ʏᴜsᴜᴋᴇ

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20240817

人は生まれてから死ぬまで変化し続ける生き物で、その過程であらゆる出会いと別れを経験する。私はそれをよく人通りの多い風景に喩えるんだけど、ほんの少しの距離を同じ方向に歩いていた人が、じゃあ私こっちだからと曲がっていく、ただそれだけのことなんだよね。その瞬間は、やっぱりちょっと寂しい。でも人生ってそういうものだから、ぜーんぜん悲しくないし、それでいい。やっぱり私は誰かの通りすがりにすぎないのだ。 その人それぞれの変化や決断をも受け止められたらいい。変わらないと思い込んで大事にし

    • 20240731

      もうすぐ30歳になる。嫌でもなければ楽しみでもなく、一切の抵抗もなく受け入れようとしていると、一年前の自分に教えられたらきっと驚くだろう。何かきっかけがあったわけではない。日々の生活の中で様々な要素が積み重なった結果なのだ。成人した日とも、上京する前の日とも違う、自分の中でささやかなスイッチが切り替わろうとする感覚。何も変わらないんだけどね。その数字よりももっと見つめないといけないことが山ほどあるんだと気付いているのかもしれないなー。

      • 20240711

        他人を受け入れるってなんだ。わからん。占い師の言ってたことは当たってるのか。そもそも私は他人との更なる関わりを求めているのか。でも、客観的に見て自分がいかに他人に対して心を閉ざしているかはわかる。私は結局一人が好きなんじゃないか。他人と関わると、大事にしているものがどんどん流れ出ていく感じがする。でも、人は誰かと関わらずに生きていくことはできないのよ。とにかく今は疲れている。

        • 20240630

          見てみたい、行くなら土曜の夜だなとずっと思っていて、やっと。とはいえ、いざ行くとなると有明やお台場辺りを車で通過するのが億劫で、散々逡巡したあげく日付が変わる頃に出発。あの辺りは街並みが機械的すぎて、昼間通ってもなんか胸がざわつくのに、夜に、しかも一人でなんて。首都高は何回走っても慣れない。案の定、景色に慣れる余裕もなく40分足らずで千鳥運河へ到着。 もっと近距離で見られるものだと思っていたけど、遠景を眺めるに留まった。ゴーという重低音が夜の帳を揺らす。人の気配のない、巨大

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        • 2024年3月
          13本
        • 歌詞和訳
          7本
        • 2024年2月
          6本
        • 2024年1月
          3本
        • 2023年11月
          3本
        • 2023年10月
          4本

        記事

          20240615 Honesty / Billy Joel

          If you search for tenderness It isn't hard to find You can have the love you need to live 優しさを探し出すことは容易い 生きる上で、なくてはならない 愛とやらも必ず手に入れられる But if you look for truthfulness You might just as well be blind It always seems to be so hard to give

          20240615 Honesty / Billy Joel

          20240611

          近しい人の助言を遮り、己の屈折した性格ばかりを肯定して、本当に失礼な人だと思う。反省。今よりも少なからずまともでいられた時を探ると、辿り着くのはいつだって子供時代だ。アナログとデジタルがまだ共存し、綯交ぜだった2000年代。確かに世界は今よりずっと広大で、何もかもが自分の手の中で完結してしまうような時代ではなかった。欲しいものはお店で買わなければならなかったし、友人との連絡手段は教室にしかなかった。そんな現在と過去の往来のなかで、私は数年ぶりにCDを買ったのだった。 ビリー

          20240520

          占い師に「もっと自分の中に他人を取り入れなさい」と言われた。ごもっとも。でも今ではすっかり私は迷子だった。誰かと繋がっているための道は複雑になり、正しく通っていたはずの心をどこかで見失ってしまった。 私の態度が不快な思いをさせているかもしれない。無論、他人の気持ちなどわかるはずはない。でも、そうかもしれない。誰もこんな話は聞きたくないだろう。私はいつからかそれを思いやりだと誤解して、挙げ句の果てに他人の気持ちなどわかるはずはない。それは相手にとってよい人であるためのものだと

          20240514

          20歳になったばかりの頃、ビールのおいしさなんて微塵もわからなかった。一方で、いつかわかる日が来るんだろうなという予感もあった。さながらビールと泡のグラデーションの如く、そのタイミングは訪れた。今では無抵抗の「とりあえず生」ができている。

          20240509

          繁忙期。己が甚だ無力であることを知る。なんの力にもなれていないのではないか。思考停止する時間も長い。忙しいと湯水の如く溶けていく時間。早く終わんないかな。 本を読むために大量の湯を沸かし、7分間パスタを茹でるなどして時間を生み出した。生まれては消えてゆくのは人も時間も同じか。

          20240430

          なんかもーみんなイヤ

          20240427

          九十九里浜。連休だからと特に旅行などと銘打つわけでもない。いくら海なし県育ちとはいえ、いまだにこの際限なく続く大自然には畏怖の念を抱く。飲み込まれてしまうのではないか。こここそが世界の果てなのではないか。浜辺を歩いていると、燃料代さえ払えばパラグライダーに乗せてやると勧誘を受ける。一体いくらなのか知らないが、気軽に命を預けられるほどのフットワークの軽さはない。ましてやどんなに素敵なオーシャンビューだろうと、私にとっては美しい恐怖でしかないこの場所で。 そんなに食べるつもりも

          20240424

          にんじん3本もダメにした。鬱

          20240420

          勢いで、映画『異人たち』を観に行った。以前も申し上げた通り、私は当事者意識を以って映画を語るのは好きじゃないけど、こういうのはもうお腹いっぱい。同性愛者としての苦悩はいつまで悲観的に描かれるんだろう。欧米受けとか商業ベースとか、そういうきな臭さを感じざるを得ない。ここ十数年でそれまでと比べてLGBTQへの風向きが変わってきたところで、映画や小説でそのモチーフが用いられることも増えてきて、文学史的な観点で言えば時代を記録できていてとても良いムーブメントではあると思うけど、その描

          20240414

          西高島平。首都高沿いをひたすら歩いていくと、板橋区立美術館がある。廃墟が点在するような住宅街とは裏腹に、会期最終日ということもあってか大盛況。第二次世界大戦前のわずかな戦乱期の間に隆盛を極めた日本のシュルレアリスム芸術。シュルレアリスムの始まりは詩だったのが驚き。どうしても絵の方が表現する方法としては適している気がするので、詩としてのシュルレアリスムを知れたのはよかった。一方で絵としてのシュルレアリスムでは、無意識の正体とも言える「心」の所在を、肉体の内側と脳内のどちらで捉え

          20240413

          美容師さんに「飲み行きたい時誘う友達とかいるんですか?」って聞かれた。時空歪んだ。かなり際どい質問ではなかろうか。こういう時、気の利いた返しができない大根役者な私。 そろそろシャンプーがなくなるので、帰りにドラッグストアに。メチャええ匂いのシャンプーに出会う。シャンプーってピンキリだな。しかもテスターがあんまりないので結構博打である。1回分のやつをさっき使ったけど当たりだった。うれしい。

          20240411

          会社から帰る電車で、スーツに着られた新社会人をよく見かけるシーズン。みんな握り拳ぐらい顔が小さくて、どこか溌剌としている。若さってこういうことかと痛感する刹那。社会がいかに不合理だらけか、じきに知るんだぞと嘯く私は、車窓の中ですっかりくたびれている。こんなんじゃだめだ。もっと凛としていなければ。この相変わらず曖昧な気候の手も借りてボロボロで生きる。