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2024年5月の記事一覧

「うつくしが丘の不幸の家」を読んで

「うつくしが丘の不幸の家」を読んで

「うつくしが丘の不幸の家」
著者:町田そのこ
オーディブル版の感想文です。

作家「町田そのこ」さんの代表作である「52ヘルツのクジラたち」の映画公開をメディアが取り上げていた。福岡県出身の作家として活躍されている方が、わたしが住んでいる福岡の近いところにいらっしゃることに驚いた。

それから町田そのこさんの作品に興味を持ち、「うつくしが丘の不幸の家」のオーディブル版を読んでみました。

タイトル

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「リカバリー・カバヒコ」を読んで

「リカバリー・カバヒコ」を読んで

「リカバリー・カバヒコ」
著者:青山美智子
オーディブル版を読んで。

4月頃から、「2024年本屋大賞ノミネート作品」の中から気になる作品を選んで読んでいます。「リカバリー・カバヒコ」は、5つの連続短編で読みやすく感じてオーディブルで読んでみました。(ネタバレあり注意)

リカバリーとは、取り戻す、回復、修復、復元などの意味があります。私も数十年生きていると、修復したいことが思い出すだけでも山の

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「じい散歩 妻の反乱」「団地のふたり」を読んで

「じい散歩 妻の反乱」「団地のふたり」を読んで

「じい散歩 妻の反乱」「団地のふたり」
著者:藤野千夜
オーディブル版を読んで。

「じい散歩」を読んだとき、日々の生活を綴られている文章のテンポが読みやすく感じていました。それで続編の「じい散歩 妻の反乱」も気になり読み始めると一気に読み進めてしまいました。

藤野千夜さんの作品は、日常の生活のリアル感が感じられて共感できるところも多数あります。やはり、実在のモデルがあるようです。

雑誌のイン

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「スピノザの診察室」を読んで

「スピノザの診察室」を読んで

「スピノザの診察室」
著者:夏川草介
オーディブル版を読んで(聴いて)の感想です。

毎年この時期になると本屋大賞ノミネート作品が気になります。2024年ノミネート作品のなかで気になったのが「スピノザの診察室」です。
「スピノザって、何?」というところから興味を持ちはじめて、この作品を読むことに。

「老い」「病気」「幸せ」について「スピノザの診察室」を読み進めていくと、人の「老い」「病気」「幸せ

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