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【「カチン」ときたときこそ自由になるチャンス(2/4)】

目の前の相手の言動や振る舞いに、
とっさに「カチン」とくること、
ありませんか?

実は、その「怒り」には、
「盾」のように、
あなたのこころを護る役目があります。

でも、どうして、
とっさに「怒り」を使って、
自分のこころを護らずに
いられなくなるのでしょうか?

この記事では、

(1)とっさに「怒り」を使って
   自分のこころを護らずにいられなくなる
   カラクリ(その1)
(2)とっさに「怒り」を使って
   自分のこころを護らずにいられなくなる
   カラクリ(その2)(この記事)
(3)「怒り」の火種を特定する方法
(4)「怒り」の火種を消す方法

を書いていきます。

*********

(2)とっさに「怒り」を使って
   自分のこころを護らずにいられなくなる
   カラクリ(その2)

第1回では、

目の前の出来事や相手の言動に、
とっさに、「カチン」とくる人もいれば、
そうでない人もいる。

その違いは、それぞれに持っている
個別のプログラムからくる。

そして、その個別のプログラムは、
特に、概ねお母さんのお腹にいた頃~7歳頃までに、
あなたと身近な親や兄弟姉妹との間に起きた
「傷つき体験」の際に、
「今後はもう傷つきたくない」
と、自分の身を護るために
自動インストールされるもの
というお話をさせて頂きました。

第2回では、さらに深堀りしていきます。

目の前の出来事や相手の言動に、
とっさに、「カチン」とくる
このパターンが、
時と、場所と、相手を変えて、
繰り返し起きている場合、

あなたに本当に生じているのは、

「トラウマ反応」

である可能性が高いです。

ここで言う「トラウマ」は、
「こころの傷つき」を意味し、
災害や事故などによる覚えている「トラウマ」ではなく、
お母さんのお腹の中にいた頃~幼少の頃(概ね7歳頃)までの
覚えていない「トラウマ」の記憶
を指します。

人間の脳は、内側から外側に、

・本能の脳
・感情の脳
・理性(思考)の脳

の3つの層からなります。

人は、意識のある間中、
「本能の脳」が、
「目の前の出来事や人が、
自分にとって安全か危険か」
を、過去の記憶のデータを参照しながら、
判断しています。

この過去の記憶のデータには、もちろん、
お母さんのお腹の中にいた頃~幼少期の
覚えていない「トラウマ」の記憶も含まれています。

人が、繰り返し、
「カチン」と来る出来事や人に遭遇している場合、
その原因が、特に思い当たらないとすれば、
覚えていない「トラウマ」の記憶による可能性が濃厚です。

「本能の脳」は、
生命維持を至上課題としています。

なので、「本能の脳」は、
目の前の出来事や人が、
自分にとって、「危険」と判断するや、
自分を護るために、
「怒り」を発する指令を出します。

「怒り」とは、
自分にとって「危険」とみなしたものを
遠ざけて自分を護るためのエネルギーです。

そして、
この「トラウマ反応」は、
自分の命を護るために自動的に起こるものなので、
止めることは、そもそも、できません。

ですが、「トラウマ反応」の「火種」を放置しておくと、
時と、場所と、相手を変えて、延々と、
同じパターンが繰り返されてしまいます。

人間関係は、うまくいかなくなり、

それが、もし家庭で起こっていれば、
いきおい、夫婦関係、親子関係にも支障が出てくるでしょうし、

それが、職場で起こっていれば、
職場の人間関係に支障が出てくるでしょう。

この「火種」を放置することは、百害あって一利なしです。

ですので、次回は、
その「怒り」の「火種」を特定する方法をお伝えしていきます。


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