「時が熟す」を待てるかどうか⏳️

そうする／そうなる
見つける／見つかる
育てる／育つ

どれも違いますね。
その些細な違いが実は、すごく大きな気がします。

些細で大きなその違いは「時が熟すのを待てるかどうか」な気がします⏳️

トマト、もうちょっと赤くなってほしいぞ🍅
桃、もう少し経てば甘くなる。早く食べたいぞ🍑
コンポスト、早く1年すぎて堆肥になっておくれ。庭にまきたいぞ🌱

動き始めた新プロジェクト、早く結果を知りたいぞ📃
なかなか言葉が出ないこの人、早く心を決めてほしいぞ⌚
くり返してるのに変わらない。あの人に早く変わってほしいぞ👓️

なんだか急かしてばかりです。

タネまきの翌日に花を見たいと言うみたいな🌻
過程は短くて早ければ良いと信じ切っているみたいな

世界に無茶ぶりしている感じもします。

そんな風にも見えてきます。

時間だって熟すのです🍂
そう思うこともできそうです。

今こう思うようになった。それはやっぱり今だった。
昨日じゃなくて今日だった。来週でもなく今だった。

あの時これを知っていたら、と悔やむこともありますが
やっぱり今でしかなかったのです。

あの時なら通り過ぎていたのです。

自分の中の準備ができて、世界の色々が重なって

あの出来事が繋がって、ふと空を見て風が吹いて、気持ちがすうっと動き始めて、どこからかこの気付きがやってきて

今このタイミングで僕の中に熟したのです🍐

毎週日曜日に投稿するこのエッセイ。

何を書こうか迷う日もあります。

そんな時は歩きます。勤務先まで良い散歩。
歩いて片道40分。通勤しながら考えます💭

「言葉を見つける時間」にしよう。
初めはそう思っていました。でも何とかしようと意気込んで、力んで固くなっちゃうかも。

「言葉が見つかる時間」になれば良いよなと、今回はふと思えたのです。

原稿を済ませちゃいたい気持ちを緩めて、言葉を追うのを止めてみる。
景色や風を楽しみながら、頭を自由に緩めてみる。

花とか雲とか目が向いて、良い言葉がふと湧いてくる。
（こともある）

今回はそうやって書きました🖊️

言葉を探して文章を作らず、
言葉が見つかって文章が生まれるように。

なんとかしたくて頑張っちゃうけど、うまくいくのか心配だけど

「そうなる」を待てれば良いなと思います。

どこかで知った「時が熟する」ってこの言葉、もとはハイデガーらしいです。
（読んだことないです）

良い言葉です📖

人は待てない生き物でヒマに弱い。

お腹は空いていなくても口寂しいからお菓子を食べる。
知りたいことは別にないけど空白のまま居られないからSNS。
忙しいといつもは言うのに急なヒマには耐えられず仕事を探して手を動かす。

「そうなる」と「そうする・させる」なら圧倒的に後者です。

東洋医学より、西洋医学💉
良い土で野菜が「育つ」より、農薬で「育てる」🍆

教育でも、相手のためより自分がヒマだから働きかけちゃう。
責任を「もたせる」とかすぐ言っちゃう。
本当に良い場なら責任だとか愛着とか自然と「もてる」気もします。
　
教育ですら「そうなる」を待てなくて
お金がますます「そうする・させる」を加速させる。

でも人生フルーツって言葉もあります🍒

したいことがないなら何もしないこと。
十分それで良い気がします。

問題は解決しようとしちゃいますが「解消」もまた良いものです。

気にならない状況を作ってみる。すると「問題」じゃなくなっちゃう。
時間が経つそのうちに、どんどん平気になっていく。

何もしていないのに、あの問題は無くなっている👀

そういうやり方もありそうです。
時間は多少かかるけど、ムリは一つもしていません。

自分が働きかける部分、世界と時間に任せる部分。その二つを上手に分ける。

よく言う「手放す」も「引き寄せ」も、そういうことかもしれません。

手放そうともせず、引き寄せようともせず、
やることやって任せれば十分かもしれません。

言い換えれば、他動詞（そうする）じゃなく自動詞（そうなる）の世界🌎️

育てる／育つ
ほどく／ほどける
問題解決／問題解消
言葉を見つける／言葉が見つかる

時が熟すと後者の世界が実りそうです⏳️
なんだか深くて広そうです。

こう思うようになった、今の僕です。

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毎日の日記も続けて3年になりました。
暮らしのできごと、考えたこと思ったこと、こう考えれば良いかも…

それを暮らしのエッセイとして連載したい。
そう思うようになりました。

日々の中に、自分の中に、こんなにもたくさん感じられるものがある。
僕らの日々こそ、それだけですごいのです。
なるべく感じきりたくて、日記を書いています。

大したことなくて、わざわざ話すほどでもなくて、SNSにも載らなくて、
仕事や新しい取り組みの眩しさに負けがちだけど、本当は話したいこと。
自分しか自分のすべてを知らない孤独。
それを交わせたら、とずっと思っています。

返信しなくて良い交換日記のような、いっしょにいるから言える独り言のような。
人には言えるけど自分にはかけてあげられない優しい言葉のような。

今週の日記から一つとりあげて書く週刊エッセイ。まずnoteに書いてみます。

よければお付き合いくださいませ。