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音大進学を具体的に決めたのがちょうど今頃でした(30年以上前の話)

明確な理由などありませんでしたが、中学3年生の頃に「音大に行きたい!いや、行くのだ!」と突然スイッチが入りました。その頃、吹奏楽でトランペットを吹くことが人生で一番楽しかったから、それが理由だったのだと思います。深い意味なんてない。

でも思い立ったら行動しないと気が済まないのは今も当時も変わっておらず、すぐに横浜駅にあるヤマハに行き、分厚い音大情報の本を読み漁り(立ち読み)、受験するにあたって何が必要かを把握したら、トランペットの課題になる楽譜を見て(立ち読み)、楽典の本を読み(立ち読み)、聴音の楽譜を見て(立ち読み)、ソナチネのピアノ譜を見て(立ち読み)、まったく理解できないくらい知らないことばかりで、自分には到底できそうもないと悟ったと同時に「じゃあまず何から始めれば良いのだ!」と逆にやる気が出てきた変な中学生でした。

そこでまず、近々の目標として「高校生になったらすぐ受験体制に入る」と決め、両親を強引に説得。中学校の同級生で当時としては珍しく男子でピアノを習っている人がいたので、そのピアノ教室を紹介してもらいました。
そこはいわゆる「昔からある町の小さなピアノ教室」で、少し年配の先生に音大行きたいからレッスンしてくださいとお願いしたら一瞬で表情が曇り、「男の子が音大に行って、嫁さんをどうやって食わせていくの?」と、子供にはまったく説得力のない大反対をされ(時代ですね)、引き下がらずに強引にお願いする形でピアノと聴音とコール・ユーブンゲン(歌)のレッスンをスタート。
それに合わせてピアノの先生のお知り合いのお知り合いのお知り合いで当時N響首席だった津堅先生を紹介していただき、トランペットレッスンを高1の5月にスタート。津堅先生を紹介していただけたことが本当に奇跡でした。この出会いは心から感謝しています。どういう経緯か全然わからないのですが。

と、こんな感じで受験勉強とレッスンをスタートさせました。

ここまではかなり計画的で良かったわけですが、僕の場合は中学の吹奏楽部で初めて音楽というものに触れたので、楽譜もきちんと読めたわけでもなく、当然音楽理論の知識など皆無で、そんな状況から2年半で音大受験を目指すのは大変でした。とにかく時間が全然足りなかった。

トランペットのレッスンでも結局、最初の2年間はアーバン(基礎技術の教則本)をみっちり行い、3年生になったら試験の曲だけをやっていましたが、やはり2年間では基礎力が定着しておらず、苦手なところはずっと苦手だし、できないところはずっと変な演奏をしていたので、曲の作り方がかなり強引だったと思います。

何にせよ、音大進学を決めるのも取り掛かるのも早いほうが良いです。というのも、大学生活がスタートすると、カリキュラムや課題が多くてじっくり腰を据えてひとつのことをこなしていくのが難しいのです。またいつやってくるかわからないチャンスというのが結構あって、その時に備えてたくさんのことを準備しておく必要があります。

いわば大学に入ると、基礎的な知識と技術は備えてある前提でスタートするので、いきなり応用や実践が始まると確保しておくべきなんです。
なので、受験に合格するところを目標に掲げるのではなく、できる限りたくさんの知識、技術などの基礎を身につけられるように努力することをお勧めします。

ツキイチレッスンで受験対策を

1ヶ月に複数回開催しております「ツキイチレッスンは」単発参加型のレッスンです。一般の方はお仕事や勉強で忙しくても、タイミングが合った時に受講できるメリットがありますが、受験をお考えの場合は定期的なレッスン(1ヶ月に2,3回)をお勧めします。
また、このツキイチレッスンを利用してトランペットの実技だけでなく、受験に必要な楽典や聴音のレッスンも同時に行うことも可能です。

音大、音高受験は現在の状況や志望校などによっても内容が変わりますので、まずはお試しで一度レッスンを受けていただくことをお勧めします。また、進路相談も随時承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせは上記リンク先のページ最下部にフォームがございますのでご利用ください。

ということで、さまざまなシーンに利用できるツキイチレッスン、どうぞお気軽にご参加いただければと思います。
今後の開催日や詳細はこちらをご覧ください。

ご参加お待ちしております!

荻原明(おぎわらあきら)

荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。