ʏᴜsᴜᴋᴇ

ʏᴜsᴜᴋᴇ

マガジン

記事一覧

20240514

20歳になったばかりの頃、ビールのおいしさなんて微塵もわからなかった。一方で、いつかわかる日が来るんだろうなという予感もあった。さながらビールと泡のグラデーション…

20240509

繁忙期。己が甚だ無力であることを知る。なんの力にもなれていないのではないか。思考停止する時間も長い。忙しいと湯水の如く溶けていく時間。早く終わんないかな。 本を…

20240430

なんかもーみんなイヤ

ʏᴜsᴜᴋᴇ
2週間前

20240427

九十九里浜。連休だからと特に旅行などと銘打つわけでもない。いくら海なし県育ちとはいえ、いまだにこの際限なく続く大自然には畏怖の念を抱く。飲み込まれてしまうのでは…

ʏᴜsᴜᴋᴇ
3週間前

20240424

にんじん3本もダメにした。鬱

ʏᴜsᴜᴋᴇ
3週間前
1

20240420

勢いで、映画『異人たち』を観に行った。以前も申し上げた通り、私は当事者意識を以って映画を語るのは好きじゃないけど、こういうのはもうお腹いっぱい。同性愛者としての…

ʏᴜsᴜᴋᴇ
4週間前

20240414

西高島平。首都高沿いをひたすら歩いていくと、板橋区立美術館がある。廃墟が点在するような住宅街とは裏腹に、会期最終日ということもあってか大盛況。第二次世界大戦前の…

ʏᴜsᴜᴋᴇ
1か月前
2

20240413

美容師さんに「飲み行きたい時誘う友達とかいるんですか?」って聞かれた。時空歪んだ。かなり際どい質問ではなかろうか。こういう時、気の利いた返しができない大根役者な…

ʏᴜsᴜᴋᴇ
1か月前

20240411

会社から帰る電車で、スーツに着られた新社会人をよく見かけるシーズン。みんな握り拳ぐらい顔が小さくて、どこか溌剌としている。若さってこういうことかと痛感する刹那。…

ʏᴜsᴜᴋᴇ
1か月前

20240407

普段道端に咲いている花には目もくれないくせに、桜の写真だけは撮らずにいられないのは、日本人としての性分が故なのだろうか。ましてや、後で見返すこともない。桜を見る…

ʏᴜsᴜᴋᴇ
1か月前
1

20240406

貧乏性。5年ぐらい前に付き合っていた年上彼氏の口癖が『お金ない』だった。私は黙って彼を助手席に乗せ、ガソリン代を請求することもなかったうえ、安価なデートプランを…

ʏᴜsᴜᴋᴇ
1か月前
1

20240402

あっという間に四月。エイプリルフールで盛り上がるのは勝手だけど、年々節度のなさを増す嘘を見かけて滅入る。この世の何もかもが覆る嘘を吐けたらいいのに。夢オチ。 後…

ʏᴜsᴜᴋᴇ
1か月前

20240331 掏摸 / 中村文則

人生というものは、何かが起きるまでそれが「運命だった」と知ることはない。予定説よろしく、あらかじめ全知全能の存在によって、これから起こることは生まれた時から全て…

ʏᴜsᴜᴋᴇ
1か月前

20240330

久しぶりに抜けるような青空を見た。やはり世界はこうあるべきなのだ。連綿とした寒くて暗い毎日には、気分がよく落ち込んだ。この空が本当にどこにでも繋がっているなら、…

ʏᴜsᴜᴋᴇ
1か月前
1

20240327 You've Got a Friend / Carole King

When you're down and troubled And you need some lovin' care And nothin', nothin' is goin' right Close your eyes and think of me And soon I will be there To brig…

ʏᴜsᴜᴋᴇ
1か月前

20240325

ペントハウスロスを経て『ナイルパーチの女子会』を観ている。水川あさみ主演ええやんと思って見始めたものの、これまでにない狂気性のオンパレードに胸がざわついている。…

ʏᴜsᴜᴋᴇ
1か月前

20240514

20歳になったばかりの頃、ビールのおいしさなんて微塵もわからなかった。一方で、いつかわかる日が来るんだろうなという予感もあった。さながらビールと泡のグラデーションの如く、そのタイミングは訪れた。今では無抵抗の「とりあえず生」ができている。

20240509

繁忙期。己が甚だ無力であることを知る。なんの力にもなれていないのではないか。思考停止する時間も長い。忙しいと湯水の如く溶けていく時間。早く終わんないかな。

本を読むために大量の湯を沸かし、7分間パスタを茹でるなどして時間を生み出した。生まれては消えてゆくのは人も時間も同じか。

20240430

なんかもーみんなイヤ

20240427

20240427

九十九里浜。連休だからと特に旅行などと銘打つわけでもない。いくら海なし県育ちとはいえ、いまだにこの際限なく続く大自然には畏怖の念を抱く。飲み込まれてしまうのではないか。こここそが世界の果てなのではないか。浜辺を歩いていると、燃料代さえ払えばパラグライダーに乗せてやると勧誘を受ける。一体いくらなのか知らないが、気軽に命を預けられるほどのフットワークの軽さはない。ましてやどんなに素敵なオーシャンビュー

