妻の円形脱毛症が治るまで②

＜②妻との関係を本気で考える＞
その当時は、仕事からの帰宅後、酒を飲みながら子供たちとわちゃわちゃ遊んだりしゃべったりしていることが多かったのですが、そんな時でも時々妻のいら立ちを感じることがありました。
私はその時、自分がリラックスすることしか考えておりませんでした。妻の気持ちを考えると、本当はもっと見て欲しい、会話して欲しい。相談に乗って欲しい等。いろいろあったと思います。
結局私は、機嫌が悪い妻から逃げていたのだと思います。この状態を良い方向へ変えるには、妻と真正面から向き合うこと。これが一番だと感じました。

それではどうすれば、夫婦円満になれるのか。いろいろ考えました。最近の私は、妻の悪いところばかりを見ていました。（朝起きるのが遅い、朝ごはんを作ってくれない、時間にルーズ、いつも機嫌が悪い、世間体を気にしすぎ、いちいち細かい等）何かにつけ、文句は言いませんが、（ケンカになると疲れるので）妻に対するストレスをためていました。

しかし、以前ユーチューブで鴨頭嘉人さんの講演を見て、その中で夫婦関係をよくする方法が紹介されておりました。まずすべきことは「奥さんの良いところをノート一杯に埋めること」とおっしゃられておりました。そして私はまずはそこから始めました。

妻のいいところ⇒気遣いができる・両親想い・教え方がうまい・おしゃれ・きれい好き・音楽が好き・頭がいい・涙もろい等　まだまだ一杯あります。ノート一杯にいいところを書いたあと、確かに、妻に対する想いが強くなったのを感じました。妻と初めて会ったころの魅かれたきっかけや、映画を見て泣いていた純粋なところ、おしゃれしたときのうれしそうな顔など。

自分は当時この人を本気で好きだった、ということを再確認できました。そして今でもやっぱり好きだ、ということも確認でき、胸が熱くなりました。

それまでは帰宅後の過ごし方が、子供との時間・自分の時間についやしていましたが、意識して妻との時間を増やすようにしていきました。例えば、今日仕事であったことを話したり、子供の様子や学校のことを聞いたり。
普通の夫婦が当たり前にやっているであろうことを主体的に切り出すようにしていきました。

また、妻が不満に思ってそうな態度の時は、まずは自分で何が悪いのかを真剣に考えて、出来ることをやり、それでも機嫌が直らないときは「何が悪いのか」を直接聞くようにしました。今までは「なんなんだ。言いたいことがあるなら言えばいいのに。」と機嫌が悪くても無視することが多かったです。
それを一つ一つこちらから主体的に歩み寄り、妻のストレスを減らしていこうと決めました。

これらを少しづつ意識して続けていくなかで、だんだんと夕食を楽しく笑いながら過ごす時間が増えていきました。

＜③自分の人格を変える＞
妻からの衝撃の告白があり、自分自身を振り返ったときに、自分の性格はクソだと強く感じました。
このままの性格では、家族全員を不幸にしてしまう。なんとかしなくては駄目だ。ただ人の性格ってなかなか変わらない。自分が出来ることって何だろう。と考えたときに、良い生活習慣が人生を変えるという内容の本を以前読んだことを思い出しました。
良い習慣ってなんだろう。当時私は、慎重175センチで、体重が85キロというだいぶ太り気味の状況でした。まずは、身体の健康を手に入れて、心を健康にしていこうと決めました。

実は私は、過去何度かフルマラソンに挑戦し5回ほど完走した経験があります。若いときですが。それで走る楽しさは知っていたのですが、最近は仕事の忙しさにかまけて全くやっていませんでした。

その為、朝早く（5時）起きて、少しづつ、週1回、2回、3回増やしながら走り始めました。朝はもともと苦手ではなかったのですが、習慣化するまでは苦労しました。

しかし、この活動が実はとても良かったです。私の人生を大きく変えたといっても過言ではありません。走るって本当に気分を良くします。妻と喧嘩して気分が悪かった時も、走ることでスッキリすることが出来ました。得意先とのトラブルでへこんでいたときも、走ることで前向きになれました。運動は、精神にいい影響をもたらすのかもしれない。この習慣を続けていこうと心に決めました。

運動習慣の効果については、別途詳細について話ますが、明らかに自分の性格が前向きに、プラス思考、ポジティブ思考に変化していくことを感じました。
全てがいい方向に進んだ気がします。妻へ対する態度も変化しました。
例えば、妻が子供を叱っているとき、今までは基本疲れるんで極力無視でしたが、現在では、「どうした？」から始まり、妻がしかった要因を確認し、出来ることなら妻の代わりに私の言葉で子供に駄目な理由を伝え、今後どうすべきかのアドバイスを与えるようになりました。他にも、妻がため息を漏らしたときに、「なんかあった？」と気遣いをしたり、ちょっとしたことに「ありがとう」と感謝の気持ちを表現したり、朝必ず「おはよう」の声掛けをするようになったり。
普通の夫婦にとっては当たり前のことを、改めて出来るようになりました。
運動習慣は、明らかに私の人格を良い方向へ変化させてくれました。

続きは明日。