川井利彦 小説家

初めまして。小説家の川井利彦です。 本が売れなくなってきた現代において新しい小説家のス…

川井利彦 小説家

初めまして。小説家の川井利彦です。 本が売れなくなってきた現代において新しい小説家のスタイルを日々探求しています。 アメージング出版より小説を初出版! https://www.amazon.co.jp/dp/4910180958/

メンバーシップに加入する

■なにをするサークル・コミュニティか 私の小説読むことができ、新作を毎日公開、 さらに掲示板を使って、小説の感想や意見をもらいながら、読者と作家の双方向のコミュニケーションが取れるコミュニティ。 ■活動方針や頻度 新作小説を毎日公開。 掲示板への投稿も都度発信。 ■どんな人に来てほしいか 小説が好きな人はもちろん、感想や意見を投稿したい人。 作品作りにも参加したい人は大歓迎。 ■どのように参加してほしいか 掲示板への投稿を積極的に行ってほしい。 小説を読むだけでも大丈夫です。

  • プレミアムプラン

    ¥2,500 / 月
    初月無料

マガジン

  • トランスミッションⅡ

    • 16,916本

    トランスミッションⅠのミラーマガジンです。脆弱性が報告されたため設置しています。🌱参加者100名、フォロワ数150名、3000記事以上が収録されています。🌱コンテンツを広めたい方の参加、お待ちしています。🌱マナー:①連続投稿はしない②社会一般的に不適切な記事は投稿しない③トップ画面は変えない。参加希望の方は,マガジンの固定記事からコメントしてね(ง •̀ω•́)ง

  • 楽しく活動マガジン

    • 5,849本

    このマガジンは「楽しく、続ける」を趣旨として発信してます。 まだnoteに慣れてない人は知り合いづくりと記事の共有を兼ねてぜひご参加してみてはいかがでしょう マガジン投稿ルール 記事の投稿は、無制限です 記事の投稿は、自由にしてください! タイトル等は、変更しないでください!

  • 小説・詩共同運営マガジン

    • 2,479本

    小説家・詩を書いているの皆様へ 小説・詩をたくさん投稿してください! 写真もたくさん付けていいです! たくさんの参加お待ちしています 共同マガジンは、複数のクリエイターが1つのマガジンに記事を掲載できる機能です。参加することで、このマガジンに投稿できるようになります。  遊星と一緒に記事を公開することで、たくさんの人たちに読んでもらいましょう!

  • 小説家川井利彦【書き方の学校】

    主に小説を書き方を毎日発信していきます。

  • 小説「世界から本が消えた日」

    小説「世界から本が消えた日」専用マガジンです。

記事一覧

固定された記事

小説「天上の絵画」vol.1

序章 ・二〇二三年 都内某刑務所内 受刑者面会室  『上を向けば方図がない』  このことわざを聞いたことがあるだろうか。 「上を見ればキリがないから、節度をわき…

121

小説「天上の絵画」 第二部 vol.2

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。 今回は【「天上の絵画」第二部 vol.2】をお送りします。 まだvol.1を読んでいない方は、こちらから読んでみてく…

小説家の川井利彦のここだけの話

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。 いつもお読みいただきありがとうございます。 今回は無料公開された【「天上の絵画」第二部 vol.2】についてと次…

小説家川井利彦のここだけの話

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。 今回は小説「天上の絵画」の第二部について、あれやこれや語りたいと思います。 そもそも「天上の絵画」という作…

小説「天上の絵画」第二部 vol.1

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。 今回は小説「天上の絵画」第二部 vol.1をお送りします。 第一部をまだ読んでいない方はまずこちらからどうぞ! …

小説家川井利彦のここだけの話

今回は無料公開した【小説「天上の絵画」第二部 承前 岩谷英司】についてお伝えします。 まだ読んでいない方はまずはこちらからご覧ください。 さて今回の「岩谷英司」に…

小説「天上の絵画」第二部 承前

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。 今回は「天上の絵画」第二部 承前として、主人公渡井蓮の親友でありライバルの「岩谷英司の物語」をお伝えします…

連続投稿500日達成!!
これで一旦「書き方の学校」をお休みして、今後は毎週日曜日に小説を投稿していきます。

13

小説の基本的な書き方

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。 今回は「小説の基本的な書き方」についてご紹介します。 本題に入る前にお知らせです。 ◎小説「本からの手紙」…