もっとみる

20240424

にんじん3本もダメにした。鬱

20240420

勢いで、映画『異人たち』を観に行った。以前も申し上げた通り、私は当事者意識を以って映画を語るのは好きじゃないけど、こういうのはもうお腹いっぱい。同性愛者としての苦悩はいつまで悲観的に描かれるんだろう。欧米受けとか商業ベースとか、そういうきな臭さを感じざるを得ない。ここ十数年でそれまでと比べてLGBTQへの風向きが変わってきたところで、映画や小説でそのモチーフが用いられることも増えてきて、文学史的な

もっとみる
20240414

20240414

西高島平。首都高沿いをひたすら歩いていくと、板橋区立美術館がある。廃墟が点在するような住宅街とは裏腹に、会期最終日ということもあってか大盛況。第二次世界大戦前のわずかな戦乱期の間に隆盛を極めた日本のシュルレアリスム芸術。シュルレアリスムの始まりは詩だったのが驚き。どうしても絵の方が表現する方法としては適している気がするので、詩としてのシュルレアリスムを知れたのはよかった。一方で絵としてのシュルレア

もっとみる

20240413

美容師さんに「飲み行きたい時誘う友達とかいるんですか?」って聞かれた。時空歪んだ。かなり際どい質問ではなかろうか。こういう時、気の利いた返しができない大根役者な私。

そろそろシャンプーがなくなるので、帰りにドラッグストアに。メチャええ匂いのシャンプーに出会う。シャンプーってピンキリだな。しかもテスターがあんまりないので結構博打である。1回分のやつをさっき使ったけど当たりだった。うれしい。

20240411

会社から帰る電車で、スーツに着られた新社会人をよく見かけるシーズン。みんな握り拳ぐらい顔が小さくて、どこか溌剌としている。若さってこういうことかと痛感する刹那。社会がいかに不合理だらけか、じきに知るんだぞと嘯く私は、車窓の中ですっかりくたびれている。こんなんじゃだめだ。もっと凛としていなければ。この相変わらず曖昧な気候の手も借りてボロボロで生きる。

20240407

20240407

普段道端に咲いている花には目もくれないくせに、桜の写真だけは撮らずにいられないのは、日本人としての性分が故なのだろうか。ましてや、後で見返すこともない。桜を見るということは、肉眼で見た時がその感動のピークであり、写真になってしまえばそこに桜本来の美しさを見出すことはない。私は、花の美しさを直に感受するというよりは、春の到来であらゆら生命が活気付いていくのを間接的に歓迎しているような気がする。寒くて

もっとみる

20240406

貧乏性。5年ぐらい前に付き合っていた年上彼氏の口癖が『お金ない』だった。私は黙って彼を助手席に乗せ、ガソリン代を請求することもなかったうえ、安価なデートプランを編み出すのに苦労した。結局そんなマイナスな言葉に端を発して自然消滅するのだが、私も当時の彼の年齢になりようやく彼の気持ちがわかる。本当に呆れる。いかに自分が子供だったか思い知らされる日々。

そんなわけで長らく電子書籍一辺倒だった私も、ブッ

もっとみる

20240402

あっという間に四月。エイプリルフールで盛り上がるのは勝手だけど、年々節度のなさを増す嘘を見かけて滅入る。この世の何もかもが覆る嘘を吐けたらいいのに。夢オチ。

後悔しないように生きろと言われて、効率よく人生を消化できる人はすごい。頭ではわかっていても、私にはできないから。大体、そんなエネルギーが自分の中に存在し得る気がしないのだ。束の間のボーナスステージの如く、私に惜しみない力をくれるはずだった太

もっとみる
20240331 掏摸 / 中村文則

20240331 掏摸 / 中村文則

人生というものは、何かが起きるまでそれが「運命だった」と知ることはない。予定説よろしく、あらかじめ全知全能の存在によって、これから起こることは生まれた時から全て決まっているとはいえ、だ。最後に「僕」は予期せず自らの命を「掏摸」されてしまう。彼は、自らが捨ててきた財布のような最後を迎える。人生とはつくづく皮肉なことの連続だ。

20240330

久しぶりに抜けるような青空を見た。やはり世界はこうあるべきなのだ。連綿とした寒くて暗い毎日には、気分がよく落ち込んだ。この空が本当にどこにでも繋がっているなら、私はイギリスでも生きていけるだろうか。

自分と他者とのギャップに苦しむ。自分にとっては当然のことが、誰かにとってはそうではないこと。「存在を忘れられるようなことするからでしょ」って言われたけど、私は誰のことも忘れないんだけどな。なんなの。

もっとみる
20240327 You've Got a Friend / Carole King

20240327 You've Got a Friend / Carole King

When you're down and troubled
And you need some lovin' care
And nothin', nothin' is goin' right
Close your eyes and think of me
And soon I will be there
To brighten up even your darkest night

なにかに落ち込

もっとみる

20240325

ペントハウスロスを経て『ナイルパーチの女子会』を観ている。水川あさみ主演ええやんと思って見始めたものの、これまでにない狂気性のオンパレードに胸がざわついている。『女同士特有の』というよりは、より主語の大きい、人間の根源的な支配欲とか独占欲をデフォルメしているような話。人と人の関わりって本当にスライムみたいというか、外界からの刺激で形が変わりやすいものだから、常に正しい形態であるってのは難しいんだけ

もっとみる