朝1番に

          大福の喜び

          癒やしのイルカ

          温かな南の海に住むイルカは、いつも心穏やかに、優しい気持ちで暮らしていた。 そして、人間と戯れることもできて、心が傷ついた人や心を閉ざしている人と接するとすぐに気づき、一緒に遊ぶのだった。 ある日、いつものように島の近くで泳いでいると、船が近づいてきて、そこに1人の女性がいるのがわかった。 イルカは、彼女が心を閉ざしているのにすぐ気がついた。 「あの人は、心を閉ざしている。なぜかな。僕と一緒に遊べばきっと心をひらいてくれる。元気になれるよ。」 船にイルカが近づき、彼女

          癒やしのイルカ

          空気(ショート小説)

          空気は、ほとんど寝ることはなかった。 世界中の人々の様子を見守る必要があるから。 「あっ!日本の空に漂う雲たちは、なぜか澱んでいるなぁ。みんな元気かな?」 もっと近寄ってみると、コロナ禍で人々がピリピリしているのが見てとれた。懸命に命をかけ働いている人達も見える。中には、気にしないで元気な人もいるけれど。でも、動物や植物は🪴動じていないかな。 南極の方へ行くと、空気は綺麗で澄んでいるけれど、厚く張った氷がどんどん溶け出していた。 氷に乗ったシロクマさんが、慌てふためい

          空気(ショート小説)

          平和な日常は…

          こんばんは。 最近、ふと今の平和な日常は、別の時代や他の国とっては当たり前ではないのだと気づく。 改めて、日々何げなくお店で本を読んだり、お散歩できたり、言いたいことを書いたりできるのは、わたし達祖先の方々の様々な苦しみにより、得られることができたもの。 原爆投下で、何万人の人々が亡くなったのかはしらべないと正確な数字はわからないけれど。その方たちの苦しみの上に、私たちは平和に暮らしていける。 そして、今まで、自由に生活を楽しんでいた国が、だんだんと外から圧力がかかり

          平和な日常は…

          本を読むということ。

          こんばんは😉 先日友人に紹介してもらった本を読んでみた。 始め本屋で立ち読み💦した時は、そんなに惹かれなかったけど再度チラッと見てみたら、ピンとくるものがあり、購入決定! 即読み始めたら、主人公や登場人物が話す言葉が、深くて、、。紹介してくれた意味がよくわかった気がした。 本の紹介って、その人の内面がわかるから面白いし、興味深い。 そして、本を読むと気づきがあるし、感性が研ぎ澄まされる🦋 やっぱり、本っていいな。 世の中がいくらデジタル化されようと、本というもの

          本を読むということ。

          アンて、すごいな。

          こんばんは😃 いつもはこんな時期に書かないけど、書き留めたくなり、描いています。 プリンスエドワード島の映像を見て、若い時に赤毛のアンが好きだったのを思い出した。 彼女は、両親と生き別れ、孤児院で育ち、そこからプリンスエドワード島のマシューとマリラに出会う。 そんな境遇で、今のわたしなら、なんでひねくれもせず、マシューとマリラを魅了するほどアンがイマジネーション豊かな女の子になれたのだろう?と不思議でならない。 もちろん、イマジネーション豊かだから、悲しみにくれる事

          アンて、すごいな。