32

小説「天上の絵画」第二部

 高校二年生の頃、どうしても入賞したかったコンクールがあった。小さいころから大好きだった画家が、当時金賞を受賞したコンクールでその時の作品がきっかけで、彼は有名…

22

プロの小説家が教える!伏線の上手な使い方

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。 今回は「伏線の上手な使い方」についてご紹介します。 本題に入る前にお知らせです。 ◎小説「本からの手紙」が…

23

小説「天上の絵画」第二部

 引っ越しを一週間後に控え「いい加減荷物をまとめなければいけない」という気持ちはあるが、身体が鉛のように重くどうしても動かない。  「とりあえず段ボールだけでも…

15

小説「天上の絵画」第二部

 ベッドから跳ね起きた優愛が時計を見ると、深夜二時過ぎだった。身体を横にしてから一時間ほどしか経っていない。顔を洗うために洗面所へ向かうと、目の周りが腫れ、白目…

23

基本的な小説の書き方

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。 今回は「基本的な小説の書き方」についてご紹介します。 本題に入る前にお知らせです。 ◎小説「本からの手紙」…

50

読者の満足感を高めるクライマックスの描き方

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。 今回は「読者の満足感を高めるクライマックスの描き方」についてご紹介します。 本題に入る前にお知らせです。 …

12

小説「天上の絵画」第二部

朝焼けの陽光をうけ、水面が金色に輝いている。視線を上げると海面から立ち昇る白い靄が、ゆるやかな曲線を描く水平線を覆い隠していた。  浜辺に置かれたイーゼルが、海…

12
小説「天上の絵画」vol.1

小説「天上の絵画」vol.1

序章

・二〇二三年 都内某刑務所内 受刑者面会室

 『上を向けば方図がない』

 このことわざを聞いたことがあるだろうか。

「上を見ればキリがないから、節度をわきまえよ」という意味だ。
この言葉を始めて聞いたのは、「全国小学生絵画コンクール」で金賞を受賞した時だった。息子の功績に誇らしげな母親を尻目に、隣に立つ父親が、か細い声でつぶやいたのを耳にした。その時は意味もわからず、訝しげに首を傾げ

もっとみる
小説「天上の絵画」 第二部 vol.2

小説「天上の絵画」 第二部 vol.2

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。

今回は【「天上の絵画」第二部 vol.2】をお送りします。

まだvol.1を読んでいない方は、こちらから読んでみてください。

さらにメンバーシップ限定で「小説家川井利彦のここだけの話」を公開しています。
小説の話や日々考えていることなどをお伝えしていますので、もし良かったらご覧ください。

今回は、次回作の構想についてお話してしますので、

もっとみる
小説家の川井利彦のここだけの話

小説家の川井利彦のここだけの話

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。

いつもお読みいただきありがとうございます。

今回は無料公開された【「天上の絵画」第二部 vol.2】についてと次回作の構想についてお話します。

まずはこちらからご覧ください。

※ここからはネタバレを含みます。

小説家川井利彦のここだけの話

小説家川井利彦のここだけの話

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。

今回は小説「天上の絵画」の第二部について、あれやこれや語りたいと思います。

そもそも「天上の絵画」という作品は、以前一度完結している作品であり、大筋の物語展開は変わりません。ですがあえて、書き直すことを決めたのには理由があります。

小説「天上の絵画」第二部 vol.1

小説「天上の絵画」第二部 vol.1

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。

今回は小説「天上の絵画」第二部 vol.1をお送りします。

第一部をまだ読んでいない方はまずこちらからどうぞ!

第一部を読み終えた方は、第二部 承前もお楽しみください。

主人公渡井蓮のライバルであり親友の岩谷英司の物語を描いています。

彼の生い立ちや葛藤、トラウマなど、第一部では描かれなかった重要な場面が描かれています。ぜひ読んでみて

もっとみる
小説家川井利彦のここだけの話

小説家川井利彦のここだけの話

今回は無料公開した【小説「天上の絵画」第二部 承前 岩谷英司】についてお伝えします。

まだ読んでいない方はまずはこちらからご覧ください。

さて今回の「岩谷英司」についてですが、彼は主人公の渡井蓮の親友でありライバル的な存在なわけですが、けっこう複雑な心情を抱えています。

小説「天上の絵画」第二部 承前

小説「天上の絵画」第二部 承前

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。

今回は「天上の絵画」第二部 承前として、主人公渡井蓮の親友でありライバルの「岩谷英司の物語」をお伝えします。

若干のネタバレもありますので、第一部を読まれていない方はまずはこちらをご覧ください。

さらにこの「岩谷英司の物語」について、僕の考えをお伝えしている記事をメンバーシップ限定で公開しています。

そちらもよかったら、ご覧ください。

もっとみる

連続投稿500日達成!!
これで一旦「書き方の学校」をお休みして、今後は毎週日曜日に小説を投稿していきます。

小説の基本的な書き方

小説の基本的な書き方

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。

今回は「小説の基本的な書き方」についてご紹介します。

本題に入る前にお知らせです。

◎小説「本からの手紙」が全然売れていません!!

