朗読するとき大切だと思うポイントをわかりやすく解説します。
声に出す前に、お話をしっかり味わうことからはじめて、自分が感じた味を声と表現に乗せてみる。
感じる味は人それぞれです。…
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モグモグ朗読「蜘蛛の糸」芥川龍之介
朗読のポイント
・語り手は誰ですか?
・地獄と極楽の違い
・目線の先になにが見える?
朗読といえば「蜘蛛の糸」と言われるくらい有名な作品です。では「蜘蛛の糸」を聴いたことのある人はどんな印象を持っているでしょうか。
わたしはもともとは「眠くなる」というイメージがありました。というのも、面白くなってくる前に、眠くなるので、最後まで楽しめなかった経験があったのです。
こんなに面白いし、美しい情景
モグモグ朗読「マッチ売りの少女」
朗読のポイント・読んでいる私は誰ですか?・客観性を保つ・悲しい話かどうか
【読んでいる私は誰ですか?】
毎回必ずここからスタートします。
誰の目線で語るのか。
もちろん語るのは「わたし」で良いのですが、それだと毎回似たり寄ったりの朗読になってしまいますので。
さて、今回のマッチ売りの少女はどうしよう。
神様でもいいし、雪あかりでも、亡くなったお婆さんでも良いですね。
語り手がどんな気持ちで少女
「やまなし」宮沢賢治
朗読のポイント・読んでいる私は誰ですか?・蟹の兄弟の台詞分けには意味がある?・川の底と川の上の表現の仕方
【読んでいる私は誰ですか?】
どの作品でも基本的に同じですが、地語りを読むときにまず考えたいのは「誰の目線なの?」というところです。
一人称であればすぐ答えは出ますが、三人称の場合は視点が誰か?を考えてみると良いと思います。
とはいえ、理由がなくてはいけません。
小説の内容を読み取った上で