#135 サラリーマン、ボーカルの音作りをする「夜に駆ける」
今回から定型分の始まり辞めます。
↓のようにサムネでパッと内容がわからないのは、自分で振り返る時にしろ皆さんが見る時にしろあんまりイケてないと思うので。
今回は曲コピーチャレンジです。ボーカルの音作りをしていきましょう。
↓↓ 前回 ↓↓
初音ミクさんの音作りについて
こちらは昔記事#66から5回くらいかけて学んだので大体のことはできるはずです。
今回はYOASOBIの歌い方にどれだけ寄せれるかってところですね。
まずは聴いてみましょう。
コピーした音源がこちら。（ベタ打ちですが）
うーんやはりベタ打ちだと裏声や細かい強弱などが再現し切れていないですね。
各セクションに分けて見ていきましょう。
「沈むように」
ここで着目するのは2点。「む」と「う」です。
・「む」
さらっと聴いていたらあまり気づかないですが、しゃくりが入ってますね。
文字にするのは難しいですが「むぅ〜↑」って感じで、元の音程よりも低いところから入って即座に引き上げています。
初音ミクでのしゃくりの入れ方はいろんな方法があると思うんですが、今回はその一例をご紹介。
今だと↑のようにMIDIノートをそのまま並べただけです。
初音ミクさんは高性能なので、これだけでも自然な感じで発声をしてくれて、
滑らかに自然なしゃくりがデフォルトでも入っているように感じます。
今回は意図的にハッキリとしたしゃくりを発声させましょう。
やり方としては超単純。
「む」の部分を「む」と「う」に分けて、出だしの「む」の音源を下げるだけ。
あとは「む」の長さや高さを調整すれば割と思い通りのしゃくりが作れます。
これだけでも十分ですが、他にもピッチベンドを弄ったり細かくしゃくりを調整する方法もあるみたいです。以下のようなサイト参照。
・「う」
「沈むように」の「う」です。
こちらはしゃくりとは違って細かく音程が動いているような聴こえ方です。
ボーカルの専門家ではないので適当言ってるかもですが、一種のビブラート的な感じですかね。
こちらもやり方としては超単純。
これを
こうするだけで割と再現できます。
こまかーくMIDIノートを分割して実際に揺らしてあげましょう。
これだけだとハッキリと揺れの部分が発声されるので、もっとさりげなく入れたい等あれば「Velocity」等のパラメータを弄ればスッキリします。自分はちょい抑えめにしました。
「溶けてゆくように」
ここでは大きな着目点が一点。ファルセット（裏声）です。
「てゆく」のところがファルセットになってますね。
ということで初音ミクさんにファルセットを出してもらいましょう。
ファルセットの出し方は結構複雑で色んなパラメータをいじる必要があります。
以下に重要な順でザックリまとめておきます。
「クロスシンセシス」：Soft音源と混ぜて柔らかい声に。
「BRE」：ちょっと息を混ぜた声に。
「BRI」：ちょっと下げて元気を無くす。
「OPE」：ちょっと下げて口の閉じ気味に。
「DYN」：ここまでで全体的に音量が下がってるので上げて調整。
画像で見ると以下のような感じになってます。
「てゆく」の３文字だけでこの労力。フルでやろうとすると大変ですね。
あとは「溶けてゆくように」の「に」のビブラートですね。
こちらは以下のようにあらかじめプリセットがたくさん用意されているのでそれっぽいのを選んで、長さを指定して完成です。
「二人だけの空が広がるように」
こちらも先ほどのテクニックを使ってしゃくりとファルセットを入れていきます。
同じ説明になるので割愛します。
完成！
聴き比べて見ましょう。
まずはいじる前。
こちらがいじった後。
ほうほう、初めてやったのでだいぶ荒削りですがやりたいことはなんとなくできてる気がします。ちょっとあからさまにやりすぎかもしれないですね。
これがいわゆる調教ってやつですね。もっと頑張ります。
ちなみに調教については以下記事が非常に参考になりました。
さいごに
今回は初音ミクさんの音作り編でした。
次回はピアノを見ていこうと思います。
ここまで見ていただきありがとうございました。
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