見出し画像

言葉で何かを創るときの心情とは

人が言葉で何かを創作しているとき、頭の中はどんな感覚なのだろう。

何を思い浮かべながら、どうやってアウトプットしているのだろう。そんな好奇心が頭から離れない。

そこで、そもそも私の場合はどうなのか、考えを巡らせることにした。

どんな感覚で創作しているのだろうか。どんな心情がうまれているのだろうか。

今回は自由律俳句、詩、俳句、短歌について、例えを使って表すことができたので、ここに書き記しておく。

私の感覚は、他の誰かと共通するものなのだろうか、それとも・・・。

画像1

自由律俳句はスクリーンショット

画像2


日常を過ごす中で、「あ、」と感じること。
あ、嬉しい、驚いた、いい香り、傷つくな、なんだか笑える、など。

その「あ、」の瞬間を、情景や五感まで丸ごとスクリーンショットのように、1つの句へパチリと収めることができる。

それが私の思う自由律俳句の醍醐味。


自由律俳句は「俳句」といっても季語を必要とせず、音のリズムも自分で決められる。とらえた瞬間をぎゅうぎゅうと箱の中に押し込めたり、スペースが余っているからと無理やり緩衝材を詰めたりしなくていい。それが本当に心地よい。

うっかりしているとただの散文になってしまうのだが、それもまた御愛嬌。


詩はビーチコーミング

画像3


自分の内側にある浜辺のような場所にぽつんと佇んでいると、言葉のかけらが足元まで打ち上げられてくる。

その言葉は、外側から流れ着いたものかもしれないし、内側からふつふつと湧いて出てきたものかもしれない。鮮やかなものもあれば暗いものもある。

その時打ち上げられたものたちを拾い上げて、浜辺に並べて置いてみる。はたまた流水で洗ってなにかの装飾として使ってみる。そうしていくうちに、1つの詩が出来上がる。

とても間接的な表現ではあるが、これが一番しっくりくる。

ちなみにこれまで打ち上げられた言葉たちは、仄暗く、憂いを帯びているものが多い。きっと生きている中で、知らぬ間に降りつもっていったものなのであろう。いつかそれらを全部拾い切り、浜辺には明るくてキラキラしたものばかり打ち上げられているのを眺める日が来ることを願う。

詩は時々ビーズの指輪作り

画像4

コンセプトが事前に固まっている時は、
ビーズの指輪を作っている時の感覚に似ている。

最初はこの色のビーズ、次はこの色のビーズ。
そんな風に欲しい言葉を寄せ集めて、好きな順番でテグスに通していく。

指にはめられる程の長さまで言葉をつなげたら、テグスを結んで完成させる。

詩も自由律俳句のように、言葉を無理やり押し込めたり、広げたりしなくてもよいので、私にとって心地よい。個人的には、指輪作りをしているより、ビーチコーミングをしているときのほうがリラックスできる。

俳句は料理

画像5

料理の本を読みながら、一通り作る事はできる。
でも、それだけだと何かが足りない。

少しの塩加減で印象が大きく変わってくるのだ。
でも初心者にとっては、どう変えればいいのかピンとこない。

工夫をこらし、丹念につくる。それを続けていく。
それこそが、きっとおいしく作るための秘訣なのだ。

バランス良く美味しく言葉を調理できるよなるまでの道のりは私にとってまだ遠い。だが、ここで諦めてはいけないのだと思う。

短歌は手作り弁当

画像6

料理のコツを踏まえた上で、
時間が経っても具材を傷めたり悪くしないコツを
習得する必要がある。それがお弁当。

言葉が弁当箱から散らばったり
漏れたりしないよう、詰め方にも注意を払いたい。

短歌も、私にとって遠い道のり。でも、まだ作り始めたばかりではないか。
彩りに欠けるお弁当を作ってしまっても、めげないめげない。


ただし、早く腕を磨くのであれば、料理作り(俳句)とお弁当作り(短歌)は、同時並行で練習したほうが良いと思っている。

「料理のコツを踏まえた上で」という主張と矛盾しているように聞こえるかもしれないが、やはり求められるものがすこし違ってくるため、両方上手くなりたいと思っているのであれば、どちらも少しずつ始めるのが良いと感じている。

物語、随筆などは・・・

画像9

物語、随筆などは、私には未開の地であるため、まだ心情を例えることができない。近いうちに知れたらと思う。

勝手なイメージではあるけれど、物語は建築に似ているように思う。設計図を事前にしっかり作れば作るほど、家を建てる人が迷わずに済む。おしゃれな表現で外装を飾るのもよい。でも外装だけじゃ物語の登場人物たちが安心して住めない。

最後に

画像8

つらつらと述べてきてしまったが、これらの例えはあくまで私の一意見であることをご理解いただければ幸いである。ここまで読んでくださった方はどう感じとられたのだろうか。少し不安も混じっているが、感想やご意見など是非いただけると、とても嬉しい。

また、今回は言葉にまつわる創作に絞っているが、
絵や写真など、創作全般の感覚や心情についてもぜひ知りたいところである。

普段長い文章を書くことがないため、ここまで書くのに相当の時間を費やしてしまったようである。最後まで読んでいただけることに感謝して、今日は早めに休もう。





この記事が参加している募集

ここまでお読みいただきありがとうございました。 いただいた御恩は忘れません。