2021年11月に読んだ本
塞王の楯火消しのシリーズで大ファンになった今乗りに乗ってる作家のノンシリーズ。前作では一代の梟雄、松永久秀を描いた作品で市政の人ではなく武将のこともこんなに描けてしまうのか、と思わさせられたが本作はまた名もなき庶民が主人公。城の石垣積みで名高い近江穴太衆が一方の主人公。対するはこれも同じく近江の鉄砲鍛冶で名高い国友衆。どんな攻撃からも城を守るという強い意志で石垣を組み上げる穴太衆に対してどんな守りも突破してしまう強力な武器を作ることでいわば核の抑止力のように戰を終わらせてしま