著者、第二作目にして、初の書籍化。
本の中に残された一文からすべては始まる。

全く売れていません。

現在のAmazonランキング…

126万位。

ぜひ買ってください!

よろしくお願いします。

もっとみる
小説「天上の絵画」第二部

小説「天上の絵画」第二部

 高校二年生の頃、どうしても入賞したかったコンクールがあった。小さいころから大好きだった画家が、当時金賞を受賞したコンクールでその時の作品がきっかけで、彼は有名画家の仲間入りをした。
 自分もその画家と同じ賞を受賞すれば、その背中に追いつけるかもしれない。
 スランプに陥り、思う様に絵が描けずにいた当時の優愛にとって、そのコンクールは最後の希望だった。
 学校と食事以外の時間は全て絵を描くことに費

もっとみる
プロの小説家が教える!伏線の上手な使い方

プロの小説家が教える!伏線の上手な使い方

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。

今回は「伏線の上手な使い方」についてご紹介します。

本題に入る前にお知らせです。

◎小説「本からの手紙」が全然売れていません!!

著者、第二作目にして、初の書籍化。
本の中に残された一文からすべては始まる。

全く売れていません。

現在のAmazonランキング…

126万位。

ぜひ買ってください!

よろしくお願いします。

◎小

もっとみる
小説「天上の絵画」第二部

小説「天上の絵画」第二部

 引っ越しを一週間後に控え「いい加減荷物をまとめなければいけない」という気持ちはあるが、身体が鉛のように重くどうしても動かない。
 「とりあえず段ボールだけでも」と組み立てているとチャイムが鳴った。
 のぞき穴から覗くと、見覚えのある男性が二名立っていた。事件後すぐに聴取にやってきた刑事だった。確か名前は権藤と長谷部。
 玄関を開けると若い長谷部が「突然お邪魔して申し訳ありません」と警察手帳を見せ

もっとみる
小説「天上の絵画」第二部

小説「天上の絵画」第二部

 ベッドから跳ね起きた優愛が時計を見ると、深夜二時過ぎだった。身体を横にしてから一時間ほどしか経っていない。顔を洗うために洗面所へ向かうと、目の周りが腫れ、白目が充血している。頬には涙が流れた跡が残っていた。
 葬式が終わってから、それまで張り詰めていた糸が突然切れてしまい、受け入れがたい現実と胸を抉る悲しみが津波のように押し寄せてきた。英司を失った悲劇を自分の中で消化することができない。そのせい

もっとみる
基本的な小説の書き方

基本的な小説の書き方

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。

今回は「基本的な小説の書き方」についてご紹介します。

本題に入る前にお知らせです。

◎小説「本からの手紙」が全然売れていません!!

著者、第二作目にして、初の書籍化。
本の中に残された一文からすべては始まる。

全く売れていません。

現在のAmazonランキング…

126万位。

ぜひ買ってください!

よろしくお願いします。

もっとみる
読者の満足感を高めるクライマックスの描き方

読者の満足感を高めるクライマックスの描き方

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。

今回は「読者の満足感を高めるクライマックスの描き方」についてご紹介します。

本題に入る前にお知らせです。

◎小説「本からの手紙」が全然売れていません!!

著者、第二作目にして、初の書籍化。
本の中に残された一文からすべては始まる。

全く売れていません。

現在のAmazonランキング…

126万位。

ぜひ買ってください!

よろし

もっとみる
小説「天上の絵画」第二部

小説「天上の絵画」第二部

朝焼けの陽光をうけ、水面が金色に輝いている。視線を上げると海面から立ち昇る白い靄が、ゆるやかな曲線を描く水平線を覆い隠していた。
 浜辺に置かれたイーゼルが、海風に煽られて今にも倒れてしまうのではと心配になったが、土台がしっかりしているのか、イーゼル自体の質量が重いせいなのかビクともしない。
 キャンバスの前に立った英司は、腕を大きくしならせて筆を振った。描くことに集中し没頭しているときの彼のクセ

もっとみる